カラーリーフとして人気のあるヒューケラ。赤や緑、シルバーなど美しい葉っぱを茂らせ、日に当たらなくても元気に育つことから、シェードガーデンによく利用されます。また、夏にはかわいらしい花を咲かせて楽しませてくれます。今回は、そんなヒューケラの種類や品種、花言葉などをご紹介します。
ヒューケラ(ツボサンゴ)とは?どんな花を咲かせる植物?
ヒューケラは、北アメリカを原産とする、ツボサンゴ属の植物の総称です。草丈20~80cmに生長し、1年を通して様々な美しい色の葉っぱを茂らせています。また、多年草で、寒さで枯れてしまっても春には新芽を生やし、何年も育てることができます。
葉色の豊富さが特徴で、寄せ植えに加えると花壇にまとまりが生まれますよ。また、5~7月上旬にかけて、葉の間から伸ばした茎の際に、ベル型の小さな花を咲かせます。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の花言葉は?
『恋心』『繊細な思い』『きらめき』『辛抱強さ』
「恋心」「辛抱強さ」という花言葉は、日陰でひっそりと育つヒューケラの姿に由来します。また、小さくかわいらしい花を咲かせることにちなんで、「繊細な思い」「きらめき」という花言葉が付けられました。
ヒューケラ(ツボサンゴ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Heuchera
- 科・属名
- ユキノシタ科・ツボサンゴ属(ヒューケラ属)
- 英名
- Heuchera
- 原産地
- 北アメリカ
- 開花期
- 5~7月
- 花の色
- 赤、白、ピンク、緑
- 別名
- 壺珊瑚(ツボサンゴ)
コーラルベル
ホイヘラ
ヒューケラ(ツボサンゴ)の種類は?
北アメリカからメキシコの北部にかけて50~60種ほどが自生しています。赤、シルバー、オレンジ、緑、ライム、紫、黒など様々な葉色の品種があり、斑の入るものは独特の色合いをしています。
ヒューケラ・ホイヘラ(ツボサンゴ)
日本で最初に普及した品種で、和名の由来にもなっています。葉っぱ全体に白い斑が入り、真っ赤な花を咲かせます。北アメリカ南部からメキシコ北部あたりの岩場に自生しています。
ヒューケラ・モネ
葉っぱ全体に細かく白い斑点が入る品種です。花壇に優しい印象を与え、他の植物の邪魔をしないことから、寄せ植えによく利用されます。
ヒューケラ・キャラメル
葉の色がキャラメル色で、大きい葉っぱをもつ品種となっています。ヒューケラの中でも、暑さや湿度に強く、育てやすいのが特徴です。
ヒューケラ・パレスパープル
光沢のある赤紫色の葉が特徴の品種です。葉には切れ込みが浅く入っており、小さな白い花を咲かせます。
ヒューケラ・ピーチフランバ
明るいピーチオレンジが美しい、赤系の葉っぱの代表品種です。暗いシェードガーデンを明るく彩ってくれます。2007年のフラワー&ガーデンショウでは、人気投票1位に選ばれています。
ヒューケラ・ブロンディ
落ち着いたオレンジ色の葉っぱで、草丈が15~20cmとコンパクトなことから、寄せ植えにぴったりの品種です。初夏にクリームイエローの花が咲きます。
ヒューケラ・グレープソーダ
紅葉する品種で、ローズピンクの葉が秋になると紫色に変化します。葉っぱと花色が近く、目立たないこともポイントです。
ヒューケレラ
近縁種のティアレラとヒューケラを交配させて生まれた園芸品種の総称です。葉脈が赤や黒色をしているものがあり、ヒューケラとは違った味わいがあります。
ヒューケラ・ライムリッキー(コーラルベル/コーラルフラワー)
品種改良によって生まれた、ライムグリーンや黄金に見える葉っぱをした品種です。半日陰でも育つほど丈夫で、庭を明るい色で染めてくれます。春は黄色、夏秋はライムグリーン色が強くなります。
葉っぱが美しいヒューケラ(ツボサンゴ)で花壇を彩ろう
ヒューケラは、日陰の庭をピンクや緑、黄色など様々色に染めてくれる観葉植物です。常緑性で、湿気に弱い以外は特に手間がかからず、初心者でも安心して育てられます。また、草丈も低いことから、寄せ植えでも活躍してくれます。いくつかの種類を組み合わせると、自分好みの庭が作られるので、楽しいですよ。
更新日: 2021年03月31日
初回公開日: 2015年11月25日