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リーフレタス(サニーレタス)の栽培|育て方のコツや種まきの方法は?

サラダには必ずと言ってよいほど入っているリーフレタス。古代エジプト、ギリシャ、ローマの頃から野菜として栽培され、今では世界中どこの生鮮食品コーナーでも見かけるようになりました。種まきから2ヶ月後に収穫できる生長スピードがポイント。栽培が簡単なので、初めての家庭菜園におすすめしたい野菜です。今回は、そんなリーフレタスの栽培について、育て方のポイントや種まきの方法などをご紹介します。

リーフレタスの育て方!種まきや苗植えの時期と方法は?

サニーレタス リーフレタス 葉

種まき

3~4月か9~10月に種をまいて育てていきます。鉢や地面に直接種をまいて育てていくこともできますが、間引きの手間がかかるので、苗まで育ててから植え付けたほうがうまくいきますよ。

  1. 仕切られた育苗箱に湿らせた赤玉土(小粒)など種まき用の土を入れる
  2. 1マスに2~3粒ずつ種をまいていく
  3. 光がないと発芽しないので、ごく薄く土をかぶせる
  4. 土が乾かないよう水やりをして、日当たりのよい場所で管理する
  5. 双葉が生えたら、1マス1株になるよう生育の悪いものを間引く
  6. 本葉が2~3枚になったら3号の育苗ポットに植え替える
  7. 本葉が4~5枚になったら、プランターや庭に植え替える

苗植え

自分で育てた苗か市販の苗を準備します。株より一回り大きな鉢やプランターか、西日の当たらない庭に植え付けましょう。適期は、種まき同様に3~4月か9~10月です。

鉢植えは、8~10号鉢に1~2株、60cmプランターなら3~4株が植え付けの目安です。鉢穴があれば鉢底ネットを敷いて、鉢底石を1〜2cm程度敷き詰めます。そして、土を容器の半分くらいまで入れたら苗を置き、葉っぱを持ち上げるようにして根元にもしっかりと土を足していきます。

地植えは、幅90~100cm、高さ10cmほどの畝を作り、20~30cm間隔で苗を植えていきます。苗がすっぽり収まるくらいの植え穴を掘り、中にたっぷりと水を注ぎます。

土に水がしみ込んだら、水はけがよくなるようやや浅めに苗を植え付けます。植え付ける前に、春は黒いビニールシート、秋は透明なビニールシートを土にはっておくと、雨水や泥がはねて病気に感染するリスクが減り、防寒対策にもなりますよ。

リーフレタス(サニーレタス)の栽培!土作りの方法は?

リーフレタス サニーレタス

水はけのよい中性~弱アルカリ性の土を好みます。鉢やプランター植えは、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:バーミキュライト2の混合土や、野菜専用培養土を使います。

地植えは、植え付ける2週間前に1平方メートルあたり100~150gの苦土石灰を土に混ぜ込んでおきます。両手いっぱいくらいの量が適量です。

そして1週間ほど寝かせたら、堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでさらに1週間なじませてから苗を植え付けていきます。

リーフレタス(サニーレタス)の栽培!水やり・肥料の与え方は?

リーフレタス 苗

水やり

土の表面が乾いたらしっかりと水を与えるのが基本です。リーフレタスは多湿を嫌いますが、極端に乾燥しても葉っぱが傷んでしまいます。地植えであっても、日照りが続いたときは水やりをするとよいですよ。

肥料の与え方

野菜専用培養土を使うとき以外は、ゆっくりと効く野菜用の緩効性化成肥料を植え付ける1週間前に土へ混ぜ込んでおきます。生育期間が短いので、追加の肥料は必要ありません。

リーフレタス(サニーレタス)の育て方!収穫の時期と方法は?

株の大きさが20~30cmほどで、本葉が10枚以上になったら収穫のタイミングです。株の外側から、1枚1枚葉っぱをはがすよう、必要な分を摘み取っていきましょう。すると、中心から次々とまた新しい葉っぱが生えてきます。

中心の葉っぱが伸びはじめてきたら収穫期が終わる合図なので、株元から刈り取ってしまいます。

リーフレタス(サニーレタス)の栽培で注意する病気や害虫は?

リーフレタスはアブラムシやハモグリバエといった害虫と、灰色カビ病にかかりやすいです。

アブラムシやハモグリバエは、葉っぱを食べたり栄養を吸ったりして株を弱らせるので、防虫ネットをかけるなどして飛来を防ぐと安心です。寄生されてしまったときは、野菜用の薬剤を使って駆除していきましょう。

灰色カビ病は、2年以内に同じ土でリーフレタスを育ててしまうと発生しやすくなる連作障害の1種です。低温多湿の環境で発生しやすく、感染すると葉っぱが灰色のカビで覆われてしまいます。

栽培に適した環境作りをし、感染した葉っぱは順次摘み取って拡大を防ぎます。

リーフレタス(サニーレタス)の育て方のコツは?

リーフレタス

温かい気候になってから種をまき、光を当てて育てることがポイントです。リーフレタスの種は、発芽適温が15~20度で、光を浴びて発芽する性質があります。

また、高温多湿に弱く、地植えで雨ざらしにすると腐りやすくなります。春に栽培するときは、なるべくプランターに植えて室内で育てるか、梅雨入り前に収穫できるよう早めに種まきを終えるようにしましょう。

長い間日光にあたると葉っぱや芯が固くなってしまうので、夜は暗い場所を選んで植え付けると安心です。

リーフレタス(サニーレタス)は育て方の簡単な野菜

リーフレタスは、丈夫で病気や害虫の心配も比較的少ない野菜です。種まきから収穫までの期間が短く、手入れの手間も対してかからないことから、初心者でも安心して育てられますよ。

また、結球するレタスに比べてスペースを必要とせず、プランターでの栽培にも適しています。自宅でちょっとした家庭菜園をはじめるなら、ぜひ育ててみてくださいね。

更新日: 2022年06月08日

初回公開日: 2016年03月28日

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