約500と種類が多く、色々な見た目で私たちを楽しませてくれるヘリクリサム。もともとは多年草ですが、オーストラリアや南アフリカが原産のものが多いことから、寒さや高温多湿が苦手で、日本では一年草として扱われることが多いです。シルバーリーフのものもあり、花壇の寄せ植えによく利用されていますよ。今回は、そんなヘリクリサムの育て方についてご紹介します。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の育て方のポイントは?
水はけのよい土に植え、日当たりと風通しのよい場所で育てることがポイントです。高温多湿や寒さに弱いことから、株が蒸れると枯れてしまいます。環境さえ整っていれば、丈夫で育てやすい植物ですよ。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の種まき・苗植えの時期と方法は?
種まき
4月上旬~5月上旬か、9月中旬~11月上旬が適期です。育苗箱に赤玉土(小粒)など清潔な土を入れ、種が重ならないようにばらまきます。種が隠れるように土をかぶせた後は、たっぷりと水を与え、土が乾燥しないように水やりをして管理しましょう。
本葉が3~4枚になったら、生育のよいものだけを育苗ポットに1本ずつ仮植えし、ポット内に根が回ったら、鉢か地面に植え替えてください。
苗植え
鉢植えは、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきます。地植えは、日当たりと水はけのよい場所を選び、株同士の間隔を20~30cmほど離すと、蒸れを防ぐことができます。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の土作り、水やり、肥料の与え方
土作り
水はけのよいさらさらとした土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の土か、市販の草花用培養土がおすすめです。地植えは、植え付ける2週間前に苦土石灰を少量庭の土に混ぜ込み、その1週間後に堆肥や腐葉土を2~4割ほど混ぜて、さらに1週間寝かせたものを使います。
水やり
湿気を嫌うので、水の与えすぎには注意が必要です。鉢植えは、土が完全に乾いてから、たっぷりと水を与えましょう。地植えは、特に水やりの必要はありません。また、葉っぱや花は傷みやすいので、水は株元に注ぐようにしましょう。
肥料の与え方
4~7月にかけての生育期に少し肥料を与える程度でかまいません。鉢植えは、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を月に1回株元に置きましょう。花壇は、植え付けるときに牛糞堆肥を施しているようなら、肥料を追加で与えなくても大丈夫です。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の手入れ!支柱立てや剪定の時期と方法は?
支柱立て
ムギワラギクなど草丈の高くなる品種は、風で倒れないよう草丈が15cmを超えたら、支柱を立てて支えます。
剪定
株が横に広がって生長するタイプは、伸びすぎたら適当なところで茎を切り戻していきます。切ったところから左右に新しい脇芽が生えてきて、株をこんもりと仕立てることができますよ。
また枯れた花や葉っぱをそのままにしておくと、病気や害虫の原因になるので、早めに根元から摘み取ってしまいましょう。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の植え替えの時期と方法は?
日本では一年草として扱われることから、植え替えは必要ないとされています。ただ、鉢植えで長く育てられたときは、2~3年に1回、根づまりを防ぐために1回り大きな鉢に植え替えをします。3月中旬~5月下旬か、9月中旬~11月上旬が適期で、手順は植え付け時と同じです。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の増やし方!挿し木の時期と方法は?
ヘリクリサムは、挿し木で数を増やすことができます。5~7月上旬が適期です。茎を先端から8~10cmほどの長さに切り取ります。そして、先端の葉っぱを2~3枚残し、他を切り落としてから赤玉土(小粒)など清潔な土に切り口を挿していきましょう。
日陰の涼しい場所で、土が乾燥しないように水やりをして管理し、根が十分に生えたら鉢や地面に植え替えてください。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の育て方で注意する病害虫は?
アブラムシ
茎葉や新芽に寄生する害虫で、排泄物はすす病を誘発する恐れがあります。発生したら、早めに薬剤を散布して駆除していきましょう。
ヘリクリサム(エバーラスティング)の育て方は比較的簡単
とても多くの種類があるヘリクリサムは、見た目も様々。寄せ植えなどで育てるときには、シルバーリーフのものや、草丈の低いタイプのものがよく利用されます。高温多湿や寒さに弱いことから、多年草であっても1年で枯れてしまうケースも少なくありません。
ただ、それ以外は育てやすく、初心者でもとっつきやすいですよ。かわいい花と特徴ある葉が印象的なヘリクリサムを、色々な植物と一緒に育てて楽しんでみてくださいね。
更新日: 2021年07月14日
初回公開日: 2015年12月29日