植物というと、緑の葉っぱを付ける印象がありますが、様々な色や模様があります。中でも、銀色がかった白い葉を持つものは、「シルバーリーフ」と呼ばれます。寄せ植えのアクセントに使うと、花壇やプランターのイメージを変えることができますよ。今回はシルバーリーフの代表的な植物を10種類ご紹介します。
1. シルバーレース
ヨーロッパ南西部が原産の、キク科の植物です。草丈は20~60cmで、こんもりと葉を茂らせる姿がかわいらしく、寄せ植えによく利用されます。
葉っぱにはレースのようなたくさんの切れ込みが入り、繊細な印象を与えてくれる植物です。初夏に白い花が咲きますが、株が弱ってしまうため、花を摘み取るのが元気に育てるコツです。
2. シロタエギク
シロタエギクは、シルバーレースに似たキク科の植物で、寄せ植えに最もよく用いられるシルバーリーフの1つです。切れ込みが入った白に近い葉が美しく、初夏には黄色い花を咲かせます。
寒さに強く、霜に当たっても枯れないことから、寂しくなった冬の花壇を彩ってくれますよ。葉牡丹やパンジーと合わせるのがおすすめです。
3. アサギリソウ
細長い葉っぱを、ポンポンのようにまとまって茂らせるアサギリソウ。ロシア原産で、北陸地方や東北地方の岩場にも自生しています。草丈が20~30cmと大きくなりすぎないことから、鉢植えにされるほか、盆栽の下草としてもおすすめです。
元々寒い地域に育つ植物で、高温や湿気に弱いことから、風通しのよい場所で育ててあげてくださいね。
4. モクビャッコウ
モクビャッコウは、台湾、中国、フィリピンなど東アジアに分布する植物で、日本では南西諸島や硫黄島に自生しています。
ヘラのような形をした葉っぱには独特の香りがあり、冬に小さな黄色い花を咲かせます。近年寄せ植えや花壇植えに人気が出てきている反面、乱獲によって絶滅危惧種に指定されるほど数が少なくなりました。そのため、少しずつ希少価値が高まってきている植物です。
5. エレモフィラ・ニベア
約210もの品種が存在するエレモフィラの中で、特に美しいとされるのがエレモフィラ・ニベアです。初夏に咲かせる紫の花が、銀色の葉っぱによく映え、すずしげな印象を与えてくれます。ただ、雨に当たると茎が折れてしまうほど弱いのが難点。雨の除けられる場所に植えるようにしてください。
6. サントリナ
草丈20~60cmに生長する常緑性の低木で、表面に粒のある葉っぱが特徴です。「コットンラベンダー」という別名で知られ、中世ヨーロッパではハーブに使われていました。
葉から放たれる独特の香りには防虫効果があり、ローズマリーやラベンダーと混ぜてポプリにして楽しむことができますよ。また、5~6月には香りの強い黄色の花を咲かせます。
7. ラムズイヤー
葉が羊の耳のような形をしていることから名前が付いたラムズイヤー。草丈が30~80cmで、地面をはうように広がって育つことから、花壇の寄せ植え、ハンギングバスケットに用いられます。
また、株全体が綿毛で覆われていることからなめらかな触り心地で、芝生代わりのグランドカバーにもおすすめですよ。
8. リクニス・コロナリア
リクニス・コロナリアは、銀色の葉と、赤やピンクの鮮やかな葉のコントラストを楽しめる、観賞価値の高いシルバーリーフです。柔らかい質感の花姿が、フランネルという布地に似ていることから、「フランネルソウ」という別名を持っています。
花が小さく、他の植物ともよくなじむことから、アイビーなど葉に斑の入る植物や、エリカやクロウエアといった紫色の花を咲かせる植物と寄せ植えにするときれいですよ。
9. セラスチューム
控えめなシルバーリーフを探している方は、セラスチュームがおすすめです。草丈15~20cmで、他の種類に比べて葉が小さく、控えめに咲く白い花が特徴的。花壇の前段やブリキの容器に飾ると、そのかわいらしさが引き立ちます。
10. コチア・ダイヤモンドダスト
コチア・ダイヤモンドダストは、草丈50~80cmで、すっとした立ち姿が印象的な植物です。コキアという別名で流通していることが多く、クリスマスリースによく利用されます。雪が積もらせているような見た目が繊細な印象を与えますが、オーストラリア原産の植物で、乾燥に強く育てやすいですよ。
シルバーリーフの植物を寄せ植えにして楽しもう!
葉の色が特徴的なカラーリーフの中で、シルバーリーフは上品な印象があることから人気があります。白い毛で覆われているものが多く、触り心地がよいことも人気の理由です。庭や鉢植えのアクセントに、シルバーリーフを加えてみてください。
更新日: 2021年06月23日
初回公開日: 2015年10月12日