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ソテツ(蘇鉄)の育て方|植え替えや剪定、株分けの時期と方法は?

ソテツは、日本の九州南部や南西諸島をはじめ、オーストラリア、アフリカなどに約20種類が幅広く分布する常緑低木です。南国ムードを演出するシーンに用いられ、浜辺や海岸沿い、ロータリーなどでよく目にします。また、盆栽や観葉植物としても根強い人気を誇っています。今回は、そんなソテツの育て方について、植え替えや剪定の時期と方法などをご紹介します。

ソテツ(蘇鉄)の種まき、苗植えの時期と方法は?

ソテツ 蘇鉄

ソテツは、種まきか苗植えから育てることができます。ただし、発芽してから大きく生長するまで時間がかかるので、種よりも苗を購入して育てるのが一般的です。

種まき

ソテツの種は、他の植物と比べても大きいのが特徴です。

  1. 花が終わった10月頃に取る
  2. 採取した種はすぐ赤玉土(小粒)単体の土へ浅植えにする
  3. 土が乾燥しないように霧吹きや水やりで土を湿らせ、日陰で管理する
  4. 2~6ヶ月後に発芽したら、日のよく当たる場所に移す
  5. 土は同じように乾燥させず、1年ほどかけて植え替える苗に育てる
  6. 1年以上かけて育て、鉢が小さくなったら一回り大きな鉢か庭に植え替える

苗植え

5~9月頃が苗植えの適期です。地植えの場合は、水が流れやすくなるよう土を高盛りにして植え付けるのがポイントです。

  • 地植え
  1. 苗の2倍ほどの穴を掘る
  2. 地面よりも株元が20~60cmほど高くなるように苗を穴に置いて高さを調節する
  3. 苗に土を被せ、土を割り箸で突きながら隙間をなくす
  4. 大株であれば支柱を立てて倒れるのを防ぐ
  5. 最後にたっぷり水を与える
  • 鉢植え
  1. 苗よりも一回り大きな鉢を用意する
  2. 鉢底に軽石か鉢底石を入れ、土を鉢の1/3ほどまで入れる
  3. 苗を置き、土で周りを埋めて株を固定する
  4. 風通しのよい窓辺で管理する

ソテツ(蘇鉄)の植え替えの時期と方法は?

鉢植えの場合、3~5年に一度、5〜9月頃に植え替えをします。鉢底から根が出てきたり、水もちや水はけが極端に悪くなったら植え替えの合図です。

さらに一回り大きな鉢を準備して大きく育てるか、根を少し減らして、同じ大きさの鉢に植え替えましょう。手順は植え付けと同じです。

ソテツ(蘇鉄)の土作り、水やり、肥料の与え方は?冬越しはどうする?

ソテツ 蘇鉄

土作り

地植えなら、植え付けの2週間前に土を掘りあげておき、3〜5割ほど腐葉土を混ぜ込んで寝かせておきます。

鉢植えなら、観葉植物用の土か赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜた土、赤玉土5:腐葉土5の半々の割合で混ぜた土がおすすめです。水はけが悪いなら1割ほど川砂を混ぜてもよいですよ。

水やり

地植えは、植え付け後に1回水を与えれば、後は必要ありません。鉢植えは、土が完全に乾いてから、水やりをしてください。

特に冬は、休眠期で吸水力が弱くなり、乾燥に時間がかかるので「土が乾燥したな」と思ってから3〜4日ほど時間を置いてから水やりをしましょう。

水不足は、水をやれば1日で元気になりますが、水の与えすぎは、1日では乾燥しないので注意してください。

肥料

ソテツには、痩せた土地でも育つ力があるので、それほど肥料を必要としません。植え付け時か、3~5月頃に1回、緩効性の化成肥料か固形の油かすを株元に少し与えてあげましょう。

冬越し

ソテツの耐寒温度は約5度です。鉢植えなら、室内に移動させて管理します。氷点下を下回る地域や霜が当たりやすい場所では、地植えでの冬越しはむずかしいでしょう。

5度を下回らなくても、冬越しのために下葉を1/3ほど切り除いて、幹にワラなどをまいて防寒対策(マルチング)をすると安心です。

ソテツ(蘇鉄)の剪定時期と方法は?

ソテツは生育が遅く、姿があまり変わらない植物です。そのため毎年剪定する必要はありません。

ただ、新芽が伸びる夏頃、古くなった葉が垂れ下がって黄色く変色した部分が気になる場合は、夏の間に付け根から切り取ってしまいましょう。

ソテツ(蘇鉄)の増やし方!株分けの時期と方法は?

ソテツ ヒメオニソテツ

植え付けや植え替えと同じ5〜9月頃が株分けの適期です。

幹から不定芽とよばれる芽がこぶし大くらいまで育ったタイミングで株分けをします。植え替えなどと合わせて、幹から芽を切り離し、鉢に植えてまた育ててください。

ソテツ(蘇鉄)の育て方で注意する病気や害虫は?

ソテツは、病害虫に強くあまり心配はいりません。ただ、根腐れには注意しましょう。観葉植物や初心者の方で一番多い失敗が、水の与えすぎによる根腐れです。

幸いにも、ソテツは幹や新芽がしっかりしていれば再生が可能な生命力の強い植物なので、根腐れを起こしているとわかったらすぐに対処してください。

  1. 根の腐った部分をナイフで完全に取り除く
  2. 葉もすべて切り取って幹と頂頭部の新芽部分だけを残す
  3. 2~3日後、風通しがよい明るい日陰で、支柱を立てて乾かす。

ソテツ(蘇鉄)の育て方のポイントは?

ソテツは熱帯地方に自生する植物なので、日当たりがよく、風通しのよい乾燥した場所で育てるのがポイントです。

生長が遅く、太い幹から葉っぱを直接伸ばすのが特徴で、枝をもちません。幹の先から大きな葉を横に向かって茂らせる姿が長続きするので、手入れの手間が少なく育てやすいと人気があります。

また、暖かい地域であれば、庭植えや鉢植えのどちらでも楽しめるのもうれしいポイント。根腐れを起こしても、幹と新芽が生きていれば再生することが十分可能なほど生命力が強いので、初心者の方にもおすすめです。

ソテツ(蘇鉄)を育てて花を咲かせてみよう

ソテツは、丈夫で手間がかからないため、初心者におすすめの観葉植物です。しかし、生長が遅い分、育てている実感がわかなくて飽きてしまう方も。

ただ、我慢強く育てれば、10年に1回の頻度で見られる花が見られるかもしれませんよ。そんな貴重な開花姿が見られたら、これまでの苦労が報われ、一層ソテツが好きになってしまいそうですね。

更新日: 2020年11月18日

初回公開日: 2015年08月01日

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