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シャクナゲ(石南花)の花言葉は?毒はある?色や種類は?

シャクナゲは、大きく豪華な花びらをつけることから「花木の女王」と呼ばれています。また、元々は高山の奥地にしか自生していなかったことから、ミステリアスな印象もありますよね。今回は、そんなシャクナゲについて、花言葉や学名の由来や色・種類、見頃の季節などをまとめました。

シャクナゲの花言葉

シャクナゲ 石楠花 花 ピンク

『警戒』『危険』『威厳』『荘厳』

シャクナゲは元々ヒマラヤの高山地帯に生える植物であり、採りに行くのに危険を伴うことから「危険」「警戒」という花言葉をもつようになりました。また、「威厳」「荘厳」は、高山の奥地に咲いている様子に由来しています。

その生息環境からなかなか目にすることができないことと、その美しい花から、手の届かない存在を表す「高嶺の花」といえばシャクナゲを指すといわれています。

シャクナゲに毒はある?

シャクナゲの葉は「ロードトキシン」という毒性をもっており、嘔吐や痙攣、下痢を引き起こすとされています。特にハクサンシャクナゲの葉をお茶として飲用するときには注意するようにと厚生労働省も注意を促しており、2008年には北海道で中毒症を起こしたという方がいます。また、欧米ではmad honey poisoningとも呼ばれており、マレーシアから持ち帰ったシャクナゲのハチミツを食べた方が呼吸困難や視覚異常を訴えた例も報告されています。

シャクナゲの学名・原産国・英語

学名
Rhododendron hybridum
科・属名
ツツジ科・ツツジ属
英名
Rhododendron
原産地
日本、中国、ヒマラヤ、ヨーロッパ
開花期
3~6月
花の色
白、赤、ピンク、黄、赤、紫など
別名
石楠花・石南花
西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)
ロードデンドロン

シャクナゲは、寒さに強い常緑広葉樹の低木で、ヒマラヤなどの高山奥地という特殊な環境に自生しています。19世紀に中国からヨーロッパにもたらされ、品種改良が盛んに行われました。そうして生み出されたセイヨウシャクナゲが、明治時代に日本に輸入され、今では福島県や滋賀県の県花として親しまれています。

シャクナゲは漢字で「石南花」と書くことから、漢方に用いられる「石南(オオカナメモチ)」と混同されやすいですが、同じものではありません。中国からシャクナゲが輸入された当時、同一のものと勘違いされてしまったため、「石南花」という漢字が当てられたとされています。また、シャクナゲの名前の由来には、背丈が短いことから「尺なし」が変化して「尺なげ」と呼ばれるようになったという説もあります。

シャクナゲの開花時期や見頃の季節は?楽しむならしゃくなげ園がおすすめ!

シャクナゲ 石楠花 花 ピンク

シャクナゲの開花時期は、早咲きのものを含めると3~6月で、5~6月初旬に見頃の季節を迎えます。元々は赤や白の花をつけるものが多かったのですが、品種改良が進み、現在は黄色やピンクなどの花をつけるものもあり、樹高や樹形も多様になっています。

浅間高原にある「しゃくなげ園」では、5月中旬~6月上旬に「しゃくなげ祭り」が開催され、東京ドーム10個分の敷地におよそ15万本のシャクナゲが咲き誇っています。軽井沢から1時間程度の場所にあるので、観光と一緒に訪れるのもいいかもしれませんね。

シャクナゲの種類と品種

シャクナゲは、野生状態で約300種類、園芸用としては約5,000種類の品種があるといわれています。赤、黄、ピンク、白など花色が豊富で、イギリスを中心に品種改良が進められてきました。今回は日本固有の品種を中心にいくつかのシャクナゲの種類をご紹介します。

アズマシャクナゲ(東石楠花)

東日本に多く分布する品種で、4~5cmの赤や濃い紅色、白色の花を咲かせます。つぼみから開花すると花色が少し薄くなる特徴があります。

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)

北海道から本州、四国などに自生する品種で、白や淡い紅色の花びらの内側に、薄い緑色の斑点があるのが特徴です。高山地域では約3mまで樹高が生長しますが、家庭では約50cmまでしか生長しません。

ツクシシャクナゲ

日本固有の品種で、本州の紀伊半島・四国・九州の暖地の深い林に自生しています。淡いピンクや紫色、白色の花びらが咲き、樹高が4mほどにまで生長します。

ホンシャクナゲ

日本固有の品種で、ツクシシャクナゲを基本種とする変種です。樹高が1.5~7mまで生長して、約5cmの花びらを7枚ほど咲かせます。幹が高く太いわりに花が小さく葉っぱが大きいのが特徴です。花びらは、紅紫色や淡紅紫色、白色をしています。

ホソバシャクナゲ

静岡県と愛知県に分布する日本固有の品種で、山地の日当たりがよい岩場に自生しています。1~2mほどの背丈で、薄いピンク色の花びらを5~10個ほど咲かせ、約7~18cmの花びらよりも長い葉っぱをつけます。

ヤクシマシャクナゲ

鹿児島県屋久島の1500m以上の高地にだけ自生する日本固有の品種です。約50~150cmの背丈で、赤色やピンク、白色のフリル咲きのような花を咲かせます。

街中と山の中で咲くシャクナゲの花を比べてみよう!

シャクナゲは、品種改良によって高山ではない場所でも花を咲かせられるようになり、育て方も容易なため、春になると街中で様々な色のものを見ることができます。また、たくさんの日本固有種があり、春に山登りをすれば自然に咲くシャクナゲの姿を見ることもできますよ。街中や自然の中でたくさんの種類のシャクナゲを見て、違いを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

初回公開日: 2015年06月24日