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フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の花言葉と育て方

枝を曲げたしなやかな姿が個性的なフランスゴムの木。ナチュラルテイスト、オールドテイスト、シンプルテイストと、どんなお部屋にも合うインテリアグリーンです。鮮やかな緑色をした葉っぱが、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。今回は、そんなフランスゴムの木の花言葉と育て方をご紹介します。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の花言葉とは?

『永久の幸せ』

ゴムの木全般に付けられた花言葉で、強い生命力に由来します。この花言葉から、風水では気持ちを明るくしてくれる「陽の気」を持っているとされています。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の学名・原産国・英語

学名
Ficus rubiginosa
科・属名
クワ科・フィカス属
英名
Ficus rubiginosa
Rusty fig
Port Jackson fig
little-leaf fig
原産地
オーストラリア東部
開花期
花の色
別名
小葉のゴム琵琶(コバノゴムビワ)

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)とは?どんな観葉植物?

フランスゴムの木は、粘着性のある樹液を持つ樹木です。オーストラリア東部が原産で、フランス人植物学者ルネ・デフォンテーヌ氏に発見されたことから、「フランスゴムの木」という名前で流通するようになりました。

樹高は70~150cmに生長し、自生地では10mを超える株も珍しくありません。幹や枝がしなやかに曲がっている様子が魅力です。丸みのある葉っぱは、うっすらと茶色い毛で覆われています。この様子が鉄サビを思わせることから、鉄サビ色のという意味の「rubiginosa」が学名に付けられています。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の育て方のポイントは?

日当たりのよい場所で育てるのがポイントです。日光に当たると、葉っぱが分厚くなり、色つやがよくなります。ただ、急激に日照時間が変化すると、葉っぱが枯れ落ちてしまうことがあります。場所を移動させるときは、光の量を徐々に増減させていきましょう。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の苗植え、植え替えの時期と方法は?

フィカス属に分類される植物の中でも特に丈夫で、5度までの低温に耐えられるほどの耐寒性があります。地植えにもできますが、日本では霜が降りる可能性もあることから、鉢植えで育てた方が安心です。また、生育がよいことから、鉢植えは、2~3年に1回植え替えをします。植え付け・植え替えの時期は、5~9月が適期です。

鉢植え

株よりも1回り大きな鉢を準備し、鉢底石を敷いた上から土を入れて植え付けていきます。根に付いた古い土は1/3ほど崩し、腐った根は取り除いてから植えていきましょう。

地植え

日当たりがよく、霜の降りない場所を選んで、植え付ける2週間前から株よりも1回り大きな植え穴を掘り、土作りをはじめます。株を植え付けたら、周りに溝を作り、その中にたっぷり水を注ぐと根付きやすくなりますよ。また、冬は株元を腐葉土やワラで覆い、防寒対策を施します。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の土作り・水やり・肥料の与え方

土作り

水はけと水持ちのバランスがよい土を好みます。赤玉土(小粒)5:腐葉土:4:バーミキュライトか川砂:1の割合で混ぜた土がおすすめです。市販の観葉植物用培養土を使ってもかまいません。地植えは、植え付ける2週間前に苦土石灰、1週間前に肥料や腐葉土を混ぜ込んで寝かせておきます。

水やり

鉢植えは、生育期と休眠期で水やりの頻度が違います。4~10月上旬は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に7月中旬~9月上旬は、水をたくさん必要とし、朝と夕方の2回与えるとよいですよ。

一方休眠期の10~3月は、鉢の土が乾いてから水やりをし、乾燥気味に育てます。地植えは、特に水やりの必要はありません。ただ、よほど土が乾燥しているなら、水やりをします。

肥料の与え方

生育期の5~9月に、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を2~3ヶ月に1回施すか、液体肥料を10~15日に1回与えます。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の剪定!時期と方法は?

5~9月に、伸びすぎた枝や内向きの枝、根元から生えている枝などを剪定し、樹形を整えていきます。葉の付いているところに新芽を付けるので、葉っぱの近くで切り戻すと、樹形を整えることができます。剪定したら、日当たりのよい場所に置いて管理してください。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の増やし方!挿し木や取り木の時期と方法は?

挿し木

5~6月が適期です。剪定で切り落とした枝を使うと効率的です。

1. 平鉢に赤玉土(小粒)を入れる
2. 枝を10~15cmの長さにカットする
3. 先端に付いている葉っぱを2~3枚残し、他を切り落とす
4. 切り口を斜めにカットし、樹液を水洗いして落とす
5. 土に割り箸で穴を空け、枝を挿す
6. 風の当たらない半日陰で、土が乾かないよう水やりをして管理しする
7. 1~2ヶ月して新芽が伸び、葉っぱが2~4枚ついたら鉢や地面に植え替える

取り木

6~7月が適期です。

1. 根にしたい当たりの枝を2~5cm幅で1周皮をはぐ
2. 湿らせて水苔を、皮をはいだところに巻きつける
3. 水苔の回りにビニールをまき、上下を縛って固定する
4. 水苔が乾かないよう水やりをして管理する
5. 根が十分に生えたら、水苔をとって発根部分の下で枝を切り取る
6. 植え付けと同じ手順で鉢や地面に植える

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)の育て方で注意する病害虫は?

ハダニ

葉っぱの裏に寄生し、食害する害虫です。見つけたら薬剤を散布して駆除していきましょう。水が苦手なので、定期的に葉水を与えることで予防できます。

カイガラムシ

葉っぱや枝にとりつき、栄養を奪う害虫です。成虫は殺虫剤が効きづらいので、歯ブラシなどを使って株からこすり落とします。幼虫は薬剤を散布して駆除します。

フランスゴムの木(フィカスルビギノーサ)は樹形が美しい観葉植物

フランスゴムの木は、園芸店やホームセンターで簡単に手に入る観葉植物の1つです。うねりながら枝を伸ばす独特の樹形が美しく、やわらかい雰囲気を演出してくれますよ。葉っぱの色も濃く、落ち着いていることから、和洋問わずどんなインテリアとの相性も抜群です。日当たりのよい場所で、フランスゴムの木を育ててみてください。

更新日: 2023年02月01日

初回公開日: 2015年12月12日

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