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セダム(マンネングサ)とは?種類や品種は?どんな花が咲く?

多肉植物ブームの火付け役ともいえるセダム。人気の秘密は、500種類以上にのぼる豊富なバリエーションと、インテリアグリーンにぴったりのかわいらしい姿にあります。今回は、そんなセダムについてまとめました。

セダム(マンネングサ)とは?学名・原産国・英語

学名
Sedum
科・属名
ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)
英名
Sedum
原産地
北半球の温帯から暖帯
開花期
2~11月 ※種類によって異なる
花の色
白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫
別名
マンネングサ

セダムとは、北半球~南アフリカの温帯から暖帯に分布するベンケイソウ科の多年草で、常緑または冬季落葉性のものがあります。草丈2~30cm、横幅20~100cm以上とサイズは種類によってさまざまです。耐寒性、耐暑性ともに優れた強靭な性質で、地表を這うように生長することから、グランドカバーや寄せ植えの脇役としてよく用いられています。また、都市部では屋上緑化用の植物として使われています。

セダムという学名で一般に流通しています。この学名は、ラテン語で座ることを意味する「sedere(セデス)」が語源で、岩壁や地面に張りついて育つ特性に由来しています。

セダム(マンネングサ)種類や品種は?

世界各地を原産地とするセダムは、種類が500以上存在し、同属とは思えないほど色や姿形もさまざまです。日本に出回っているものは、日本原産のものと、メキシコを中心にアフリカ、ロシアなどを原産とする洋種の2種に大別できます。日本原産の種類のものは扁平な葉をつけるものが多いのに対して、洋種系の大部分は肉厚の葉っぱをつけるのが特徴です。

日本原産のセダムの種類・品種

セダム マンネングサ

ベンケイソウ(弁慶草)

中国原産とされる種類で、日本の東北地方から南に自生しています。日当たりのいい草地でよく見られ、古くから鑑賞用として栽培されてきました。赤い花を咲かせ、茎の高さは50cmほどと大きいです。

キリンソウ(麒麟草/黄輪草)

日本原産種で、山地の岩の上などに自生しています。根から何本も茎が出て群生し、斜めに立ち上がるのが特徴です。5~8月に5枚の花びらをつけた黄色い花を咲かせます。現在の植物学上は、マンネングサ属に分類されない場合もあります。

マンネングサ(オノマンネングサ)

日本の本州以南と中国に自生する種類で、草丈が10~20cmほどに生長します。他のマンネングサ属のものと比べて細長く、3つずつ輪生するのが特徴です。

モリムラマンネングサ

メノマンネングサの変種とされ、5~7月に黄色い花をたくさんつけます。また、秋には赤く紅葉することから、季節によって違いを楽しめる種類です。

 マルバマンネングサ

九州、四国などに分布する種類で、小花のようにつく丸い形の葉が特徴です。密生している様子は、優しい印象を与えることから、グランドカバーによく用いられています。

ツルマンネングサ(蔓万年草)

中国から朝鮮半島が原産の種類で、日本でも帰化植物として定着しています。15~30cmの草丈で、つるに尖った葉をつけます。

タイトゴメ(大唐米)

タイトゴメの名前は、葉の形が大唐米(だいとうまい)と似ていることに由来します。葉はやや丸みがあり、米粒のように小さく肉厚なことが特徴です。本州~九州の海岸に自生し、5~7月に黄色の花をつけます。

洋種系のセダムの種類・品種

セダム 洋種

メキシコマンネングサ

名前にメキシコとついていますが、原産地ははっきりしません。丈夫な性質で、痩せた土地でもよく繁茂し、4~6月になると黄色の花が密集して咲きます。細葉は鮮やかな緑色をしており、花色とのコントラストが美しいですよ。また、草丈が均一なのでグランドカバーとしても使われます。

セダム・アカプルコゴールド

メキシコマンネングサによく似た草姿で、「斑入り黄金メキシコマンネングサ」「セダム ゴールデンビューティー」と表記される場合もあります。全体は鮮やかなイエローグリーンをしており、茎に細い棒状の葉がぎっしりとつきます。春には立ち上がった茎の先端に星型の花をたくさんつけます。

 セダム・スパスリフォリウム(白雪ミセバヤ)

雪が降った後のように全体が白っぽく、落ち着いた雰囲気があることから人気の高い種類です。葉はへら形をしたものが短い茎に生え、真上から覗くとバラの花のように見ます。5月~6月頃に、黄色い小花がひとかたまりになって咲く様子は、菊の花を思わせます。

セダム スプリウム トリカラー(コーカサスキリンソウ)

ロシアのコーカサス地方原産のセダムです。赤白の斑入り品種で、葉は薄くて丸く、遠目に見ると赤い小花の集合体に見ます。「五色ミセバヤ」の別名をもち、緑、ピンク、白の入り混じったニュアンスカラーを堪能できます。

セダム・ルブロティンクツム(虹の玉)

葉は短い円柱状で、ツヤのあるライムグリーンをしています。秋になると紅葉し、葉の先端から全体が深紅に色付いていきます。本種の枝変わり種である「セダム オーロラ」は、みかんの粒のようなプチプチした葉に乳桃色や乳黄色の斑が入ります。

セダム・アドルフィー(銘月)

メキシコ原産の種類で、葉は明るい黄緑色をしています。紅葉すると尖った葉先がほんのり赤くなります。節間にゆとりがあり、地上部が重くなると横に倒れるように伸びていきます。

セダム・オーレウス(黄金細葉万年草)

爪の先ほどの黄色い細葉がびっしり生え揃うセダムです。草丈は2~10cm程度で、春から秋にかけてどんどん育ち、グランドカバーにすると黄金色のじゅうたんのように広がります。耐寒性が強く、切れ端からでもあっという間に増えるたくましさをもっています。

セダム・ビアーホップ(新玉つづり)

「セダム・モルガニアナム」の変種です。ビールの原料になるホップの毬花そっくりの形をしていることから、「ビールホップ」とも呼ばれます。海ぶどうのような粒状の小さな葉がかわいらしく、花屋さんでは「うさぎのかくれんぼ」の名前で販売されていることもあります。

セダム モルガニアナム(玉つづり)

セダム・ビアーホップの親品種で、南メキシコのホンジュラスが原産です。直径5cm以内のビアーホップに比べて野性味があり、大きいもので1.2mの長さにまで生長します。ダイナミックさを活かした屋外の栽培に適しますが、触れると葉が落ちやすいので注意する必要があります。

セダム(マンネングサ)はどんな花が咲く?

セダム 花

セダムハ、種類によって異なりますが、黄色や白、クリーム、紫、赤、オレンジなどさまざまな色の花を咲かせます。開花時期も種類や品種によって違いますが、6~9月初頭に咲くものが多いです。花の咲き方は、冬型・夏型・春秋型に分かれ、早いものは寒さの厳しい2月上旬から、遅いものになると初冬まで咲き続けます。日本に自生している種類だと、関東より西の道端や海岸で、コモチマンネングサやタイトゴメなどの野生種が直径1mm前後の黄色い花を5~7月につけます。

セダムは販売されている種類が多い!

セダム 寄せ植え

セダムは変わり種も比較的入手しやすく、一般の園芸店やホームセンターでも20~30種類以上を目にすることができます。また、乾燥に強く、耐寒性・耐暑性に優れており、育てやすいことも観葉植物として人気の理由です。お気に入りをたくさん並べて、自分だけのコレクションをつくるのも楽しそうですね。セダムならではの色彩を存分に活かして、思い思いのレイアウトを楽しんでください。

初回公開日: 2015年08月15日