ロメインレタスは、縦方向に伸びた葉っぱが特徴のレタスです。硬い葉脈がさくっとした歯ごたえで、独特の苦味からシーザーサラダになくてはならない存在となっています。火を加えると甘みが増すので、炒めものやスープの具材にもぴったり。今回は、そんなロメインレタスとはどんな野菜なのかと、栽培の方法をご紹介します。
ロメインレタス(コスレタス)の学名・原産国・英語
- 学名
- Lactuca sativa var. longifolia
- 科・属名
- キク科・アキノノゲシ属
- 英名
- Romaine lettuce
Cos lettuce
- 原産地
- エーゲ海コス島
- 開花期
- 7~8月
- 収穫期
- 5~6月、10~11月
- 別名
- コスレタス
ロメインレタス(コスレタス)とは?どんな野菜?
ロメインレタスとは、キク科・アキノノゲシ属に分類されるレタスの品種の1つです。玉レタスのように葉っぱが丸まらず、立ち上がった状態で生長します。
草丈は20~40cmほどに生長します。外葉は深い緑色で苦味があり、内葉は淡い緑色で甘みを持っていて葉脈がシャキシャキとしているなど、食べる場所によって違った味わいが楽しめます。また、他のレタスと違って熱に耐性を持っているので、焼いたり炒めたりしても歯ごたえが残ります。
ロメインレタス(コスレタス)の育て方のポイントは?
水はけのよい土に植え付け、涼しい時期に生育期を迎えるようにします。ロメインレタスは、25度以上のような暑い時期に種をまくと休眠状態になってしまい、発芽不良になってしまいます。また、株同士の間隔もきちんと空けるようにしてください。
ロメインレタス(コスレタス)の種まきの時期と方法は?
ロメインレタスは、種から育てた苗をプランターや畑で育てていきます。種まきは、3月と8~9月が適期です。夏にまくときは、種を一昼夜水に浸し、濡らした布に包んで1~2日ほど冷蔵庫に入れておくと発芽しやすくなりますよ。
- セルトレーに種まき用培養土を入れる
- 指で深さ1cmほど穴を空ける
- 1粒ずつ種をまいていく
- 種に土を被せる
- たっぷりと水やりをする
- 乾燥しないよう水やりをして日向で管理する
- 発芽したら、土が乾いてから水やりをする
- 双葉が生えたら、葉っぱが重なり合わないよう生育の悪いものを間引く
- 本葉が2~3枚になったらポット1つに対して1本になるよう間引く
- 本葉が4~5枚になったらプランターや地面に植え替える
ロメインレタス(コスレタス)の苗植えの時期と方法は?
ロメインレタスは、水はけのよい中性~弱アルカリ性の土を好みます。水はけが悪いと生育不良になったり、根腐れを起こしたりするので注意してください。
鉢・プランター
10号鉢に1~2株、60cmプランターに2~3株が植え付けの目安です。市販の野菜用培養土か赤玉土(小粒)6:腐葉土2:バーミキュライト2の割合で混ぜた土が植え付けに適しています。自分で土を配合するときは、8~10g(スプーン大さじ1杯くらい)の化成肥料を混ぜ合わせてください。
- 容器に鉢底石を敷く
- 容器の縁から2cmほど下のあたりまで土を入れる
- 苗がすっぽりと収まるような植え穴をスコップで掘る
- 根に付いた土が崩れないようセルトレーから苗を取り出す
- 苗を穴の中に植え、株元に土を軽く寄せて安定させる
- たっぷりと水やりをする
地植え
- 植え付ける2週間前に1㎡あたり100g(コップ1杯くらい)の苦土石灰を混ぜて土を耕す
- 植え付ける1週間前に1㎡あたり2kgの堆肥と100gの化成肥料を加えて混ぜ合わせる
- 幅70~90cm、高さ10~15cmの畝を立てる
- 畝の表面を黒マルチで覆う
- 株同士の間隔が25~30cm空くよう、スチール缶の底などを使って植え穴を空ける
- セルトレーから苗を取り出し、根に付いた土を崩さず植え付ける
- 畝の中にいきわたるくらいたっぷりと水を与える
ロメインレタス(コスレタス)の水やり、肥料の与え方は?
水やり
プランター、地植えにかかわらず、葉っぱに元気がなくなってきたら、朝のうちにたっぷりと水やりをしていきます。水やりのしすぎは病気を引き起こす原因となります。鉢底から水が流れ出るのは、与えすぎです。
肥料の与え方
植え付け時に肥料を与えたら、その2~3週間後に追加で肥料を施します。1株につき3~5g(一握り)の化成肥料を株元にばらまき、土と混ぜて株元に寄せておきます。
ロメインレタス(コスレタス)の収穫の時期と方法は?
植え付けて50~60日後、草丈が20~30cmくらいになったら収穫の適期を迎えます。株のてっぺんを手で軽く押さえて、弾力があるようなら刈り取るタイミングです。株元からナイフで切り取っていきます。
ロメインレタス(コスレタス)の栽培で注意する病気や害虫は?
ロメインレタスは丈夫で病気や害虫が少ない野菜です。ただまれに、アブラムシが付くことがあります。アブラムシは株の汁を吸い取って生育の邪魔をするだけでなく、大量に発生するとモザイク病やすす病を誘発してしまいます。見つけたら、発生している部分ごと切り取るか、野菜にも使える殺虫剤で駆除していきます。光るものを嫌うので、シルバーマルチをするも効果的。日頃から日当たりや風通し、水はけをよくすることで予防できます。
ロメインレタス(コスレタス)を栽培して料理に活用
ロメインレタスは、他のレタス比べてシャキシャキとした歯ごたえと独特の苦味が特徴です。サラダはもちろん、加熱しても食感はそのまま。チャーハンやパスタ、おひたしから炒めものまでレシピのバリエーションは豊富です。栄養価にも優れているので、ぜひ栽培して色々な味わいを楽しんでみてください。
更新日: 2016年06月21日
初回公開日: 2016年06月21日