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モッコウバラの剪定と誘引を徹底解説!大きくしない方法は?

モッコウバラは、バラの中でも病気や害虫に強い植物です。トゲがないので初心者でも育てやすく、開花すると枝先から枝元までたくさんの花が咲きます。今回は、開花した姿をよりきれいに整えるために、剪定やフェンスへの誘引、小さく育てるコツなどをご紹介します。

モッコウバラとは?剪定しないとどうなる?

モッコウバラ(木香薔薇) 花 黄色

モッコウバラは中国原産のつる性のバラです。四季咲きのバラと比べると、トゲのない丈夫な枝にたくさんの花をつけます。

花は白八重と黄色八重、また白一重、黄色一重の4種類ですが、最近ではモッコウバラを親とした交配種なども作出されています。香りは程々にあり、春に一回だけ開花します。生育が旺盛で、放っておくと枝ばかり伸び、花が咲かなかったり、花つきが悪くなったりするので、適度な剪定が必要になります。

モッコウバラの剪定の時期と方法は?小さく育てるコツは?

モッコウバラ(木香薔薇) 剪定 方法 春

春の剪定(5~6月)

花が咲き終わったタイミングで枝を切り落とします。剪定が終わった後に伸びてきた枝が翌年の花枝となります。遅くても夏前に剪定し終えるのがポイントです。

切り方は、花の咲き終わった枝を半分くらいの長さで切り落とします。樹形を小さくしたいときは、地上から1~1.5mの高さにすると、バランスよく切りそろえられますよ。

特に、株の根元からシュートと呼ばれる若い枝は、形を整えるためにも剪定をしておく必要があります。

冬の選定(12月中旬~2月中旬)

通常、モッコウバラの冬剪定は不要です。ただし、開花後の剪定がうまくいかず、翌年の開花姿が不格好になるので、「全体の樹形を整えたい」、「全体的に枝の若返りを図りたい」という場合は、あえて剪定をします。

翌年に咲く花となる新芽がついた枝を剪定するので、翌年は花が少なくなってしまいます。そのときは、古い枝や花が咲かなくなった枝、枯れた枝や混み合っている枝はしっかりと整理しましょう。

モッコウバラのフェンスや壁への誘引の仕方は?

モッコウバラ(木香薔薇) 花 黄色 壁一面

モッコウバラは、つる性なので、フェンスや支柱に這わせたり、高いところから垂らしても楽しめます。色とりどりのバラや香りの強いバラと合わせて、アーチ状の入り口や壁面、フェンスなどに誘引します。

春先の剪定後に、太い枝をフェンスに絡めて麻縄(あさなわ)などで固定しましょう。斜めもしくは横向きに絡ませながら、直立方向の生長を避けてください。残った細い枝や短い枝は太い枝の隙間を埋めるように絡め、固定しにくい枝は切り落としてもかまいません。

モッコウバラのおすすめの仕立て方は?

モッコウバラ(木香薔薇) 花 黄色

大型仕立て

スペースいっぱいに広がり、見応えのある大株に育ちます。フェンスに絡めたり、壁面から垂らしたりすると、洋風なインテリアに早変わり。

中型仕立て

ベランダやテラスでは、大きめのプランターに植えて、スチールラックやウッドウォールに這わせるとおしゃれに仕立てられます。

小型仕立て

植木鉢で仕立てたいときは、行灯(あんどん)仕立てやリース状にするのがおすすめです。行灯(あんどん)仕立ては、オベリスクを鉢に立て麻縄(あさひも)でらせん状に巻きつけ、誘引する方法です。

鉢の中で育てられるので、狭いスペースでも育てやすいのが特徴。苗が若く、株が30~40cm未満のときは、針金を使って円形を作り、鉢の上にリースの形を作っておけば、リース状やハート型にも仕立てられます。

モッコウバラは剪定の仕方で花つきが変わる

モッコウバラ(木香薔薇) 花 黄色

モッコウバラは、トゲがなく丈夫で育てやすい上に、華やかな花期を楽しめるので、初心者からプロの方まで幅広く人気があるバラです。

大きくも小さくもできるモッコウバラ。正しい剪定や誘引、仕立て方を覚えて、モッコウバラの作り出す様々な雰囲気を堪能してくださいね。

更新日: 2023年03月15日

初回公開日: 2015年08月31日

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