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子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の育て方|増やし方は?

子宝草は、たくさんの小株を葉につけて繁殖する植物です。その見た目から、子孫繁栄の象徴として子宝のお守りとされ、人気があります。子株がたくさんついている姿は、葉の縁にフリルがあしらわれているな、不思議な形ですよ。今回はそんな子宝草の育て方と花言葉、増やし方についてご紹介します。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の花言葉は?

『子孫繁栄』

葉の縁にたくさんついた子株がこぼれ落ち、たくさんの子供ができることにちなんで、花言葉がつけられました。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の学名・原産国・英語

学名
Kalanchoe creanta daigremontianum
科・属名
ベンケイソウ科・カランコエ属
英名
Kalanchoe creanta
原産地
マダカスカル
開花期
2~5月
花の色
薄ピンク
別名
クローンコエ
子宝弁慶(コダカラベンケイ)
子宝弁慶草(コダカラベンケイソウ)
錣弁慶(シコロベンケイ)

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)とは?どんな花を咲かせる多肉植物?

コダカラソウ コダカラベンケイソウ クローンコエ

子宝草は、ベンケイソウ科・カランコエ属に分類される常緑性の多肉植物です。ベンケイソウ科の胡蝶の舞(コチョウノマイ)と子宝弁慶(コダカラベンケイ)を交配させて作られました。

草丈は15~30cmほどと、多肉植物としては大きく生長します。そして、主には2~5月に、葉っぱの間からとても長い茎を伸ばし、オレンジ色の花を咲かせます。大きくなった葉の縁に、たくさんの小さな子株(新芽)がついて増えることが特徴で、それぞれの子株は親と同じ遺伝子をもつことから、「クローンコエ」とも呼ばれています。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の開花時期は?

子宝草の花芽は、植え付け後2~3年でつくのが一般的です。12月~1月頃に花芽が伸び始め、2~5月頃まで薄いピンクの花をたくさん咲かせます。花の形はスズランのような釣鐘状となっています。力強い繁殖力とは裏腹に、とてもかわいらしい花ですよ。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の種類や品種は?

セイロンベンケイ(マザーリーフ)

「子宝草」とも呼ばれることから、混同されやすい種類です。丸みのある葉っぱを水に浸しておくと、1~2週間ほどで小さな双葉が出てきます。その双葉を土に植えて増やすことができます。

コダカラベンケイ/シコロベンケイ(子宝弁慶/錣弁慶)

「devil’s backbone(悪魔の背骨)」という英名をもつ、子宝草の親の1つです。子宝草とよく似た葉をもちますが、裏の斑紋が紅紫色をしています。

キンチョウ(錦蝶)

細かく肉厚な葉っぱをつけるベンケイソウ科の植物の1つです。葉っぱの先端に子株が地面に落ち、自然にどんどん増えていきます。

不死鳥

コダカラソウとキンチョウの交配種です。葉の先端に子株がたくさんつき、絶え間なく繁殖して増えることから名前がつきました。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の育て方のポイントは?

日当たりのよい場所で、乾燥気味に育てることがポイントです。多肉植物なので、湿度の高い環境だと根腐れを起こして枯れてしまいます。ただ、水が足りないと葉っぱがしおれてしまうので、育てながら水やりのコツをつかむようにしていきましょう。

子宝草の苗の植え付け、植え替えの時期と方法は?

マザーリーフ カランコエ 

種は市販されていないので、苗から育てていきます。寒さに弱いので、地植えには向きません。4~6月か9~10月に株よりも1回り大きな鉢に植え付けます。植え付け後は、半日陰で水を与えずに管理し、1週間してから水やりをはじめてください。

植え替えは、2~3年に1回を目安に行います。1回り大きな鉢に、腐った根や枯れた根を取り除いてから植え付けましょう。植え替えから1ヶ月ほどは、週に1回少量の水やりをして、その後は通常通りの管理に戻します。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の土作り、水やり、肥料の時期と方法は?

水やり じょうろ 屋外 庭

土作り

水はけのよい土を好みます。赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で配合した土か、市販の観葉植物用培養土がおすすめです。

水やり

3~10月は、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の間は、月に1、2回ほど水を与えます。根腐れの原因となるので、水の与え過ぎに注意は注意してください。

肥料

肥料がなくても育ちますが、春から秋までの間に液肥などを施すと子株がよくつくようになります。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の増やし方は?

マザーリーフ カランコエ 

株分け

子宝草は、葉についた子株がこぼれ落ち、1年中どんどん増えます。葉からこぼれ落ちた子株をそのまま土の上で育ててもよいですが、2~3日ほど水につけて発根を促した方が確実に育ちます。

挿し木

4~6月か、9~10月頃が適期です。カッターなどで茎を10cmほど切り、土に1cmほど埋めておきます。1週間に1度少量の水やりをしていくと、根と新芽が生えてきますよ。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)の育て方で注意する病害虫は?

ハダニ、ナメクジ

あまり虫がつくことはありませんが、まれにハダニやナメクジなどの被害にあう場合があります。いずれの害虫も、葉っぱを食べたり、栄養を吸い取ったりする害虫なので、見つけたらすぐに市販の薬剤などで駆除していきます。ナメクジは大きいので、割り箸などで株から取り除いてもかまいません。

子宝草(コダカラベンケイ/子宝弁慶草)は縁起のよい観葉植物

コダカラソウ コダカラベンケイソウ クローンコエ

葉の縁に次々と子株をつける様子がかわいらしい子宝草。子宝に恵まれるというジンクスをもつ、とても縁起のよい観葉植物なんですよ。どんどん増やすことができるので、大切な友達に自分の育てた株をプレゼントしてらすてきですね。

更新日: 2020年05月27日

初回公開日: 2016年01月18日

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