カルミアは、常緑性の低木で、鉢植えや庭木として楽しむことはできます。春になると、金平糖のような星形の花を枝の先端にたくさん咲かせます。今回は、カルミアの花言葉や、剪定・挿し木の時期や方法など育て方についてご紹介します。
カルミアの花言葉は?
『優美な女性』『大きな希望』『野心』
「優美な女性」という花言葉は、レースの日傘を広げて佇む女性のような花姿に由来しています。
カルミアの花の色や別名は?
- 学名
- Kalmia
- 科・属名
- ツツジ科・カルミア属
- 英名
- Kalmia
Mountain laurel
- 原産地
- 北アメリカ
- 開花期
- 4~6月
- 花の色
- 白、赤、ピンク、茶
- 別名
- アメリカシャクナゲ
ハナガサシャクナゲ(花笠石南花)
カルミアとはどんな花?名前の意味は?毒性があるの?
カルミアはツツジ科に属する低木で、樹高が20~500cmに生長し、緑色で光沢のある葉を茂らせます。春になると、金平糖のような形のつぼみをつけ、開花期にはピンクや白の花が木を覆うほどたくさん咲きます。花の雄しべは、虫が飛んできた刺激によって飛び出し、花粉が散るという特徴があります。
大正時代にアメリカに桜を寄贈したお礼として、ハナミズキとともに渡来し、戦後に普及していきました。
毒性
葉にはグラヤノトキシンをいう有毒成分が含まれ、特に羊が中毒を起こしやすいことから、一部の種は「羊殺し」とも呼ばれます。誤って食べてしまうと、心臓や筋肉を収縮させ、心筋梗塞や麻痺を起こす危険性があります。
名前の意味
学名は、スウェーデンの植物学者ペール・カルム氏の名前に由来しています。アメリカから渡来したことから、「アメリカシャクナゲ」という別名がつきました。また、花の形が花笠のように見えることから、「花笠石南花(ハナガサシャクナゲ)」とも呼ばれます。
カルミアの開花時期と見頃の季節は?
4~6月が開花期で、白やピンク、紅色に染まった鮮やかな花を咲かせます。剪定など手入れをうまく行うことで、鉢植えや庭木など自由な育て方が可能になります。
カルミアの花の種類は?
ツツジの仲間で、北アメリカが原産の常緑低木で、7種ほどがアメリカからキューバにかけて自生しています。カルミアには、ラティフォリア種、アングスティフォリア種、ポリーフォリア種の3種大きな系統としてあります。園芸で流通しているのは、ほとんどがラティフォリア種です。今回は、その中のいくつか代表品種をご紹介します。
カルミア・ラティフォリア
流通数が多く、一般にカルミアというとこの種を指します。つぼみの頃は薄ピンク色で、花びらは白いのが特徴の最もポピュラーな品種です。草丈は30~300cmほどまで生長します。
オスボ・レッド
赤とピンク色の花びらを咲かせる品種で、草丈が40~300cmほどまで生長し、育て方によって鉢植え、地植えの両方で楽しむことができます。
レッドクラウン
薄ピンク色の花びらの一部が濃紅色になっている、複色の品種です。50~300cmほどまで生長します。
サラー
鮮やかな紅色に染まった花びらの人気品種です。40~300cmほどまで育ちます。
カルミアの花は暑さに弱い
カルミアは、金平糖のようなつぼみと、日傘のようなかわいらしい花を咲かせる花木です。繁殖が難しいことから、たくさん出回っていないので、珍しい植物を育てたい方にはおすすめですよ。
ただ、シャクナゲ同様、暑さにはあまり強くありません。たくさんの花を楽しむためにも、日差しを気にして育ててあげてくださいね。
更新日: 2022年01月26日
初回公開日: 2015年09月25日