ヘチマ水やヘチマたわしに使われるヘチマ。最近のエコブームから、グリーンカーテンにも人気のツル性植物です。大きな葉っぱが広い影を作る姿が涼しげで、夏になると黄色い花が咲く姿もかわいらしいですよ。今回は、そんなヘチマとはどんな植物なのかや、花の特徴などをご紹介します。
ヘチマ(糸瓜)の花言葉は?
『悠々自適』『剽軽(ひょうきん)な』
ツルからぶら下がる実の姿に由来して、「悠々自適」「剽軽な」という花言葉が付けられました。
ヘチマ(糸瓜)の学名・原産国・英語
- 学名
- Luffa cylindrica
- 科・属名
- ウリ科・ヘチマ属
- 英名
- Loofah
- 原産地
- 西アジア
- 開花期
- 8~9月
- 収穫期
- 9~10月
- 別名
- 糸瓜(イトウリ)
ヘチマ(糸瓜)とは?花や葉っぱの特徴は?
ヘチマは、ウリ科・ヘチマ属に分類されるツル性の一年草です。西アジアが原産で、江戸時代に日本に渡ってきたとされています。生長すると太く丈夫なツルを伸ばし、手のひらのような葉っぱを互い違いに生やします。夏になると直径5cmほどで5枚の黄色い花を咲かせます。ヘチマには雄花と雌花があり、雌花は花の少し下の部分が膨らんでいるのが特徴です。秋には、長さ30~60cmほどの円柱形の実が付きます。熟した実の網目状の繊維は、たわしや浴用スポンジに利用されますよ。
名前の由来
繊維が多い実を付けることから、もともと「糸瓜(イトウリ)」と呼ばれていましたが、次第に「とうり」へと呼び方が変わりました。その後、とうりの「と」をいろは歌の中に当てはめて、「へ」と「ち」の間にあることから、今では「へち間(ま)」と呼ばれるようになったそうです。
ヘチマ(糸瓜)の栄養や効果・効能は?
ウリ科の野菜は水分が多く、栄養価が低い特徴があります。ヘチマには、カリウムやカルシウム、リンなどのミネラル類と、ビタミンCや葉酸などのビタミン類が含まれていますが、それほど高い栄養価はありません。
ただ、実が熟した頃に茎の切り口から取れる「ヘチマ水」は、咳止めやむくみの解消、利尿作用があるといわれ、あせもやひび、あかぎれ、日焼けの手当などにも効果があります。また、肌の調子を整えることから、化粧水としても利用されているんですよ。
ガーデニングでヘチマ(糸瓜)の花を咲かせよう
ヘチマは、皮をむいた若い実を塩や味噌に漬けて食べたり、乾燥させてタワシにしたりと色々な使い方が楽しめます。茎からとれる水分はヘチマ水と呼ばれ、お肌の調子を整えてくれますよ。ぜひ、ガーデニングの仲間に取り入れて黄色い花を咲かせて、鑑賞と収穫の両方を楽しんでみてくださいね。
更新日: 2016年07月22日
初回公開日: 2016年07月22日