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誘引とは?意味や植物ごとの時期や方法は?

つるを伸ばしながら生長する植物は、そのままにしているとつる同士が絡まったり、日当たりが悪くなったりして、うまく生長することができません。そんなとき、「支柱に誘引する」という説明をよく見かけますよね。実際にどのようにやるのかは、イメージがつきづらいのではないかと思います。そこで今回は、誘引とはどんな作業なのか、意味、植物ごとの時期と方法についてまとめました。

誘引とは?意味は?

クレマチス 剪定 切り戻し 誘引 支柱

誘引とは、植物の茎や枝、つるを支柱に結びつけて固定する園芸作業の1つです。実が大きくなるような植物やウリ科、豆科などつるが伸びるような植物に対して行います。

誘引することで、つるを伸ばしたい方向へと導き、植物の形を整えることができます。また、株への負担を減らす、実の重さや風で苗が倒れないようにするといった効果があり、花や実がつきやすくなります。

誘引の仕方は?

支柱 (4)

誘引するには、支柱と麻縄など結ぶ紐が必要です。茎の太い植物は、ワイヤーや誘引用の金具を使う場合もあります。また、緑のカーテンを作るときは、ネットも準備しておいてください。

苗を植え付け、支柱を立てたら、つるを誘引する方向を決めます。そして紐でつるを支柱やネットに固定していきましょう。つるや茎は、生長するにしたがって太くなっていくので、植物と支柱の間に余裕を持たせ、8の字に結ぶのがポイントです。ただ、ゆるく固定してしまうと外れてしまう場合があります。

植物ごとの誘引の時期は?

トマト、ピーマン、ナス

ミニトマト 支柱

実の大きくなる野菜や果物は、苗を植え付けたときに支柱を立て、紐で茎を支柱に結びます。これによって、茎が上に伸びるようになります。そして、生長に合わせて、何度も誘引を繰り返していきます。紐を結ぶとき、茎と支柱の間に少し余裕を持たせるのがポイントです。

ゴーヤ、キュウリ

ゴーヤ 収穫

つる性の植物は、苗を植え付けるタイミングで支柱に紐で固定したり、ネットをはったりしてつるを巻きつけていきます。何度か摘心をして脇芽を増やし、つるが左右に広がって育つようにするときれいな姿になり、実つきもよくなります。

ゴーヤは、本葉が7~10枚になったときと、その後つるが同じくらいまで伸びてきたときの2回摘心をし、誘引することで風通しがよくなり、生育を促すことができます。

モッコウバラ(つるバラ)、朝顔、アイビー

モッコウバラ 木香薔薇

鑑賞するタイプのつる性植物は、つるが伸びてきたら支柱やネット、フェンスに誘引することで花や葉っぱを美しく見せることができます。斜めもしくは横方向につるを導くようにします。

特に朝顔は、つるが右に巻く習性があるので、注意してください。また、モッコウバラなどつる性のバラは、春先の剪定後に太い枝を麻縄で固定していきましょう。

誘引の仕方を覚えて実や花を楽しもう

つるバラ

野菜やつる性の植物を育てるとき、支柱への誘引は大切な作業になります。はじめてのときは不安かもしれませんが、きつく縛りさえしなければ、失敗せずにすみますよ。

また、一度誘引のコツを掴んでしまえば、他の植物へ応用することもできますよ。せっかく栽培するなら、丈夫で立派なものへと育て、すてきな花や大きな実を楽しみましょう。

更新日: 2021年05月26日

初回公開日: 2015年12月14日

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