ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け

フクシアの花言葉|花の種類や品種、見頃の季節は?

フクシアは、枝から花をイヤリングのようにぶら下げて咲かせる低木です。たくさんの種類や品種があり、色合いや花姿も様々。その気品ある姿から、特にヨーロッパで人気があるんですよ。今回は、そんなフクシアの花言葉や種類、名前の意味などについてご紹介します。

フクシアの花言葉とは?

フクシア ホクシャ

『信じた愛』『恋の予感』『交友』『信頼』『暖かい心』『センスの良さ』『上品な趣味』『つつましい愛』『好み』

「好み」「上品な趣味」といったおしゃれに関する花言葉は、イヤリングに似た花の形から連想して付けられました。「恋の予感」は、好意を寄せる相手の気を引くために、女性がイヤリングなどを付けておしゃれをすることにちなみます。

フクシアの花の色や開花時期は?

学名
Fuchsia
科・属名
アカバナ科・フクシア属
英名
Fuchsia
Angel’s earing
原産地
中南アメリカ、西インド諸島など
開花期
4~7月/10~11月
花の色
白、赤、ピンク、オレンジ、紫、複色など
別名
釣浮草(ツリウキソウ)
フューシャ
ホクシア
ホクシャ
フクシャ

フクシアとは?どんな花を咲かせる植物?

フクシア ホクシャ

フクシアは、アカバナ科・フクシア属に分類される常緑もしくは落葉性の低木です。中南アメリカを中心に、西インド諸島、ニュージーランド、オーストラリアの広い範囲に分布しています。18世紀頃に発見され、イギリスやフランス、ドイツなどヨーロッパ諸国に持ち込まれました。

第一次大戦後の1900年代、アメリカでの品種改良を筆頭に様々な種類が生み出されました。受講30~150cmで、草姿も種類によって異なります。また、花の形も一重、半八重、八重と3つのタイプに分かれ、花のサイズや花色のバリエーションも豊富。今でも、毎年新しい品種が誕生していますよ。

しなやかに伸びた枝に、下を向いて花を咲かせます。花びらのように見える部分は、葉っぱが変化した萼で、中心部の膨らんだ部分が本来の花です。付け根が筒状になることが特徴で、中心から雌しべと雄しべが長く突き出ています。

フクシアの名前の由来は?

フクシア

フクシアの名前は、ドイツ人の医師であり植物学者であるレオンハルト・フックス氏(Leonhart Fuchs)にちなんで付けられました。

「Fuchsia」のつづりから、日本やヨーロッパでは「フクシア」、アメリカやイギリスなどの英語件では「フューシャ」と呼ばれます。また、なまって「ホクシア」と呼ばれることも。色々な呼び名があるので混乱しがちですが、いずれも同じ意味となっていますよ。

また、鮮やかな色味が印象的なことから、紫がかった鮮やかなピンク色を指す「フューシャピンク」という色名も付いています。

フクシアの種類や品種は?

フクシア

100種以上存在するといわれる原種を掛けあわせて、今では2,000~3,000種もの園芸品種があるとされています。そのため、花の大きさや樹形によって様々なタイプに分けられます。以下に、タイプ別の特徴と、代表的な品種をご紹介します。

■ 花の大きさ(直径)
極小輪:1cm以下
小輪:1~3cm
中輪:3~6cm
大輪:6cm以上

■ 花の咲き方
シングル:一重咲きのこと。花びらは4枚
セミダブル:半八重咲きのこと。花びらは5~7枚
ダブル:八重咲きのこと。花びらは8枚以上
変わり咲き:上記に該当しない花姿をしているもの。トランペット型やイチョウ型など様々。

■ 樹形
スタンダード仕立て向き:幹が直立し、樹高が高くなる品種。鉢や花壇に植え付け、そのまま育てていく
コンパクト向き:株が小さくまとまる品種で、鉢植えや寄せ植えにする
ハンギング向き:横に広がった枝が徐々に垂れ下がっていく品種

フクシア・トリフィラ

西インド諸島が原産のフクシアの原種で、フクシアの中でも初めて学名が付けられました。和名は「チョウジフクシア」。赤い花色で、萼は細長い筒状をしています。この特徴を継承した園芸品種は、「トリフィラ・タイプ」と呼ばれます。

エンジェルス・イヤリング・シリーズ

サントリーフラワーズと西宮市が開発した日本生まれの品種です。暑さや寒さに強く、フクシアの中でも育てやすいことで知られています。

フクシア・フルゲンス

メキシコ中西部に分布している原種で、樹高1~2mと大きく生長します。通常は岩や木の上に着しょうし、小さな赤い花を下向きに咲かせます。

フクシア・アルボレスケンス

メキシコ南部から中央アメリカに分布する変わり咲きの品種で、高さ1.5m以上に生長します。茎の先にたくさんの赤紫色の花を上もしくは横向きに付けることが特徴です。

フクシア・マゲラニカ

チリ南部からアルゼンチンに自生する原種です。最も耐寒性があるとされ、イギリスなどに持ち込まれ、生垣として利用されてきました。常緑性で、様々な園芸品種の元となっています。花は明るい紫色で、萼は濃い赤色をしています。

たくさんの種類のフクシアからお気に入りの花を見つけよう

フクシア フクシャ フューシャ ホクシャ ホクシア 鉢植え

品種が豊富で、姿も様々なフクシア。エキゾチックな花色のものが多く、下向きに咲かせる花は、優雅さや気品を感じさせます。

本来は、高齢地や湿った薄暗い森に自生していることから、日本での栽培は難しいとされていましたが、品種改良が今も盛んに行われており、耐暑性に優れたものもどんどん生み出されています。お気に入りの花を見つけて、鉢植えや生垣にして楽しんでみてください。

更新日: 2022年05月25日

初回公開日: 2016年01月13日

関連コンテンツ