多肉植物のマンネングサはグランドカバーや屋上緑化に最適な植物で、とても丈夫です。あまり手をかけなくてもよく育つので、園芸初心者にもおすすめできます。今回はマンネングサの育て方をご紹介します。いろいろな種類のマンネングサが存在するので、ぜひ育ててみてください。
マンネングサはどんな植物?
マンネングサはセダム属の植物で、グランドカバーや寄せ植えなどにおすすめです。かなり丈夫な植物で、ちぎったものを土の上に蒔いておくだけでも勝手に育ちます。
雑草対策として植えるのにも向いているでしょう。横に這うように育つもの、縦に茎を伸ばして育つ種類などマンネングサはさまざまで、品種によっては暑さや寒さに弱いものもあります。
基本情報
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- セダム属
- 原産地
- アジア・ヨーロッパ・アメリカなど
- 耐寒性
- 強い
- 耐暑性
- 強い
- 草丈
- 3~30cm
- 開花時期
- 4~11月
マンネングサの育て方!土づくりのコツは?
一般的な多肉植物の土で問題なく育ちます。水はけのいい土が最適です。赤玉土7割に腐葉土3割などの配合で作りましょう。土の粒の大きさは小粒、もしくはそれ以下がおすすめです。大きめの粒は避けましょう。
マンネングサの育て方!日当たりや置き場所は?
日がよく当たる場所が適しています。丈夫な品種であれば、雨ざらしでも勝手に育つので大丈夫です。暑さに弱い品種なら夏は半日陰へ移動させましょう。
長雨は蒸れを防ぐため、品種によっては避けたほうが無難です。寒さに強い種類なら冬も屋外で問題なく育ちます。
マンネングサの育て方!水やりのコツは?
水を好む種類が多いので、土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。水が足りないとうまく育ちにくいです。夏は暑いときを避けて朝や夕方、夜などの涼しい時間帯に水やりしましょう。
冬もなるべく暖かい日の午前中に行ってください。丈夫なので、そこまで気を使う必要はありませんが、夏と冬の水やりは少し頻度や量を下げます。
生長期の春と秋は、ほかの多肉よりこまめに水やりするように管理するのがコツです。
マンネングサの育て方!肥料の与え方は?
肥料はほとんど必要ありません。もし与える場合は、生長期に固形肥料や液体肥料を少し与えてください。液体肥料は水やりする際に与えるといいでしょう。
マンネングサの育て方!注意すべき病害虫と対策法は?
病害虫の心配はほとんどありませんが、蒸れやすい時期は念の為注意しておくと安心です。予防として薬剤を定期的に散布するのもいいでしょう。
マンネングサの育て方!植え付けや植え替えの時期は?
適した時期は春と秋です。一回り大きな鉢へ植え替えましょう。植え替え後は、乾燥しすぎて干からびないように軽く水やりしてください。
マンネングサの増やし方は?
春と秋なら好きなタイミングで植え付けられます。マンネングサは匍匐性の種類が多いので、そういったものは適当な大きさでちぎって、土の上へ蒔いておくと勝手に根付きます。
もし茎から気根が生えていたら、その茎を切って植え付けるのもおすすめです。根が出ているのですぐに根付くでしょう。
マンネングサの育て方で注意すべきポイントは?
注意することは、マンネングサは水が足りないと枯れやすいです。地植えならまた話は別ですが、鉢植えの場合は水不足にならないよう気をつけてください。
どうしても枯れてしまうような場合は、土を保水性の高い配合にしたりこまめに水やりしたりするといいでしょう。
うまく育つとマンネングサは次々増えていくので、たまに切って形を整えてください。通気性をよくするのに間引きするのもおすすめです。花芽が出た場合も切ってあげると養分を花に取られません。
また湿気が高いときの蒸れにも注意してください。小さな葉が密集して育つ種類が多いので、蒸れやすいです。通気性をよくするために、たまに葉を切って隙間を空けてあげるといいでしょう。
マンネングサの種類、品種
マンネングサにはいくつか種類があります。ここではマンネングサの代表的な品種をみていきましょう。
モリムラマンネングサ
暑さ・寒さに強いマンネングサで、黄色い花を咲かせます。冬になると葉色が赤くなりますが、春になると緑に戻ります。霜除けの必要はなく、屋外で越冬可能です。
マルバマンネングサ
葉に丸みがあるのが特徴です。黄色の葉の品種や斑入りなど、さまざまな種類が存在します。斑入りは少しだけ暑さ・寒さに弱いので注意しましょう。
マンネングサを育ててみよう
マンネングサは雑草対策として庭に植えるのにも適した植物です。根は深く張らないので、簡単に植え替えできます。マンネングサと一言でいっても、多種多様な種類が存在するので、ぜひいろいろな品種のマンネングサを育ててみてください。
更新日: 2020年04月24日
初回公開日: 2020年04月24日