茉莉花は、濃厚な甘い香りをもつジャスミンの一種です。ジャスミン茶の原料として知られ、「夏の香りの女王」とも呼ばれています。また、夏に咲く白い花は、小さくてかわいらしいですよ。今回は、そんな茉莉花の花言葉や見頃の季節をご紹介します。
茉莉花(マツリカ)の花言葉は?
『清浄無垢』『長すぎた春』『愛想がよい』『優美』
「清浄無垢」という花言葉は、一点の曇りもない真っ白な花色が純粋なイメージをもっていることに由来します。また、毎年たくさん花を咲かせるにもかかわらず、なぜか結実しにくいことから「永すぎた春」という花言葉がつけられたとされています。
『愛想がよい』『優美』という花言葉は、その美しい花姿と花色からつけられたと考えられています。
茉莉花(マツリカ)の花の色や別名は?
- 学名
- Jasminum sambac
- 科・属名
- モクセイ科・ソケイ属
- 英名
- Arabian jasmine
- 原産地
- インド、東南アジア
- 開花期
- 7~9月
- 花の色
- 白
- 別名
- 毛輪花(モウリンカ)
ジャスミン
ピカケ
モグラ
ムラティ
サンパギータ
茉莉花(マツリカ)とは?どんな花を咲かせる?
茉莉花は、モクセイ科ソケイ属に分類されるジャスミンの一種で、「アラビアンジャスミン」という英名で流通していることが多いです。
常緑性の低木で、樹高は1~3mほどに生長します。5~6cmで卵型の葉っぱと、夏から秋にかけて2cmほどの真っ白な花を咲かせる植物です。花の香りが強いことから、「夏の香りの女王」と呼ばれ、生花の香りを緑茶や烏龍茶に混ぜてジャスミンティーが作られています。
茉莉花(マツリカ)の開花時期と見頃の季節は?
気温が十分に高ければ1年中花をつけますが、7~9月に花を咲かせます。香りのよい白い花は「一夜花」といって、夜の間に咲き、翌日のお昼頃には落ちてしまいます。鑑賞して楽しむなら、夜間~翌日の午前中がおすすめです。
茉莉花(マツリカ)の種類や品種は?
茉莉花には、一重咲き、二重咲き(半八重咲き)、八重咲きの3タイプがあり、すべて白い花をつけます。
一重咲き
最も多く流通しているタイプで、ハワイではレイに使われるほか、厚みのある花びらはコサージュの花材に利用されます。二重咲きや八重咲きよりも早く花が落ちるのが特徴です。
二重咲き
半八重咲きとも呼ばれる種類で、ジャスミン茶に使われるのは主にこのタイプです。一重咲きよりも丈夫で花の収穫量が多く、細い花びらが2枚重なるように咲きます。
八重咲き
「ローズピカケ」という別名をもつ、幾重にも花びらが重なって花が咲くタイプです。花が枝にとどまっている時間が長く、観賞用に向いています。
茉莉花(マツリカ)の花言葉は「清純無垢」
茉莉花の香りには、心身を深くリラックスさせてくれる働きがあり、香水やハーブオイル、お香にも利用されています。1つ1つの花の寿命は短いですが、枝にたくさんついている花は、見応えがありますよ。
「清純無垢」などの花言葉をもち、可憐な花姿からも人気の茉莉花。開花期になると、木全体からよい香りを漂わせ、夏の疲れを癒やしてくれる存在になるかもしれませんね。
更新日: 2023年03月29日
初回公開日: 2015年11月03日