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バオバブの木の育て方|栽培のコツ、苗植えの時期と方法は?

バオバブは、アフリカやマダガスカルなど熱帯地域に自生する樹木です。見た目がユニークなことから、「逆さまの木」の名前でも知られ、サバンナの名物となっています。巨木な姿を想像してしまいますが、その性質は丈夫で育てやすく、観葉植物としても楽しむことができるんですよ。今回は、そんなバオバブの木の育て方について、苗植えの時期と方法などをご紹介します。

バオバブの木の育て方!ポイントは?

バオバブ

日当たりがよく、暖かい場所で育てることがポイントです。もともとアフリカやマダガスカル、オーストラリアといった乾燥した熱帯地域に自生しています。そのため、10~15度以下にならないようにし、場所を移動させやすい鉢植えで育てていきます。

バオバブの苗植え、植え替えの時期と方法は?

バオバブの木は、5~8月が苗植え、植え替えの適期です。最初は、苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきましょう。そして、春~秋は日当たりのよい屋外、冬は日当たりのよい屋内で管理していきます。生育は早くないので、鉢が窮屈になったタイミングで、1回り大きな鉢に植え替えていきます。

土作り・水やり・肥料の時期と方法は?

土作り

水はけのよい土を好みます。鉢底に軽石を敷いて水はけをよくしたうえで、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2か、赤玉土(小粒)6:腐葉土1:軽石3の割合で混ぜ合わせた土に植え付けていきます。

水やり

春〜秋の生長期は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるほどたっぷりと水を与えます。そのとき、根元だけでなく、木全体に水をかけるように与えると乾燥を防ぎ、生育がよくなりますよ。屋外で育てているなら、雨ざらしにしても問題ありません。

その後、秋〜冬にかけては休眠期に入るため、徐々に水を控えめにしていきます。冬の休眠期には、月に1回程度水やりをするくらいが適量です。このときに水を与え過ぎると、根腐れを起こしてしまいます。

肥料の与え方

肥料は春から秋の生長期、月に2~3回を限度に、油かすと魚粉を混ぜた有機肥料か、薄めた液肥を与えます。ただし、植え付けや植え替えの直後は根が弱っており、肥料焼けを起こしやすいので、2週間くらいは肥料を与えないようにしてください。

バオバブの木の手入れ方法は?

支柱立て

屋外で育てているバオバブの木は、風の影響を受けて倒れてしまうことがあります。木がまだ幼いうちは、支柱を立てて支えると安心ですよ。支柱を1本、木と平行に立て、麻紐で8の字に結び合わせます。このとき、きつく縛ってしまうと、生長した幹に紐が食い込んでしまうので、余裕をもたせるようにするのがポイントです。

剪定

秋~冬にかけて、葉っぱが黄ばんできます。変色した葉っぱは、枯れてしまうので全て切り落としてしまいましょう。また、この頃に室内に取り込むと、うまく冬越しできますよ。

バオバブの増やし方!種まきの時期と方法は?

バオバブ

実から採取した種や、海外から輸入した種は、土にまいて育てることができます。適期は6~9月です。バオバブの種は、とても堅い殻に覆われているので、「種皮削剥」または「熱湯浸漬」で発芽を促しましょう。

種皮削剥

種の果肉を完全に取り去り、種だけの状態にする方法です。鉄ヤスリで種の背側を削り、水に24時間程度漬けておいたものをまいていきます。

熱湯浸漬

種の果肉を完全に取り去り、種だけの状態にします。そして、70〜80℃のお湯を注ぎそのまま48時間程放置します。

種まきの手順

pH調整済みのピートモスなどを利用して、下処理を済ませた種をまいていきます。土が乾かないように水やりをして管理すると、1~3週間ほどで発芽します。本葉が2~3枚生えるくらいまで生長したら、それぞれの株を育苗ポットに移して個別に育て、十分大きくなったら鉢に植え替えていきます。

バオバブは日本でも栽培できる観葉植物

バオバブ 木

地球に存在する樹木の中で、最も大きな木といわれるバオバブ。樹齢は2000年以上にもなるとされており、信仰の対象として古来より崇拝されていました。

アフリカに生えているイメージから、日本での栽培はむずかしいのではと思われがちですが、気温にさえ気をつければ気楽に栽培して楽しむことができますよ。栽培キットも流通しているので、活用してみるのもおすすめです。

更新日: 2022年01月26日

初回公開日: 2016年02月28日

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