ヘリクリサムとは、キク科・ムギワラギク属に分類される多年草の総称です。とてもたくさんの種類があり、見た目も多彩なことが魅力となっています。中にはハーブやオイルに利用されるものもありますよ。今回は、そんなヘリクリサムの花言葉と、ハーブやオイルの効能などをご紹介します。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の花言葉は?
『永遠の思い出』『記憶』『不滅の花』『黄金の輝き』
ヘリクリサムの学名は、「Helios(太陽)」と「chrysos(黄金)」の2つのギリシャ語が語源となった「Helichrysum」です。この学名にちなんで、「黄金の輝き」という花言葉が付けられました。
また、「永遠の思い出」「不滅の花」「記憶」とは、長い間咲き続ける花の姿に由来します。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の花の色や別名は?
- 学名
- Helichrysum
- 科・属名
- キク科・ムギワラギク属
- 英名
- Helichrysum
- 原産地
- オーストラリア、地中海沿岸、南アフリカなど
- 開花期
- 4~10月 ※種類によって異なる
- 花の色
- 白、黄、ピンク、紫、オレンジなど
- 別名
- エバーラスティング
ムギワラギク(麦藁菊)
テイオウカイザイク(帝王貝細工)
ヘリクリサム(エバーラスティング)とは?どんな花?
ヘリクリサムとは、キク科・ムギワラギク属に分類される植物の総称です。500種ほどが分類されていることから、ヘリクリサムという名称で出回っている植物の見た目は様々。
園芸店では、主にオーストラリアや南アフリカを原産とするものを多く見かけます。また、一年草、多年草、低木と生長する様子も多彩で、草丈は60~90cmほどになります。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の花の種類は?
ムギワラギク(帝王貝細工)
オーストラリアが原産の常緑小低木の種類です。寒さと高温多湿に弱いことから、日本では一年草として扱われます。「straw flower(ストローフラワー)」「帝王貝細工(テイオウカイザイク)」という別名を持っています。花色が豊富で、外側から花びらが徐々に開く様子がおもしろいと人気です。また、ドライフラワーにして楽しまれます。
エバーラスティング
「カレープラント」という別名の通り、花からカレーに似た香りを放つ種類です。草丈30~60cmに生長し、シルバーリーフの葉っぱの間から茎を伸ばし、黄色い小花をたくさん咲かせます。
よい香りのする花は、苦味が強いことから食べられず、ポプリや料理の香り付けに使われます。また、シルバーリーフが美しいことから、花壇の寄せ植えにもおすすめ。民間療法では、不滅を意味する「エバーラスティング」「イモーテル」の名称で、精油が利用されます。
ヘリクリサム・アピクラツム
草丈60cmほどに生長する、シルバーリーフの種類です。花は、エバーラスティングのものとよく似ており、黄色で直径1~2cmほどとなっています。葉っぱは、長さ4cmほどの楕円形をしています。
ヘリクリサム・ペティオラレ
南アフリカが原産の品種で、卵型の細かい葉っぱや茎に白い産毛が生えているのが特徴です。草丈が10~20cmと低く、横に広がるように生長することから、カラーリーフのグランドカバーやハンギングバスケットに仕立てられることが多いです。また、樹木の足元に植えるとイングリッシュガーデンのような雰囲気を演出できますよ。
ヘリクリサム・ホワイトシップ
南アフリカ原産の常緑低木です。草丈20~30cmに生長し、8~9月に白い花を咲かせます。シルバーリーフが人気で、葉っぱは細かく、先端が尖っています。夏の暑さに強いことから、寄せ植えの背面や前面によく利用されます。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の効能は?
ヘリクリサム・イタリカムは、「エバーラスティング」「イモーテル」などの名称で精油が出回っています。茎葉から抽出できる精油の量は少なく、とても高価なことで知られています。
精油は、皮膚の細胞分裂を促進する働きがあり、スキンケアや静脈瘤、床ずれの治癒といった効果が期待できます。また、日本アロマセラピー学会では、2008年に打撲やあざが改善したとする症例結果も発表されています。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の花はシルバーリーフがおすすめ
たくさんの種類があるヘリクリサム。ガーデニングでは主にシルバーリーフのものが好んで使われており、寄せ植えやグランドカバーとして活躍してくれます。
花が楽しめる種類も開花期が長く、長期間花壇やプランターを彩ってくれますよ。
更新日: 2021年07月14日
初回公開日: 2015年12月29日