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【カスミソウの育て方】種まきや苗植えの時期と方法は?栽培のポイントは?

ゆらゆらと風にそよぐカスミソウを庭いっぱいに植えて、爽やかなナチュラルガーデンを作ってみませんか?白やピンクの小さな花は、どんな花やグリーンとも相性がよく、寄せ植えも楽しめますよ。今回は、カスミソウの育て方についてまとめました。

カスミソウの種まきや苗植えの時期と方法は?

カスミソウは種や苗から育てることができます。しかし、種は粒が小さく、発芽率があまり高くないことから、ガーデニングに慣れていない方は、苗から育てた方が安心です。

苗の植え付け時期と方法

カスミソウは、水はけがよく肥沃な土壌を好みます。また、酸性の土を嫌うので、赤玉土(小粒)8:腐葉土2の割合の用土に苦土石灰を混ぜ込んだものか、市販の培養土にパーライトを1割ほど混ぜたものを準備しましょう。庭や花壇に地植えにする場合は、あらかじめ庭土を掘り起こし、苦土石灰を混ぜ込んでおいてください。

鉢植えの場合は苗よりも一回り大きな鉢を準備し、根を傷つけないよう根鉢(※)を崩さずに据えていきます。地植えするのであれば株間を20~30cmほどとって苗よりも一回り大きな穴をあけ、高畝にして排水をよくした場所に苗を植えましょう。

※根鉢: 鉢植えの植物がしっかりと根を張ったことによりできた、土と根の固まり。

種まきの時期と方法

カスミソウの発芽温度は20度前後なので、9~10月の穏やかな気候の時期が植え付けに適しています。

水戸市植物公園 西川園長
栽培地域にもよりますが、関東なら9月下旬〜10月の種まきがおすすめ。3〜4月に蒔くと6〜7月の開花になり、梅雨と重なります。カスミソウは高温多湿に弱いので、秋に種を蒔いて翌年5月に花を咲かせるのがベストです。

まず、種まき用土やバーミキュライトを準備し、育苗ポットに4~5粒ずつまいていくか、ピートバンに種が重ならないようばらまきにしましょう。軽く覆土した後、種が流れないように優しく水をかけ、7~10日ほどで発芽します。よく光に当て、混み合っている場所は間引きながら、本葉が4~5本になった頃に鉢や庭に定植させましょう。

カスミソウの水やり・肥料の与え方は?

水やり

地植えの場合は、特に水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、過湿に弱いので、土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにしましょう。水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので注意してください。

肥料の与え方

カスミソウは、肥料をたくさん必要とせず、多少痩せている土地の方がよく育ちます。元肥として土に緩効性の化成肥料を混ぜ込んだ後は、3~5月と10~11月に1度ずつ、緩効性の化成肥料を追肥します。鉢植えの場合は、合わせて液体肥料も与えるといいですよ。

ただし、窒素分の多い肥料は茎が徒長枝、花つきが悪くなってしまうので、窒素・カリウム・リン酸が同量配合されたものを与えるようにしてください。

カスミソウの摘芯と切り戻し、植え替えの時期と方法は?

3月頃に新芽の先端を摘芯すると、脇芽が出て花がたくさん咲きます。また、花が咲き終わった花茎は、株元まで切り戻しましょう。1年草タイプのカスミソウは花後に枯れるので植え替えの必要はありません。

カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)や宿根カスミソウは、3月頃か9月下旬~10月中旬頃に、日当たりと風通しよく育てて病気を予防するために、毎年植え替えを行ってください。根鉢はあまり壊さず、一~二回り大きな鉢に植え替えるといいですよ。

カスミソウ挿し芽や株分けの時期と方法は?

宿根カスミソウやカーペットカスミソウは、株分けや挿し芽で増やすことができます。5月が挿し芽の適期です。

太く育った新芽の先端を3~8cmの長さに切って挿し穂を作ります。そして、半分~1/3ほど葉を切り落とし、パーライトなどの用土に茎の1/3ほどが埋まるように挿していきましょう。その後は水を与えながら日陰で管理し、発根したら明るい日陰に移していきます。株分けは、ハサミやナイフを使って大きめの株を2~3つに分けていきます。植え替えと同時に行うといいですよ。

カスミソウの注意する病害虫は?

カスミソウは、立ち枯れ病、菌核病、ハダニ、アブラムシに注意が必要です。立ち枯れ病や菌核病は、梅雨の時期と秋から春にかけての幼苗期に発生しやすく、病気が広がると茎が腐って枯れてしまいます。

過湿の環境だと発生しやすいので、乾かし気味に管理し、株間は十分にとりましょう。病気が発生してしまったときは、株は抜き取って焼却処分してください。

さらに、トップジンM水和剤などの殺菌剤を散布しておくと再発を予防できますよ。ハダニやアブラムシは4~7月に発生することが多いです。

葉裏に霧吹きで水をかけると、ハダニの発生を抑えることができますよ。薬を使う場合、アブラムシなら専用の殺虫剤、ハダニには殺ダニ剤で駆除します。

カスミソウの栽培のポイントは?

カスミソウは、種類を問わず風通しのいい日向を好む植物です。多湿を嫌い、水はけのいい土壌を好みます。特にムラリス種やオノエマンテマなどの矮性種は過失を嫌うので、明るい日陰に植え付けるよう意識しましょう。

また、草丈の伸びる宿根カスミソウやエレガンス種は支柱を立ててあげると安心です。

育てたカスミソウを花束にしてプレゼント!

カスミソウは、花束の定番の植物で、他の花を引き立たせてくれる名脇役です。また、カスミソウだけで作った花束も奥ゆかしさがあってすてきですよ。カスミソウは、「幸福」「清い心」といったポジティブな花言葉を持っているので、新婚の友人に自分で育てたカスミソウの花束をプレゼントすれば、喜んでもらえそうですね。

初回公開日: 2015年08月02日