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エシャロット(エシャレット)の栽培。育て方のポイントは?

エシャロットと聞くと、普段の食卓からは縁遠い野菜のように感じますよね。実は、ラッキョウを若取りしたもので、エシャレットとも呼ばれます。病害虫に強く、栽培の手間もそれほどかからないことから、家庭菜園をはじめたばかりの人でも簡単に作れる根野菜なんですよ。今回は、そんなエシャロットの栽培について、育て方のポイントなどをご紹介します。

エシャロット(エシャレット)の育て方のポイントは?

水はけのよい土に植え付け、株元に土を寄せる「まし土」を定期的にすることが、エシャロットの栽培では大切です。

エシャロットは寒さに強い半面、高温多湿を苦手とします。水はけの悪い土だと、球根が腐ってしまうので、栽培に合った土作りをしていきましょう。また、まし土をすることで、茎の下部分が白くなり、食べる部分が多くなります。

エシャロット(エシャレット)の種球(球根)や苗植えの時期と方法は?

エシャロットは、種球と呼ばれる球根や苗を8月下旬~9月中旬に植え付けていきます。一年草なので、毎年新しいものを育てていきます。

鉢・プランター植え

深さが15cm以上ある容器であれば、株同士の間隔を7~10cm空けられれば育てられます。10号鉢なら2~3株、60cmプランターなら5~6株が植え付けの目安です。土は赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜたものに苦土石灰を大さじ1杯くらい混ぜたものを使います。市販の野菜用培養土を使ってもかまいません。容器の縁から下2~3cmのところまで土を入れ、中心に溝を付けて7~10cm間隔を空けて種球の太い方を下にして置いていきます。種球が半分隠れるくらいまで土を被せたら、たっぷりと水やりをして完了です。

地植え

植え付けの2週間前に、庭土をよく耕して、苦土石灰をコップ1杯(100g)ほど混ぜ込んでおきます。そして1週間前までに、堆肥や緩行性化成肥料をまいて混ぜ、幅50~60cmの畝を立て、表面を平らにならしましょう。そして鉢・プランター植えと同じように、種球同士の間隔をとって植え付けていきましょう。

エシャロット(エシャレット)の水やり、肥料の与え方

水やり

エシャロットは、高温多湿の環境を嫌います。地植えは、特に水やりをする必要はありません。鉢・プランター植えのときは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。

肥料

エシャロットは、植え付けるタイミングで土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。そして、芽が出た植え付けから1ヶ月くらい後と2ヶ月後にそれぞれ1回ずつ追加で肥料を施します。大きくなった3月以降に収穫するときは、1月中旬にももう1回追加で肥料を与えてください。1回の目安は、1株につき大さじ1杯(10g)くらいです。土と混ぜ込んで、まし土をしていきます。

エシャロット(エシャレット)の手入れ!まし土の時期と方法は?

まし土によって、エシャロットの白い軟白部分を増やし、食べられる部分を増やしていきます。追加で肥料を与えるときに、肥料を混ぜ込んだ土を株元に寄せていきます。このとき、茎が曲がらないようていねいに土を寄せていくのがポイントです。

エシャロット(エシャレット)の収穫の時期と方法は?

エシャロットは、秋に植え付けた後、早いものは11~1月、ゆっくりであれば2~5月に収穫をしていきます。株を軽く掘り起こしたら葉っぱをつかみ、土から引き抜いていきましょう。最後に肥料を与えてから、30~40日ほど経って一旦掘りあげて球根が十分大きくなったら収穫のタイミング。適期を逃すと、茎や球根部分が固くなってしまうので注意してください。葉っぱがやわらかいうちに収穫してくださいね、

エシャロット(エシャレット)の栽培で注意する病気や害虫は?

エシャロットは、秋~冬にかけて栽培する野菜なので害虫が付きにくいですが、高温多湿の環境を作ってしまうと、軟腐病や白色疫病といった細菌やカビが原因の病気にかかってしまいます。いずれの場合も、薬剤が効きづらいので、水はけのよい土に植え付けて予防しましょう

エシャロット(エシャレット)は栄養たっぷりの野菜

エシャロットは、ビタミンCやアリシン、カリウムなどの栄養素が含まれており、血液をサラサラにするほか、動脈硬化や疲労回復などに優れています。味噌やマヨネーズなどを付けて生で食べられるほか、てんぷらや炒め物など簡単な調理で食べられるので、1品何か付け足したいときに便利ですよ。栽培の手間もかからず、土作りさえしっかりしていれば病気や害虫の心配もほとんどないので、家庭菜園の最初の野菜にもぴったりですよ。

更新日: 2016年05月23日

初回公開日: 2016年05月23日

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