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ハイビスカスの育て方|剪定や挿し木、植え替えの方法・時期は?

ハイビスカスの花は、鮮やかな色が印象的ですよね。暑さに強く、南国でも元気に花を咲かせるイメージがあり、一度は育ててみたいと思う方も多いのではないしょうか。今回はそんなハイビスカスの育て方について、剪定や挿し木、植え替えの時期や方法などをご紹介します。

ハイビスカスの育て方のポイントは?

ハイビスカス

ハイビスカスは、10~25度くらいで日当たりがよい環境を好み、たくさんの水を与えることが生育ポイントです。

寒くなったら室内に移動させ、夏場は西日の当たらない場所に移して遮光ネットを使い、季節ごとに環境を整えてあげましょう。

根の生長が早く、夏場は水をほしがるので水不足には注意しましょう。

ハイビスカスの苗木の植え方!鉢植えの時期や方法は?

ハイビスカス

ハイビスカスは苗と種から育てることができますが、苗を買って鉢植えで育てる方が多いです。

園芸用品店などでは、4~5月頃に鉢花として販売されていますが、気候が暖かくなった5月に購入するのがおすすめです。

ポット苗を鉢植えで育てる場合は、購入後できるだけ早く鉢へ植え替えを行いましょう。

市販の苗は、根がかなり生長しているので、そのままにしていると根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。

ハイビスカスの育て方!土作り、水やり、肥料の与え方は?

ハイビスカス

土作り

ハイビスカスは水はけのよい土質を好むので、地植え・鉢植えともに赤玉土(中粒)6:腐葉土4を混ぜ込んだ土などがおすすめです。

水はけは、バーミキュライトを2~3割混ぜ込んだり、鉢底に軽石を置いたりすると改善できますよ。

水やり

土が乾いたらたっぷり水やりをします。特に花を咲かせる時期は、水の不足・過多の影響を受けやすいので注意してください。

夏場は気温の上昇とハイビスカスの吸い上げによって水不足に陥りやすいので、置いている場所や関東以西で育てている方は、朝夕2回水をやりましょう。

冬場は根腐れを起こしてしまうことがあるので、しっかりと土の乾燥状態を確認してから水やりをします。

室内へ移動させている時期は、暖房の風が直接当たらないように気をつけ、時折霧吹きで葉水を与えると喜びますよ。

肥料

5~10月の生育期間だけ施します。基本は、緩効性化成肥料や油かすなど、ゆっくり効く肥料を施し、元気がないときは薄めた液体肥料を与えます。

肥料が足りないと花つきが悪くなってしまうので、生育期間は注意して観察しましょう。

ハイビスカスの植え替え時期と方法は?

ハイビスカス ブッソウゲ

ハイビスカスは、生育が旺盛なので根詰まりを起こしやすくなっています。毎年植え替えをして、根詰まりを防ぎましょう。5~6月が最適です。

ただし、鉢底から根が出ている、水の浸透が悪い、水持ちが悪いといった根詰まりの症状が見られたときは生育が衰えて花つきが悪くなるので、すぐに植え替えをしてください。

  1. 根についた土を1/3ほど手でくずして、ハサミで根を切り取る
  2. 1~2回り大きな鉢を準備し、鉢底に軽石をいれ、鉢の8割ほど土を入れる
  3. 株を植え付け、株と鉢の隙間を突きながら土を足す
  4. たっぷりと水を与え、1週間は直射日光に当てないよう日陰で管理する
  5. 根付いたら、日向に移動して管理する

ハイビスカスの寄せ植えの時期と方法は?

ハイビスカスを寄せ植えするときは、日当たりを好む植物と合わせると相性がよいですよ。

秋頃に寄せ植えする際は、剪定を行った後に根を1/2ほどまでくずしてから植え付けます。春や夏頃に寄せ植えする場合は、剪定の必要はありません。

ハイビスカスの剪定!花摘みの時期と方法は?

ハイビスカス ブッソウゲ

花がら摘み

ハイビスカスは花が咲いたらその日のうちにしぼんでしまいます。咲き終えた花はすぐに摘み取りましょう。特に5~10月の生育期間は毎日欠かさないことがポイントです。

摘み取りを行うことで次の花や翌年の花へ養分をまわすことができ、元気な花を咲かせやすくなります。

ただ、種がほしいときはいくつか咲き終えた花を残して採取しましょう。

また、冬から春先にかけて葉っぱが枯れて落ちはじめるので、落ち葉や枯れた葉は早めに切り取りましょう。

剪定方法

花が咲き終わった10~11月頃に剪定を行います。全体を1/2~1/3ほどまで切り詰めましょう。親枝から生えている小枝を選び、外芽の数mm上あたりで切り落とすとよいですよ。

切り取った枝の切り口が茶色になっているのは枯れている証拠で、切り口が緑色になっている枝は元気がある証です。様子が気になるときは枝先を切り取ってみると確認できます。

ハイビスカスの増やし方!挿し木の時期と方法は?

ハイビスカスは、大きく「オールドタイプ」「コーラルタイプ」「ハワイアンタイプ」の3つに分類します。オールドタイプとコーラタイプは挿し木、ハワイアンタイプは接ぎ木で数を増やすことができるので、何タイプなのか確認してから増やしましょう。

一般的には挿し木がよく行われ、適期は5~7月上旬となっています。遅くとも8月いっぱいまでには行いましょう。以下に挿し木の手順をご紹介します。

  1. 葉がたくさんつけいている元気な枝を切り取る
  2. 枝から葉を1~2枚つけた茎を数本切り取る
  3. 葉っぱが大きいものは半分切り取る
  4. 植物活力液を薄めた水に半日以上つける
  5. 切り口に発根促進剤を塗る
  6. 小さなポットに用土を入れ、湿らせておく
  7. 挿し木を植え、水を切らさないように日陰で管理する
  8. 根が生えてきたら苗として地植えか、より大きな鉢へ植え替える

ハイビスカスの育て方で注意する病気や害虫は?

ハイビスカス

ハイビスカスで注意したい病害虫はハダニ、アブラムシ、すす病です。殺ダニ剤や薬剤を株元に置いて対策をしましょう。

ハダニ

暖かい季節になり、ハイビスカスの株が生長しはじめる時期はハダニに注意してください。3~10月頃の湿度が高く風通しが悪い環境ではハダニの被害にあいやすくなります。ハダニに養分を吸われると、葉が白くなり徐々に弱っていきます。ハダニは水を吹きかけたり、殺ダニ剤などの薬剤を散布したりして駆除しましょう。

アブラムシ

ハイビスカスの生育期に重なり、4~10月頃になるとアブラムシが発生しやすくなります。花や茎の養分を吸って生長を邪魔するので、事前に薬剤を株元に置くなどして予防しましょう。もし発生した場合は、大量発生する前に殺虫剤などで駆除します。

すす病

ハイビスカスは、1年を通してすす病に注意する必要があります。すす病になると、葉っぱなどの表面にすすがついたように黒くなり、落葉して株が弱ります。すす病の原因は、アブラムシなどの害虫のため、害虫の駆除に注意しましょう。

ハイビスカスの育て方を知って、チャレンジしてみよう!

ハイビスカスは、南国の雰囲気が漂う上品な花ですが、真夏の30度を超す暑さには弱くグッタリとして花数が減ります。イメージだけで極端に環境の変化に強いわけではないので、育てる場所や管理はちゃんと考えて育ててあげたいですね。

少し育て方が難しく初心者にはむずかしいかもしれませんが、大きな花びらに元気をもらえますよ。

更新日: 2022年08月31日

初回公開日: 2015年05月26日

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