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ナデシコ(ダイアンサス)の育て方|種まきや切り戻しの時期と方法は?

ナデシコは、花が小さく愛らしいことから、かわいい子供を撫でていつくしむ花ということでその名がついたといわれています。そんなかわいらしいナデシコを、庭やベランダで育てて楽しんでみませんか?今回は、ナデシコの種まきや苗植え、切り戻しの方法など育て方を詳しくご紹介します。

ナデシコ(ダイアンサス)とは?どんな花?

ナデシコ 撫子

ナデシコとは、ナデシコ科ダイアンサス属の植物の総称です。属名のまま、ダイアンサスと呼ばれることもあります。

日本では「秋の七草」の1つとして知られ、古くから人々に愛されてきました。

ナデシコ(ダイアンサス)の種まきや苗の植え付け時期と方法は?

撫子 ナデシコ ダイアンサス

ナデシコは、種や苗を植え付けて育てます。一年草と宿根草の2種類があり、ガーデニングに慣れていない方は宿根草の方が管理しやすくおすすめです。

種まき

ナデシコの種は種は比較的発芽しやすく、育ちやすいので、育苗ポットや箱に種をまいて育てていきます。

9〜10月が種まきの適期で、用土は市販の種まき用土か赤玉土(極小粒)、ピートバンに種が重ならないようばらまきにしていきます。

種は小さいので、薄く覆土し、深植えにならないように注意してください。その後、本葉が2~3枚になるまで日陰で、水を切らさないように管理します。

十分に苗が育ったら、鉢や庭に定植していきましょう。

苗植え

ナデシコは生育旺盛な植物なので、鉢植えの場合は、苗よりも二回り大きな鉢に植え付けます。鉢が小さいと根腐れを起こして枯れてしまうので注意してください。

有機質に富んだ水はけのいい用土を好むので、鉢の底に鉢底石を敷き、市販の草花用培養土か赤玉土5:腐葉土2:川砂2の混ぜあわせた用土に根鉢の上が1cmほど出るくらいの浅植えにしていきます。

庭植えにする場合は、事前に深さ20~30cmほど庭土を掘り起こし、腐葉土を3割程度と軽石、鹿沼土などを1割混ぜ込んで水はけをよくしておきましょう。

そして、元肥として緩効性肥料を施してから根鉢の肩を1cmくらい出して植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、株間を苗1個分空けるようにしてください。

ナデシコ(ダイアンサス)の育て方!水やり・肥料の与え方は?

撫子 ナデシコ ダイアンサス

水やり

ナデシコは、もともと乾燥気味な環境を好みます。そのため、土の表面が乾燥して白っぽくなってから1~2日後にたっぷりと水を与えるようにしてください。

水を与えすぎると、根腐れを起こして枯れてしまいます。また、蒸れを防ぐために葉には水をかけず、株元に与えるようにしてください。

肥料

緩効性の肥料を元肥として土に混ぜ込んだ後は、リン酸とカリウム分の多い液体肥料を週に1回程度施すか、固形の化成肥料を月に1回施してあげてください。

ナデシコは、年間を通して肥料を施す必要があり、四季咲きの品種は特に肥料が切れると花つきが悪くなるので注意してください。

ナデシコ(ダイアンサス)の切り戻しの時期と方法は?摘芯や花がら摘みは必要?

撫子 ナデシコ ダイアンサス

ナデシコを毎年育てたいなら枯れかけた花を切りとったり、生長の遅い芽をつんだりといったお手入れが必要です。

切り戻し

梅雨の時期は、夏に供えて蒸れない環境を作るために草丈の半分くらいになるよう切り戻しを行います。草丈が高いものは、花が終わったら順次株元近くで茎を切り取りましょう。

草丈の低いものは、半分ほどの高さになるまで切り戻します。ただし、マット上にこんもりと茂る品種は切り戻しを行う必要はありません。

摘芯と花がら摘み

また、摘芯をすることでわき芽を増やすことができるので、新芽が少なくなってきたなと感じたら、清潔なハサミやナイフで2節ほど切り取りましょう。

さらに、花がついた後に種ができてしまうと、株に栄養がいかなくなってしまうので、枯れてしまった花はこまめに摘み取るようにしてください。

ナデシコ(ダイアンサス)の植え替えの時期と方法は?

ナデシコ 撫子 ダイアンサス

一年草タイプの場合は植え替えの必要がありません。多年草のタイプなら、鉢植えの場合は春の花が咲く前か、花が終わった秋に毎年一回り大きな鉢に植え替えを行います。

植え替えをすることで、根詰まりを予防することができます。庭植えにしている場合も、連作障害を起こしやすいので、2~3年に1回植え替えをすると安心です。

用土は植え付け時と同様のものを準備し、根についた土は落としてから植え付けていきましょう。

ナデシコ(ダイアンサス)の増やし方!挿し芽や株分けの時期と方法は?

撫子 ナデシコ ダイアンサス

ナデシコは挿し芽、株分け、種まきの3通りの方法で増やすことができます。種まきは、植え付け時にご紹介した方法と同様です。

挿し芽

挿し芽の適期は4~6月か9~10月です。 3節ほどの長さの挿し穂を作り、1時間ほど水に浸けておきます。その後水揚げをしたら、育成ポットに挿し木用土を入れて、挿し穂を挿しましょう。そして2~3週間ほどで根が成長したら、鉢や花壇に苗の植え付け方法と同様に定植させていきます。

株分け

芽吹きがよく、株の元気がいいものが株分けに適しています。それぞれの株に2~3個芽がつくように分けていきましょう。時期は9月中旬~下旬が適しています。

ナデシコ(ダイアンサス)の育て方で注意する病害虫は?

撫子 ナデシコ ダイアンサス

風通しが悪いと灰色カビ病や黒さび病になることがあります。株間をしっかりと空けて蒸れない環境を作り、花がら摘みや切り戻しを行なって予防しておきましょう。

また、アブラムシの被害に合うこともあります。生育期に発生し、株の栄養を吸汁して弱らせるので、見つけ次第殺虫剤などを用いて駆除していきましょう。

ナデシコ(ダイアンサス)の育て方のポイントは?

ナデシコの育て方のポイントは2つです。1つは酸性度が低い土を利用すること、もう1つは多湿に注意して水やりを行うことです。

土は草花用の培養土を利用するか、アルカリ性の寄らせるため苦土石灰を混ぜて1週間ほど放置した土を利用しましょう。

ナデシコ(ダイアンサス)の花は株の更新をして育てよう

ナデシコ 撫子

ナデシコの花は、いずれの品種も株が老化すると生育が悪くなります。そのため、2~3年に1回の頻度で、種をつけるようにしたり、挿し芽をしたりし株を更新していきましょう。

株を更新することで、ナデシコの花を長く楽しむことができますよ。

更新日: 2020年10月29日

初回公開日: 2015年08月05日

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