庭や花壇の一角を華やかにしてくれるカラーリーフ。色とりどりの葉っぱを茂らせ、種類によっては日陰の暗い場所でも育ってくれるのが嬉しいポイントです。今回はカラーリーフとはどんな植物なのか、何の種類が人気なのかなどについてご紹介します。
カラーリーフとは?
カラーリーフとは、特徴のある葉っぱをもっている植物の総称です。カラーリーフの多くは背丈の低い草花で葉色がカラフルだったり、変わった形をしたりしています。
開花期間が短い種類もあるので、いつの間にか花が咲き終わっていることもしばしば。そんなカラーリーフの種類はさまざまで主に屋内外で観賞用の植物として育てられます。
カラーリーフが寄せ植えやインテリアアイテムにおすすめな理由は?
カラーリーフは赤ちゃん葉っぱのときと大人のころの葉色が違っていたりと、時期によって色々な表情を見せてくれます。
観賞用の植物として近年人気が出てきている一方で、特徴的な葉っぱを活かした寄せ植えや、年中きれいな葉っぱを付けていることからインテリアアイテムとしても注目されるようになってきました。
ただ、外来種は詳しい育て方がわからないことが多いので、メジャーなものから育てはじめるのがおすすめです。
寄せ植えにおすすめのカラーリーフ9選
カラーリーフは単体で育てても十分存在感がある植物です。また、さらにカラーリーフを楽しむ方法として複数の植物を1つの鉢やプランターに植える「寄せ植え」があります。
今回はそんな寄せ植えにしても楽しめるカラーリーフ9選をご紹介します。
1. ヒューケラ(ツボサンゴ)
ヒューケラは葉色が多彩なカラーリーフです。葉の形や大きさがさまざまで、葉が重なるように密集して茂るのが特徴。コンパクトにまとまっているので寄せ植えにも向いているます。
一年を通して葉をつけ、春には白や朱色の小さな花を咲かせます。品種にもよりますが、夏の直射日光に弱いため、半日陰に植えます。また、-15度まで耐寒性があるため、冬の防寒は必要ありません。
2. ギボウシ(ホスタ)
ギボウシは草丈15~150cmと品種によってさまざまなカラーリーフです。日本では古くか観賞用に栽培されてきました。5~11月まで葉っぱを、6~9月頃には開花した花が楽しめます。
近年は、葉にスジや斑の入っているものなど存在感のある大型種が人気です。
日本原産なので気候の心配は特に問題ありませんが、夏の直射日光に当たると葉っぱが焼けて茶色くなります。半日陰か日陰で育ててみてください。
3. ヘデラ(アイビー)
ヘデラは切れ込みの深いものや小型なもの、黄や白の斑入り、ー5度まで耐えられるなど、園芸品種がたくさんあるカラーリーフです。
葉の大きさは約10cmで、切り花やブーケの添え葉としてもよく使われています。夏の直射日光が当たると葉が焼けて茶色くなるので、半日陰か日陰で育てましょう。
ただ、日が当たらないと葉の模様が薄くなるので、時々日光に当ててくださいね。
4. ハツユキカズラ(初雪葛)
ハツユキカズラはピンクや白色をしたきれいな葉が特徴のカラーリーフです。ピンクから白、濃緑色と新芽から生長する過程で葉っぱの色が変化します。
−5~35度まで耐えられる丈夫な植物で、日陰では発色しないため半日陰で育て、春から夏に刈り込んで新芽を出す必要があります。
5. アサギリソウ
アサギリソウは、細い毛のような葉が特徴のカラーリーフです。葉色はシルバーがかった緑で、太陽の光を反射してきらきらと輝きます。
高温多湿が嫌いで、夏場は日を遮り半日陰になる場所で育てるようにします。寒さには強く、霜に当たっても枯れない強さをもっています。
6. コキア(ホウキギ)
コキアは紅葉すると緑から赤・オレンジ色へ変化する姿が美しいカラーリーフです。よく枝分かれをして、細長く先の尖った葉をつけます。
1年草のため冬には枯れ、花は観賞用に向かないため摘み取ってしまいましょう。暑さに強いので、風通しと水はけのよい日向において育てるのがおすすめです。
7. コリウス
コリウスは赤、桃、黄、緑色が入り混じった葉っぱをもつ植物です。紫色の花が咲きますが、摘まないと葉っぱの色があせるので、早めに取りのぞきましょう。
コリウスは半日陰の場所を好みますが、暗すぎると葉っぱの色が薄くなるので注意してください。苗の頃から戸外の日当たりで管理していると、日光に慣れて丈夫に育ちますよ。
8. ハボタン(葉牡丹)
ハボタンはまるでボタンの花が咲いているように見えるカラーリーフです。キャベツの仲間の植物で、外側の葉っぱは緑色で大きく、中心は紅、白、クリーム、ピンク色に色づきます。
苗は半日陰に置き、生長するにつれて日光によく当てるようにします。寒さに強く、霜や雪に当たっても枯れないので安心です。
9. セダム
セダムはとても種類が多い多肉植物です。葉の形や色が多彩で、肉厚の可愛らしい葉をつけます。
女性から人気のカラーリーフで、高温多湿に弱いので半日陰で育てましょう。また、雨に当たると葉が溶けてしまうことがあるので注意してください。
耐寒性は種類によって異なりますが、日当たりのよい室内ならほとんどの種類を育てられますよ。
カラーリーフを育てるときに注意したいことは?
カラーリーフを育てるなら植物ごとに違う日当たりに注意してください。日光が不足したり、日光に当たりすぎたりすると本来のカラーで葉っぱが育たないことがあります。
寄せ植えにするなら日当たり具合が近しい植物同士を植えるのがおすすめです。
室内でガーデニングを楽しむにはカラーリーフがおすすめ
カラフルな色合いの葉っぱをもち、花壇や寄せ植えにぴったりな植物、カラーリーフ。草丈が高い観葉植物と組み合わせて飾るとおしゃれに見え、ガーデニングやインテリアのアクセントとしてもおすすめです。
花だけではないガーデニングを楽しみたい方はカラーリーフを育ててみてはいかがでしょうか。
更新日: 2022年05月25日
初回公開日: 2015年09月15日