ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

シャクナゲ(石楠花)の育て方!苗の植え方や剪定、挿し木の方法や時期は?

「花木の王様」と呼ばれるシャクナゲは、咲いている花姿が美しく、低木で育てやすいことから、庭木として人気があります。特に近年は、ヤクシマシャクナゲをベースとした小型品種がたくさん作られています。

今回は、シャクナゲの苗の植え方や土・肥料・水やりの方法、植え替え、挿し木の方法や時期、注意する病気など、きれいな花を咲かせるための育て方をまとめました。

シャクナゲ(石楠花)の育て方!苗の鉢植えと地植えの方法や時期は?

シャクナゲ 石楠花 花 ピンク

シャクナゲは、種と苗から育てることができます。種まきの場合は、10月頃に種を採取して、3月頃にまきます。ただし、花を咲かせるまで10年近くかかるため、苗で育てる方が一般的です。

苗の植え付けの適期は3~4月、または9月中旬~10月頃です。鉢植えは、株をポットから引き抜いたとき痛めないよう注意しながら、根を1/3ほど軽くほぐし、広げながら植え付けていきます。

その後はたっぷりと水を与え、直射日光の当たらない場所で管理しましょう。地植えの場合は、鉢植え同様に根を傷めないように土を1/3ほど落としてから植え付けていきます。

植える場所は、水はけがよく有機質に富んだ土のある、半日陰が最適です。特に根本に光が当たると生育障害を起こすので、西日が当たらないように注意しましょう。

シャクナゲは、地表近くに細い根をたくさん張るので、根の上部が見えるくらい浅植えにするとよく育ってくれますよ。その後、株が不安定な場合は支柱を立てると安心です。

シャクナゲ(石楠花)の土作り・肥料・水やりの方法と注意点は?

プランター(鉢植え)の土にスコップが刺さっているの画像 土づくり

土作り

シャクナゲは、水はけ・水持ちがよい酸性の土壌を好みます。市販のツツジ専用土や山野草用培養土を単用するか、赤玉土(小粒)や鹿沼土を腐葉土と混ぜあわせたものに植えるのがおすすめです。加えて、ピートモスやバーミキュライトを1~2割ほど混ぜ込むと保水性が高まります。

肥料

肥料は、3~4月の開花し始めたタイミングと、9~10月頃に固形の有機質肥料か緩効性化成肥料を数個根元においてあげましょう。11~2月に肥料を与える必要はありません。

水やり

鉢植えの場合、土が乾いたら水をたっぷりあげるようにしましょう。シャクナゲはもともと根が浅く乾燥しやすいですが、過湿に弱く根腐れを起こしやすいので、天候を気にして土の状態を定期的に確認してあげることが大切です。

特に、夏の暑い日は土が乾きやすいため早朝と夕方の2回、涼しい時間帯を狙って水やりを行ってください。地植えの場合は、よほど土壌が乾燥している場合以外は水やりを行う必要はありません。

シャクナゲ(石楠花)の植え替えの方法と時期は?

シャクナゲ 石楠花 花 ピンク

シャクナゲの植え替えは、2年に1回の頻度で、3~5月上旬か9月中旬~10月に行うのが適しています。植え替え後にはたっぷり水を与えるようにしましょう。春に植え替える場合は、芽が伸び始める前に行うようにするのもポイントです。

また、ツツジやシャクナゲを植えた場所に改めてシャクナゲを植えると、連作障害を起こす場合があるので避けるようにしてください。

シャクナゲ(石楠花)の剪定!芽かき・花芽摘みと花がら摘みの方法と時期は?

芽かき、花芽摘みの方法と時期

シャクナゲ 剪定 芽摘み

シャクナゲは枝数が少なく、剪定を行うと芽が伸びないことがあるので、芽かきを行って樹形を整えていきます。

適期は新芽が出る前の4月中旬~7月中旬です。春に1枝から1本の新芽しか伸びない場合は、伸び始めた芽が柔らかいうちにかき取ることで、複数のわき芽を出すことができます。

シャクナゲ 剪定 花芽摘み

また、花を咲かせる枝を1本残し、残りの花芽を切り取ることで花つきがよくなります。

花がら摘みの方法と時期

シャクナゲは、花を咲かせた後に結実し、種をつけます。種をつけるためにはたくさんの養分を必要とするため、翌年も花をつけるには花がら摘みを行う必要があります。

まずは花が咲く前に、複数の花芽をつけている枝は、1つだけ残して他は切り取りましょう。また、花が咲き終わったら花茎の基部から花がらを摘み取ってください。

シャクナゲ(石楠花)の増やし方!種まき・挿し木・接ぎ木の方法と時期は?

シャクナゲは、種まき・接ぎ木・挿し木で増やすことができます。種まきは前述の通り花が咲くまで時間がかかることから、一般的には接ぎ木や挿し木で増やしましょう。ただ、挿し木の場合は発根しにくく時間がかかるので、焦らず育てるようにしてください。

挿し木

挿し木を行う時期は、湿度の高い6月か今年伸びた枝が硬くなった9月が適しています。

まず、長さ7~8cmほどの挿し穂を用意します。2芽以上ある枝から一芽残して挿し穂となる部分を清潔なナイフで切り取り、葉は4〜5枚残して取り除きます。

また、残した葉のうち大きいものは半分に切りましょう。茎を斜めに切り取り、切り口にオキシべロンなどの発根促進剤を薄めた水に3時間程度つければ挿し穂の完成です。

挿し穂を水に浸けている間に、プランターや鉢に雑菌の少ない鹿沼土や赤玉土を入れておきます。土の保水性や通気性を高めるために、ミズゴケを細かく刻んで加えるのもいいですよ。

準備した用土に穴を掘って挿し穂を挿し、日陰で管理します。根が出るまで乾燥させないように水やりを続け、プランター全体をビニールシートなどで覆うと保温性が高まりますよ。

接ぎ木

シャクナゲの接ぎ木は、2~4月が適期で、台木には赤星シャクナゲがよく用いられます。台木と接ぎ穂が同じ太さになるようにするのが接ぎ木を成功させるコツです。まずは台木となるアカボシシャクナゲの茎を斜めに切ります。そして、1〜2日ほどかけて切り口から出る水分を飛ばします。

水分が出なくなったら同様の太さになるよう、シャクナゲの接ぎ木を斜めに切ります。後は挿し木のときと同様に発根促進剤入りの水に接ぎ木をつけ、水揚げして台木にテープで固定します。

テープを巻き終えたら、鉢ごとナイロン袋をかぶせて水分が逃げないようにふたをしましょう。2週間くらいで袋に穴を開け、1ヶ月後には袋を完全にとれば接ぎ木の完成です。

シャクナゲ(石楠花)はどんな病気になりやすい?気をつける害虫は?

シャクナゲは、日光の当たり過ぎなどから褐斑病や花腐菌核病、ペスタロチア病などの病気になる可能性があります。また、ベニモンアオリンガ、グンバイムシ、アブラムシ、ハマキムシ、ハダニなどの害虫も発生しましょう。

特に4~6月と9~10月に発生しやすく、ベニモンアオリンガやハマキムシは蕾や新芽を食べてしまうので注意が必要です。また、ハダニは葉の裏にくっついて葉っぱを弱らせ、枯らしてしまいます。いずれの害虫も霧吹きで葉に水を吹きかけて予防し、発見した場合は殺虫剤を散布して駆除していきましょう。

シャクナゲ(石楠花)の育て方のコツは?

シャクナゲは高山植物なので、暑さと過湿を嫌います。暑くなる前の春に花を咲かせるので、日当たりがよく涼しい場所で管理してあげましょう。また、地植えの場合は広葉樹などのそばに植えてあげると安心です。日焼けの心配のない半日陰で育てると、元気にきれいな花を咲かせてくれますよ。

シャクナゲ(石楠花)の花を咲かせよう!

シャクナゲ ピンク 花

シャクナゲは高山植物であることから、日本の夏の暑さには弱いとされていました。しかし、最近は日本で改良された品種も多く、 耐暑性の強いものも多くあります。栽培も簡単な品種が増えてきており、花色もバリエーションに富んでいるので、自分好みのシャクナゲを選んで、春に美しい花を楽しめるといいですね。

初回公開日: 2015年06月23日