青々と茂る葉っぱの間から、薄紫色のすずしげな花を咲かせるルリマツリ。初夏から秋にかけて長い間、そのかわいらしい花を楽しむことができます。今回は、そんなルリマツリとはどんな植物なのかや、花言葉などについてご紹介します。
ルリマツリ(瑠璃茉莉)の花言葉とは?
『いつも明るい』『同情』『ひそかな情熱』
花の青色がかわいらしく、すずしげな様子にちなんで、「いつも明るい」という花言葉が付けられました。また、「ひそかな情熱」は、花が咲き終わった後に萼からでる粘液によって、花びらが服や髪にくっついてくることに由来します。
ルリマツリ(瑠璃茉莉)の花の色や別名は?
- 学名
- Plumbago capensis
Pulumbago auriculata
- 科・属名
- イソマツ科・ルリマツリ属(プルンバーコ属)
- 英名
- Plumbago
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 5~11月
- 花の色
- 水色、青、白
- 別名
- プルンバーゴ
プルンバゴ
青茉莉(アオマツリ)
瑠璃茉莉(ルリマツリ)
ルリマツリ(瑠璃茉莉)とは?どんな花を咲かせる?
ルリマツリとは、イソマツ科・ルリマツリ属に分類されるつる性の低木です。花姿がジャスミン(茉莉花)に似ており、花色が瑠璃色をしていることから、名付けられました。学名のプルンパゴやアオマツリと呼ばれることもあります。
樹高は20~300cmほどに生長し、つるをどんどん伸ばして生長します。つるには、縁がゆるやかにカーブしている、細長い葉っぱが互い違いに生えています。そして、5枚の花びらをもつ、直径2cmほど花をいくつもかたまって咲かせます。1つ1つの花は1週間ほどで枯れてしまいますが、次々と花を咲かせ、5~11月までの長い間開花を楽しめます。また、本来は常緑性ですが、寒さに弱いことから、冬に葉っぱが枯れ落ちてしまうことがあります。
ルリマツリ(瑠璃茉莉)の花の種類や品種は?
ルリマツリ属には、熱帯を中心に約20種の植物が分類されています。その中でも、南アフリカに分布する、プルンバーコ・アウリクラータを「ルリマツリ」と呼びます。以下に、同じイソマツ科やルリマツリ属に分類される、ルリマツリの仲間をご紹介します。
プルンバコ・インディカ(アカマツリ/赤茉莉)
アジア~インドを原産とするルリマツリ属の植物です。7~11月に赤い花を咲かせることから、「アカマツリ」という別名が付けられました。樹高1mほどに生長します。
ゼイラニカ(インドマツリ/セイロンマツリ)
つるを伸ばして樹高1mほどに生長する種類で、インド、スリランカ、東南アジアに自生しています。枝先に白い花をまとまって咲かせます。中国では、「白花丹」と呼ばれ、解毒や鎮痛作用のある薬草として利用されてきました。
ケラトスティグマ(ルリマツリモドキ)
イソマツ科・ルリマツリモドキ属に分類される草花です。草丈は30~60cmとルリマツリに比べて低く、地下茎を伸ばして広がることから、グランドカバーによく利用されます。ルリマツリと花姿が似ていることから、「ルリマツリモドキ」という和名が付けられました。
ルリマツリ(瑠璃茉莉)は夏の暑さにまけず花を咲かせる
ルリマツリは、空色の小さな花を夏の暑さに負けず咲かせるつる性の常緑樹です。初夏から秋にかけての長い開花期が特徴で、ときには冬のはじめまで花を咲かせ続けます。
ただ、他の植物に比べても特に寒さに弱く、1年で枯れてしまうこともしばしば。暖かい環境を作り、長い間育てられたらすてきですね。
更新日: 2020年10月21日
初回公開日: 2016年02月08日