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ガクアジサイ(額紫陽花)の育て方|剪定の時期と方法は?

縁にだけ花が咲くガクアジサイ。個性的で落ち着いたその佇まいは、ゆううつな梅雨空の元でも私たちを楽しませてくれるアジサイの原種です。

八重咲きや一重咲きなど、見た目のバリエーションがあり、花色が様々なことも魅力となっていますよ。今回は、そんなガクアジサイの育て方について、剪定の時期と方法などをご紹介します。

ガクアジサイ(額紫陽花)とは?

ガクアジサイ

ガクアジサイはアジサイの原種の1つです。

一般的知られている「ホンアジサイ」とは違って、花の中心に蕾のような花が集合し、その周りにガクと呼ばれる葉っぱが変化した部分がついているのが特徴です。

日本では九州など本州よりも暖かい南の地域に自生しています。

ガクアジサイ(額紫陽花)の苗植えの時期と方法は?

ガクアジサイは、3~4月か9~10月頃が苗植えの適期です。鉢植えは、苗よりも一回りから二回り大きな鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、根についた土を軽くほぐしてから植え付けていきましょう。

地植えは、半日以上日が当たり、水はけのよい場所を選んで植えます。

ガクアジサイ(額紫陽花)の土作り、水やり、肥料の与え方

ガクアジサイ

土作り

ガクアジサイの花の色は、植える土のpH(酸性度合い)の影響を受けます。酸性に傾いていると青色に、アルカリ性に傾いているときはピンク色になりますよ。

ピンクの品種を買ったときは、土のpHを中性からアルカリ性に保つよう、苦土石灰を混ぜて土の酸性度合いを調節しましょう。

鉢植えは、赤玉土(小粒)7~8:腐葉土3~4の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土を使います。地植えは、水はけをよくするために、植え穴を掘った土に2~3割腐葉土を混ぜておきます。

水やり

ガクアジサイは水を好む植物で、水切れを起こしやすくなっています。鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢底から水が染み出るまでしっかりと水を与えてください。

特に花の咲いているときは、水を切らさないように。地植えは、植え付け後の二週間くらいはしっかりと水やりをして根付かせますが、その後はよほどの日照りが続かない限り降雨だけで大丈夫です。

肥料の与え方

6月に花が咲き終わったら、液体肥料を一度与えて株の回復をはかります。そして、12月~2月の間に、油かすや骨粉などの有機肥料か、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を2~3ヶ月に1回株元に与えます。

ガクアジサイ(額紫陽花)の剪定の時期と方法は?

ガクアジサイ

ガクアジサイは、8~9月に翌年の花芽を付けます。そのため、花が咲き終わってすぐの6~7月の間に剪定をしていきます。花が少ししおれてきたら剪定するくらいがちょうどよいですよ。

まず、咲き終わった花から下の節までを切り落とします。花が咲いた全ての枝に対して行ってください。

その後、樹形が乱れているようであれば、枝のバランスを見ながら切りそろえていきましょう。また、枯れた葉っぱや枝も取り除くときれいに仕立てられますよ。

ガクアジサイ(額紫陽花)の植え替えの時期と方法は?

ガクアジサイは生育が早く、根詰まりを起こしやすいので、鉢植えは1~2年に1回、花が咲き終わった7~9月に植え替えをしていきます。1回り大きな鉢を準備し、植え付け時と同じ手順で植えてください。

ガクアジサイ(額紫陽花)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

ガクアジサイは挿し木で数を増やすことができます。適期は6~7月上旬です。花芽の付いていない枝を10~15cmほどの長さに切り落し、枝の下半分のところに生えている葉っぱを取り除きます。

後は、切り口を1~2時間ほど水に浸けてから土に挿していくだけです。土は、川砂や赤玉土(小粒)など、水はけのよいものを使ってください。

直射日光を避け、土が乾かないよう水やりをしながら半日陰で管理すると、1ヶ月くらいで根が出ますよ。

ガクアジサイ(額紫陽花)の育て方で注意する病気や害虫は?

ガクアジサイは、枝が混みあい、風通しが悪くなると、うどんこ病にかかりやすくなります。

うどんこ病で葉っぱや枝が白い粉のようなカビで覆われると、光合成ができず生育が悪くなってしまいます。病気にかかってしまったところは切り落とし、薬剤を散布して拡大を防いでください。

ガクアジサイ(額紫陽花)の育て方のポイントは?

ガクアジサイ

ガクアジサイは半日陰に植え付け、たっぷりと水を与えて育てることが上手に育てるポイントです。乾燥した環境が苦手で、水が足りないと生育が悪くなります。

また、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れてしまうので注意してください。

ガクアジサイ(額紫陽花)は育てやすい!

ガクアジサイ
ガクアジサイは私たちがよく知っているポンポンのような花をつけるアジサイの元となった原種です。それだからか、アジサイにはない野性味と、ちょっと儚げな印象がありますよね。

今は、その姿がめずらしいことから、育てはじめている人も増えているんですよ。庭にスペースがある方は、ぜひ、ガクアジサイを栽培して梅雨の時期を楽しんでくださいね。

更新日: 2021年02月17日

初回公開日: 2016年02月18日

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