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ウコン(鬱金/ターメリック)の栽培。育て方のポイントは?

肝臓を守り、二日酔いに効く健康食品として知られるウコン。近年、ドラッグストアやコンビニ、テレビのCMなどでよく見かけますよね。ショウガ科の多年草で、英名ではターメリックと呼ばれ、カレーに使われる香辛料としても親しまれていますよ。そんな体によいウコンを自宅で栽培してみませんか?今回は、そんなウコンの栽培について、育て方のポイントなどをご紹介します。

ウコン(鬱金/ターメリック)の育て方のポイントは?

ウコンは、日当たりがよい場所を選び、水もちのよい肥沃な土に植え付けて育てることがポイントです。寒さや乾燥に弱い傾向があり、冬に根茎を植えっぱなしにしておくと枯れてしまうことがある他、生育期間中の水切れには気をつけてください。

ウコン(鬱金/ターメリック)の苗植えの時期と方法は?

ウコンには、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンなど種類がありますが、いずれも3月下旬~5月上旬頃に植え付けます。ショウガのように、「種ウコン」を使って栽培しますよ。それぞれの種ウコンを、新芽が3~4個付くよう切り分け、5~7cmほどの深さに植えて土を被せます。株同士の間隔は、30~40cm空けるのが適当です。

鉢植え・プランター

根茎がよく伸びるので、深さのある60cmプランターで2~3個、10号鉢で1個を目安に植え付けます。市販の培養土を使うのが簡単ですが、自分で作る場合は、小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使ってください。

地植えの場合

寒さに弱いことから、関東より南の地域でなら地植えでの栽培を楽しめます。日当たりがよく、水もちのよい土を選び、遅霜の心配がなくなった頃に、堆肥や油粕、腐葉土、緩行性化成肥料などを混ぜてよく耕し、ふかふかの土に植え付けていきます。

ウコン(鬱金/ターメリック)の水やり、肥料の与え方

水やり

ウコンは湿った土を好みます。土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えていきましょう。特に、真夏の乾燥には注意してください。ただ、常時水がたまっている状態は、根茎が腐ってしまいます。

肥料

7~9月の間は、1ヶ月に1回ほど、化成肥料や固形の油粕、骨粉などを株元に施しましょう。このとき、根茎が地表に出てしまわないよう、株元に土を寄せるとよいですよ。

ウコン(鬱金/ターメリック)の収穫の時期と方法は?

11月上旬~下旬になり、葉っぱが枯れ始めたら収穫の適期です。霜が降りる前に、根茎をそっと掘り上げて収穫してください。

ウコンは、暖かな地域では外に置いていても越冬が可能ですが、寒冷地では水洗いをせずに地中深くに埋めるか、ポリ袋などに入れて室内で保存しておきます。おがくずやバーミキュライトの中に入れて乾燥を防ぎ、段ボールなどに入れて10~15度の環境の下、暗い場所で保存したら春にまた植え付けて育てていきます。

ウコン(鬱金/ターメリック)の栽培で注意する病気や害虫は?

アルタナリア

11月頃に発生する糸状菌のカビによる病気です。菌は土の中や空気中、枯れた植物などにも含まれており、葉っぱに褐色の斑が出て枯らしてしまいます。病気が発生した場所では栽培はせず、堆肥をたくさん混ぜて地力を高めることで防除することができます。また、発病した株は必ず焼却処分してください。

アブラムシ

4~6月や9~10月の高温多湿の時期に発生する害虫です。アブラムシはウイルスを媒介し、すす病などの原因にもなるので、放っておかず早めに駆除することが大切です。野菜にも使える薬剤を散布していきましょう。

ウコン(鬱金)は栄養たっぷりの根菜

ウコンは、肝臓や二日酔いの予防のイメージが強いですが、他にも動脈硬化の予防や改善、ガン予防などにも効果がある他、美白やシミ、シワといった美容によい成分がたっぷりと含まれた根菜です。寒さや乾燥に気をつければ、栽培もむずかしくないので、家族の美容と健康のために育ててみるのもいいかもしれませんね。開花期にはかわいらしい花も咲かせて楽しませてくれますよ。

更新日: 2016年05月23日

初回公開日: 2016年05月23日

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