夏になると花屋さんで見かけるグラジオラスは、豪華でボリュームのある花をつける球根植物です。まっすぐ伸びた茎に、整列して花を咲かせる様子は、華やかさの中に強さを感じさせますよね。また、花色が豊富なことも魅力です。今回は、グラジオラスの花言葉や学名、開花時期、品種についてまとめました。
グラジオラスの花言葉は?
『密会』『用心』『思い出』『忘却』『勝利』
● 色別の花言葉
赤:堅固、用心深い
紫:情熱的な恋
ピンク:たゆまぬ努力、ひたむきな愛、満足
グラジオラスの花言葉からは、慎重さと大胆さを感じることができます。「密会」や「用心」といった花言葉は、グラジオラスの花を使って恋人たちが密会する時間を知らせ合っていたというヨーロッパでの出来事に由来しています。
一方、「勝利」という花言葉は、葉の形が剣に似ており、戦いを連想されることにちなんでいます。
グラジオラスの花の色や学名は?
- 学名
- Gladiolus Communis
- 科・属名
- アヤメ科グラジオラス属
- 英名
- Gladiolus
Sword lily
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 7~10月
- 花の色
- 赤、黄、オレンジ、ピンク、紫、白、青、緑、複色など
- 別名
- 唐菖蒲(トウショウブ)
オランダ菖蒲(オランダアヤメ)
グラジオラスとは?どんな花を咲かせる?
グラジオラスは、ヨーロッパ各地で古くから栽培されており、1900年代にアメリカやカナダで本格的に品種改良が進められました。日本に自生種はなく、明治時代に園芸種として輸入され、栽培が開始したとされています。
名前の由来
学名は、ラテン語で剣を意味する「gladius(グラディウス)」から来ており、葉が剣に似ていることに由来しています。また、英名の「Sword lily」も同様の理由からつきました。
グラジオラスの開花時期と見頃の季節は?
開花の時期や見頃の時期は、グラジオラスの種類によって変わってきます。春咲きグラジオラスの開花時期は3~5月で、ゴールデンウィークの5月上旬に見頃を迎えます。夏咲のグラジオラスは、6~10月と長期間花を楽しむことができ、7月に見頃を迎えます。
グラジオラスの種類や品種は?
グラジオラスは、アフリカ、南ヨーロッパ、西アジアなどに分布する球根植物です。春咲き(早咲き)、夏咲きの2つの種類に大別でき、一般的に「グラジオラス」といわれるのは夏咲のもの、春咲きは「早咲きグラジオラス」と呼ばれています。
春咲きのものは、小型で控えめな草姿をしているのに対して、夏咲のものは花色、大きさ、花型が多岐に渡るという特徴を持っています。以下に、春咲きグラジオラスと夏咲グラジオラスの中でも代表的な種類をご紹介します。
春咲きグラジオラス
トリスティス
クリーム色の花をつける春咲きの原種です。花の中心部分に黄緑色の線が入っています。また、花に強い香りがあるのも特徴です。
ナナス
小さな花を咲かせるナナスは、他の種類に比べて耐寒性が強いという特徴があります。ブロッチの入った複色の花など、インパクトのある花色をした「ナナス インプレッシブ」という品種が人気です。
リリアセウス
黄色やブラウン系の花色をした珍しい品種で、途中で花びらが裂けていることから豪華な印象があります。
夏咲きグラジオラス
トパーズ
大輪咲き品種で、黄色の花を咲かせるグラジオラスの中で最も発色がよいとされています。
コロラド
白の花に赤いブロッチが入った複色の品種です。比較的小型なので、プランターで楽しむのがおすすめです。
トラベラ
ラベンダー色の花びらをつけ、やさしい印象を与えてくれるグラジオラスの原種です。早く育つという特徴があります。
グラジオラスの花言葉もバリエーションが豊富
グラジオラスは原種が300以上存在し、品種改良によって生み出された園芸品種は現在5,000を超えるとされています。花の大きさや色、形のバリエーションが豊富なことがグラジオラスの魅力です。また、花言葉の意味も、様々ですてきですよね。
自分好みのグラジオラスを見つけて、切り花やガーデニングで楽しめば、すてきな夏が過ごせるかもしれませんよ。また、春咲きと夏咲きを組み合わせて庭植えにすることで、長くグラジオラスを楽しむことができそうですね。
更新日: 2022年07月13日
初回公開日: 2015年07月09日