ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

サントリナ(コットンラベンダー)の育て方|花の種類は?

さわやかな香りを放つハーブとして知られているサントリナ。シルバー色の葉っぱが美しく、花壇やプランターに植えて彩りを楽しむほか、虫除を寄せ付けないコンパニオンプランツとしても活躍してくれます。別名「コットンラベンダー」とも呼ばれているサントリナについて、育て方やグレー・グリーン・レモンライムなどの種類についてご紹介します。

サントリナとは?どんな花を咲かせる植物?

サントリナ

サントリナとは、キク科・ワタスギギク属に分類される常緑性の低木です。地中海沿岸に分布しています。葉っぱの香り成分に防虫効果があることから、ハーブとして利用されるほか、ガーデニングのアクセントに加えられることが多いです。

樹高は20~60cmほどに生長し、細かく枝分かれした葉っぱを茂らせます。葉の表面に細かい毛が生えていることから、シルバーグリーンの葉色に見えるんです。そして初夏から黄色い花を咲かせます。丸く小さいですが、鮮やかな黄色が葉色と美しいコントラストを作り出し、さわやかな雰囲気を演出してくれます。

サントリナの学名・原産国・英語

学名
Santolina chamaecyparissus
科・属名
キク科・ワタスギギク属(サントリナ属)
英名
Cotton lavender
原産地
地中海沿岸
開花期
6~9月
花の色
別名
コットンラベンダー
サントリナグレー

サントリナの花言葉?意味や由来は?

『移り気な人』『悪を遠ざける』『さりげない魅力』

サントリナは、独特の香りがする葉っぱによって、虫を遠ざける効果があります。この効果から、「悪を遠ざける」という花言葉が生まれました。

サントリナの品種!グレーやグリーン、レモンライム色の種類は?

ローズマリー・サントリナ

サントリナ2

グレーがかった細長い葉っぱで、甘い香りを放ちます。他のサントリナと同じように、ボタン型の黄色い花を咲かせます。

グリーン・サントリナ

鮮やかなグリーン色の葉を付ける品種です。他の品種同様寒さに強く、草丈も引くことから、花壇のボーダーや寄せ植えの前面などに利用されます。

サントリナ・レモンライム

サントリナ ライムグリーン

レモンライム色の葉っぱが美しい品種です。淡い緑と黄色ががった葉っぱが美しく、鉢植えとして室内に飾ったり、庭木として地植えにしたりと、色々な楽しみ方があります。

サントリナの育て方のポイントは?

日当たりと水はけのよい場所に植える

サントリナは、乾燥した気候の中、たっぷりと日の光に当てて育てます。-15度までの気温に耐える耐寒性をもちますが、一方で高温多湿はとても苦手です。水はけのよい場所で、定期的に剪定をして風通しをよくすると、長く美しい姿を楽しめますよ。

サントリナの苗植えの時期と方法は?

4~5月、9月下旬~10月が苗植えの適期です。複数植えるときは、風通しをよくするために、株同士の間隔を30~50cm空けてください。

鉢植え

苗よりも一回り大きな鉢と、水はけのよい土を準備します。土は、市販のハーブ用培養土を使うと簡単です。自分で配合するなら、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1か、赤玉土(小粒)4:鹿沼土3:腐葉土3の割合で混ぜたものがおすすめです。

  1. 鉢の底に鉢底石を敷く
  2. 鉢の縁から下2~3cmのところまで土を入れる
  3. 鉢よりも一回り大きな穴をスコップで掘る
  4. 苗を植え、周りに土を足して苗を安定させる
  5. たっぷりと水やりをする

地植え

サントリナの地植えは、日当たりと風通しのよい場所を選ぶのがポイントです。土の水はけが気になるようなら、腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでたがやしておきます。植える手順は、鉢植えと同じです。

サントリナの水やり、肥料の与え方

水やり

多湿を嫌うので、水やりのしすぎは苗を傷める原因となります。鉢植えは、土の表面が乾いたことを確認してから、水やりをしてください。地植えは、特に水やりをしなくても大丈夫です。

肥料の与え方

鉢植えは、4~5月と10~11月にそれぞれ1回ずつ置き肥をするか、2週間に1回くらいのペースで液体肥料を施します。地植えは、肥料は生育が悪いときだけ、液体肥料を少し与えれば十分育ちます。

サントリナの剪定の時期と方法は?病気や害虫の心配は?

サントリナの枯れた花や葉っぱは、株が蒸れる原因となるので、見つけたらこまめに摘みとっていきます。また、5~7月に、枝葉の混み合ったところを、大胆に刈り込んで風通しをよくしておきます。生育はよいので、自分の好きな形に仕立てて楽しんでみてください。また、サントリナの葉っぱが放つ香りには、防虫効果があるため病気や害虫の心配は特にありません。

サントリナの植え替えの時期と方法は?

サントリナを鉢植えで育てている場合、鉢の底から根が出ている、水が土に染み込まなくなったといった根詰まりの症状が現れたら、植え替えのタイミングです。鉢植えは、3~5月か9~10月に一回り大きな鉢に植え替えます。

苗を鉢から取り出し、根全体の1/3くらいをハサミで短く切ります。根が短くなると、吸い上げる水の量が減るので、枝や葉も1/3ほど切り落としてあげます。

サントリナの増やし方!挿し木の時期と方法は?

サントリナは、挿し木と種まきから数を増やします。ただ、湿度の高い日本では、種は発芽しづらいことから、種まきはあまりおすすめできません。はじめて数を増やすなら、真冬や真夏以外ならいつでもできる挿し木がおすすめです。

苗の鉢植えや地植えと同じ土と場所を用意しておきます。先端から10cmくらいのところで若い枝を切り落とします。そして、1時間ほど切り口を水に浸したら、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿していきます。水を切らさないよう明るい日陰で管理し、根が十分に生えたら地面や鉢に植え替えます。

サントリナは育て方が簡単なコンパニオンプランツ

サントリナ コットンラベンダー

サントリナには防虫効果があるハーブとして、古くからヨーロッパで親しまれてきました。この効果から、虫を遠ざけるコンパニオンプランツとして活躍してくれますよ。また、ローズマリーやラベンダーなども混ぜてリネンの袋やネットに入れ、クローゼットやタンスにつるせば、衣類の防虫にも効果的。ドライフラワーは、花が咲いた頃に作るときれいに仕上がります。ぜひ、試してみてくださいね。

更新日: 2022年01月26日

初回公開日: 2016年07月17日

関連コンテンツ