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リナリア(姫金魚草)の育て方|種まきや苗植えの時期と方法は?

リナリアは、種を採取して増やすのも簡単な、丈夫で育てやすい植物です。品種によっては寒い季節に花を咲かせるので、初冬の寂しくなった庭のアクセントにも。今回は、種まきや苗植えの時期と方法など、リナリアの育て方をご紹介します。

リナリア(姫金魚草)の育て方のポイントは?

リナリア

日当たりと水はけのよい環境がポイントです。日光が十分でないと、弱々しい株になり、花つきが悪くなります。また、湿気を嫌い、水を与え過ぎると立ち枯れ病になってしまうことも。土が十分に乾いてから水やりをしてくださいね。

宿根草の場合、根が霜に当たると枯れてしまうので、霜よけの工夫を。鉢植えは軒下に移し、地植えは株元を寒冷紗や不織布で覆っておきましょう。

リナリア(姫金魚草)の種まき・苗植えの時期と方法は?

種まき

一年草、宿根草ともに、9月下旬~11月上旬が種まきの適期です。種が細かいので、重なり合わないようにばらまくことがポイントです。また、種は光を好むので、種をまいた後に土は被せません。

1. 育苗箱やピートバンに赤玉土(小粒)などを入れる
2. 種が重ならないよう、種を厚紙の上に置き、手の甲をたたくように薄くばらまきにする
3. 種が流れないよう、発芽するまで容器の底に水を入れ、吸水させる
4. 発芽したら、容器の底から吸水させるのをやめ、土が乾かないよう霧吹きで水やりをする
5. 本葉が2~3枚になったら、元気のよい苗を選んで根を傷つけないよう小さな鉢に植え替える
6. 草丈が10~15cmになったら、鉢や地面に植え替える

苗植え

一年草の苗は10~11月、宿根草は同じ時期か3~4月に鉢植えか地植えにします。植え付けが遅くなると、根がはる前に寒くなって傷んでしまうので、購入してから2~3日以内に植えてください。

鉢植えは、5号鉢に1~2株を植え付けるのが目安です。地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選んで、株同士の間隔を15~20cm空けて植えましょう。いずれの場合も、浅めに植え付けてください。

リナリア(姫金魚草)の土作り・水やり・肥料の時期と方法は?

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢植えは赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土を利用します。

酸性の土壌を嫌うので、地植えは植え付ける2週間前に掘り起こした土に苦土石灰を混ぜ、1週間前に腐葉土を2~3割ほど混ぜて寝かせておきましょう。

水やり

鉢植えは、土が乾いてからたっぷりと水を与えます。湿気を嫌うので、乾燥気味に育てるようにしてください。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料

植え付ける土にゆっくりと効く緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。窒素成分が多いと、茎が倒れやすい株に育ってしまうので注意してください。その後の肥料は必要ありませんが、葉の色や生育が悪いときは、液体肥料を与えましょう。

リナリア(姫金魚草)の剪定の時期と方法は?

花が全て咲き終わった後に、株元から10~15cmのところで茎を全て切り落とします。この作業によって新しい茎が伸び、2~3週間ほどすると新しい花を再び咲かせます。

リナリア(姫金魚草)の植え替えの時期と方法は?

宿根草は、根が鉢いっぱいに回ったら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。10~11月か、3~4月が適期です。

植え替えの手順は、植え付け時と同様です。根についた土は、傷つけない程度に軽く落としてください。

リナリア(姫金魚草)の増やし方!種まきや株分けの時期と方法は?

リナリア 地植え いっぱい 庭 紫 姫金魚草

リナリアは、種まきか株分けで数を増やすことができます。種は、花の後についた実から採取して、植え付け時と同様の手順でまきます。

株分けは、3~4月に行います。土から株を取り出し、根についた古い土を軽く落としたら、手やナイフで2つに裂いていきましょう。植え付けの手順は、植え付け時と同様です。株をそれぞれ植えたら、たっぷりと水を与えてください。

リナリア(姫金魚草)の育て方で注意する病害虫は?

立枯病

苗が小さいときは、立枯病が発生することがあります。湿度が高いことが原因なので、乾かし気味に管理することで予防できます。また、病原菌が発生しないように清潔な土を使うことも大切です。発生したら、治療はできないので、株を抜き取って処分します。

アブラムシ

植物の茎葉に寄生し、栄養を吸って弱らせる害虫です。見つけたら歯ブラシで株からこすり落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。風通しをよくすることで予防できます。

リナリア(姫金魚草)の育て方は冬に注意

リナリア 姫金魚草

一年草の場合、冬に花を咲かせるリナリアは、耐寒性はありますが、根が霜に当たると枯れてしまいます。そのため、冬でも野放しにせず、霜が当たらない工夫を施しましょう。

育て方は比較的簡単なので、かわいらしい花が冬の寂しい花壇を彩ってくれますよ。

更新日: 2023年07月05日

初回公開日: 2015年10月18日

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