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ナギ(凪/梛/竹柏)の木とは?花言葉はつけられていない?

ナギは、榊と並んで神事に使われることで知られる樹木です。古くから、神の宿る木と信じられ、全国の神社のご神木としてその姿を見ることができます。今回は、そんなナギとはどんな観葉植物なのか、花言葉や木の特徴などをご紹介します。

ナギ(凪/梛/竹柏)の花言葉とは?

ナギに花言葉はありません。ただ、その名前から海の安全を司る木として、古くから信仰されてきました。このことが転じて、「苦難をなぎ倒す」として、葉っぱを身につけてそのパワーにあやかっていたんだとか。また、ナギの葉は裂けにくいことから、「縁が切れない」として、開運や縁結び、夫婦円満などのお守りとしても使われてきました。

ナギ(凪/梛/竹柏)の学名・原産国・英語

学名
Podocarpus nagi
科・属名
マキ科・ナギ属
英名
Nagi
原産地
日本、台湾
開花期
5~6月
花の色
淡黄
別名
ナツノキ
センニンビキ
チカラシバ
コゾウナカセ

ナギ(凪/梛/竹柏)の木とは?どんな花を咲かせる植物?

ナギ 

ナギは、日本の本州南岸から台湾に自生する常緑高木で、平安時代から人々の信仰を集めていました。例えば、熊野(和歌山県)の速玉神社にあるナギの木は、樹齢1000年を超え、国の天然記念物に指定されています。

鹿の模様のように、ところどころ樹皮が剥げ落ちた幹を3m~25mほど伸ばして生長します。葉っぱは、卵型で表面にツヤがあり、互い違いに生えています。縦方向にたくさんの葉脈が走り、裂けにくいことが特徴です。小さな黄緑色の花を咲かせますが、雌雄異株なので、雄株と雌株を植えないと結実しません。実をつけるのは、25年以上たった成木ですが、うまくいけば10~11月に1.5~2cmほどの青緑色の実をつけます。

観葉植物におすすめ

樹高が高くなることから、一般家庭の庭木として見かけることはほとんどありません。ただ、近年はスピリチュアルアイテムとして、ミニ盆栽や観葉植物として販売され、人気があります。

ナギ(凪/梛/竹柏)の名前の由来は?

ナギの名前は、ミズアオイ科の「コナギ」に姿が似ていることから、名付けられたとされています。高木に生長することと、名前の読み方が波のない穏やかな海のことを指す「凪」に通じるとされ、海難から人々を守るお守りとして枝や葉っぱが身につけられてきました。また、葉っぱの表も裏も美しいことと、縦に裂けにくいことから、裏表なく引き裂かれない夫婦をあらわし、良縁に恵まれるという思いが込められています。さらに、その葉っぱは、阿弥陀如来の化身である金剛童子が変化したものだと考えられ、災厄除けのお守りとして使われていたんですよ。

ナギ(凪/梛/竹柏)の種類や品種は?

ナギには、観葉植物として丸葉や細葉のものがあり、さらに斑の入るものも流通しています。ただ、流通量が少ないことも手伝って、そういった園芸品種を見かけることはほとんどありません。気に入ったものを見つけられたら、すぐに手に入れておきたい植物の1つです。

ナギ(凪/梛/竹柏)は珍しい観葉植物

古くからご神木として人々の生活を見守ってきたナギ。自生株はとても少なく、山口県小郡にある自生地は、国の天然記念物に指定されています。ただ、本来は種まきからでも簡単に発芽し、病気や害虫の心配が少ない樹木です。濃い緑色をした葉脈の多い葉っぱが美しく、夫婦円満や良縁を招く効果もあります。ナギの木を観葉植物として育てて、その縁起にあやかってみるのも楽しそうですね。

更新日: 2016年02月04日

初回公開日: 2016年02月04日

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