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コウヤノマンネングサの育て方|特徴や増やし方、育てるコツは?

コウヤノマンネングサは、地上に出ている部分が6cmにもなる大型の苔です。見た目はヤシの木にも似ています。直射日光を苦手とし高湿度の環境を好む植物です。初めてテラリウムに挑戦する人にもおすすめです。今回はコウヤノマンネングサの育て方を解説します。

コウヤノマンネングサはどんな植物?

コウヤノマンネングサは、湿った土地に自生しています。苔類に分類され、日本に存在する苔の中では最も大きいのが特徴です。ぱっと見は、一般的な草のようにも見えます。

しかし、地下部分では茎がすべてつながっている植物です。

地上で育つ植物と違う点は、苔には根がないので葉・茎から必要な養分を直接取り込みます。

そして高温には弱く、湿度の高い場所を好み、苔テラリウムに使われることが多いです。花や種はできないものの、胞子が作れます。

 

基本情報

科名
コウヤノマンネングサ科
属名
コウヤノマンネングサ属
別名
コウヤノマンネンゴケ
原産地
日本
生長速度
普通
花言葉
母性愛

コウヤノマンネングサの育て方!土づくりのコツは?

赤玉土・黒土・ピートモス・川砂などの用土を配合して土づくりします。

保湿性・排水性・通気性が大切です。市販の腐葉土は通気性が悪いためおすすめしません。

コウヤノマンネングサの育て方!日当たりや置き場所は?

湿度の高いジメッとした環境を好みます。適した置き場は明るい日陰や半日陰が最適です。完全な日陰だと日光が足りなくなってしまうので、注意してください。

高温に弱いので、直射日光には当てないように気をつけましょう。

また、乾燥した環境は苦手なので湿度にも気を配ってください。例外として、テラリウムなら日陰でも育ちます。

コウヤノマンネングサの屋外管理は適していません。どうしても屋外で管理したいときは、日陰・もしくは半日陰の涼しいところで栽培しましょう。

コウヤノマンネングサの育て方!水やりのコツは?

テラリウムで育てるのなら、水やり頻度は少なくします。植物全体を霧吹きで湿らせるように与えます。ほとんど手がかからないので、ぜひテラリウムで育ててみましょう。

たくさん水やりしてしまうと、根腐れする可能性があります。また、テラリウムの容器内に水がずっと残っていると、カビが生えたり植物に病気が発生したりとトラブルの元です。

必ず容器内に水が溜まらないようにしましょう。水も気温が高い時間帯にあげてしまうと、水分が温まってしまい植物が蒸れる可能性があります。

そのため、水やりは涼しい時間帯に行ってください。

コウヤノマンネングサの育て方!肥料の与え方は?

テラリウムなら、肥料は与えなくて大丈夫です。

コウヤノマンネングサの育て方!注意すべき病害虫と対策法は?

コウヤノマンネングサを栽培する際は、カビに気をつけましょう。カビは置いているところの環境が影響してできることもありますが、苔が弱っているときにも発生しやすいです。

もしカビがついているのに気づいたら、綿棒で優しく取り除いてください。

コウヤノマンネングサの育て方!植え付けや植え替えの時期は?

植え付けや植え替えはしなくて問題ありません。株が枯れそうになっているなら、移植法を行いましょう。

コウヤノマンネングサの増やし方は?

コウヤノマンネングサは、まき苔法や移植法と呼ばれるやり方で増やします。増やすのに適した時期は、5〜10月です。

まき苔法の手順は以下のとおり。

  1. 茎を細かくちぎる
  2. 植え付けるための用土を用意し、1を土に巻く

このやり方のデメリットは、育つまでに時間がかかるということです。小さい苔ならそこまで時間はかかりません。

ところが、コウヤノマンネングサは大きく育つタイプの苔なので、その大きさに達するまで時間が必要になります。

もう一つの増やし方、移植法の手順は次のとおり。

  1. 親株をまず種苔にする
  2. 種苔から新芽を育てる

新芽が出るまで大体1〜2ヶ月かかります。最終的に育てるのは、新芽のほうなので親株が変色したとしても問題ありません。

コウヤノマンネングサの育て方で注意すべきポイントは?

育ってくるとだんだん葉と葉が混み合ってきます。そうなると、通気性が悪くなって枯れることもあるので、注意してください。

対処法は、定期的に刈って通気性が悪くならないようにします。ただし刈りすぎもよくないので、全体を見ながらほどほどに行いましょう。

乾燥すると健康的に苔が育ちません。そのため置き場所の湿度管理も重要です。フタのついた容器で管理すると、簡単に高い湿度の状態をキープできます。

コウヤノマンネングサを育ててみよう

お店でコウヤノマンネングサを購入するときは、カビが生えているものや色が変色しているものは避けましょう。水分量と空気中の湿度の量、日光の強さに注意すれば、初心者でも育てるのは難しくありません。ぜひチャレンジしてみましょう。

更新日: 2020年04月24日

初回公開日: 2020年04月24日

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