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ヘチマの育て方!種まきの時期や苗の植え方、プランター栽培のコツは?

ヒョロリと育った実がユニークな形をしているヘチマ。丈夫なツル性植物で、簡単に育てられると家庭菜園に人気です。また葉っぱが大きく影を作り出してくれることから、グリーンカーテンにして真夏の暑さ避けにも活躍してくれます。今回はそんなヘチマの育て方について栽培のポイントや種まきの時期と方法などをご紹介します。

ヘチマの育て方のポイントは?

暖かい時期に、広いスペースで栽培しよう

ヘチマは、西アジアの温かい地域が原産の植物です。

ヘチマは、暖かい気候と十分な日光を好み、温暖な地域でよく育つ植物です。寒い時期に種をまいても発芽しないので、霜が降りる心配がなくなってから種まきをしてください。

日光不足だと生育が悪くなるので注意します。ツルをどんどん伸ばして生長するので、土は深く耕しネットやフェンスに誘引しましょう。

また、ヘチマは、肥沃で水はけの良い土壌を好み、多くの水を必要とするのもポイントです。たっぷり水を上げて土壌が乾燥しないように注意します。水はけが悪い場合は、鉢底に穴を開けて水を排水したり、水はけの良い土に替えたりしましょう。

ヘチマの種まきの時期と植え方は?

霜が降りる心配のない、4~5月がヘチマの種まきの適期です。発芽適温は、25~30度となっています。育苗ポットに種まきをして、必要な分だけ苗を育てていきます。

  1. 3号ポットに種まき用の土を入れる
  2. 深さ1cmほどの穴を指で3~4ヶ所空ける
  3. 種を穴に1粒ずつまく
  4. たっぷりと水やりをする
  5. 土が乾いてきたら水やりをして、日向で管理する
  6. 本葉が2~3枚になったら、ポット1鉢に対して1株になるよう間引く
  7. 本葉が4~5枚生えたら、地面や鉢、プランターに植え替える

ヘチマの苗植えの時期と植え方は?

自分で育てた苗か、市販されているものを鉢やプランター、地面に植え替えていきます。植え替えは4~5月で、苗の本葉が4~5枚生えたものを植えていきます。

鉢・プランター

深さ30cm以上ある10号鉢に1株か、60cmプランターに1~2株が植え付けの目安です。土は市販の野菜用培養土など水はけと通気性の高いものであればかまいません。

  1. 株同士の間隔が30cm以上空くようスコップで苗よりも一回り大きな穴を掘る
  2. 株元が土に埋まらないよう植え付ける
  3. たっぷりと水やりをする
  4. 日向に置く

地植え

ウリ科の植物は連作障害を起こしやすくなっています。過去にキュウリやカボチャなどウリ科の植物を育てた場所への植え付けは避けるようにしてください。

  1. 根を広く、深く張るので、深さ30cmほど土を耕す
  2. 植え付ける2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり150g(コップ1~1.5杯)混ぜ込む
  3. 1週間寝かせたら、堆肥を1㎡あたり2kg混ぜ込む
  4. 株同士の間隔が70~90cm空くよう苗よりも一回り大きな植え穴を掘る
  5. 苗を植えて、たっぷりと水やりをする

ヘチマの水やり、肥料の与え方は?

水やり

ヘチマはたくさんの水を必要とする植物なので、土が乾いたらしっかりと水やりをします。ただ、土が常に湿っていると根腐れを起こすので、特に春咲きは土が乾いてから水やりをしていくようにしてください。

一方、夏以降は生育が旺盛になりたくさんの水を必要とするので、毎日朝と夕方の2回水やりをするくらいがちょうどよいですよ。

肥料の与え方

ヘチマは、肥料が足りないとつるが思ったように伸びてくれません。市販の培養土であれば肥料が混ざっているので大丈夫ですが、地植えや無肥料の土を使うときは、1㎡あたり150gほどの粒状緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。

その後は、植え付けから10~15日後を皮切りに、8月中旬まで月1回肥料を施します。一握り(30gほど)の粒状肥料を株元の土と混ぜ合せ株元に寄せていきます。

ヘチマの誘引、支柱立ての時期と方法は?

ヘチマのツルは3m以上伸びるので、早い段階でツルを誘引していきます。本葉が6~7枚ほどになったら、株のそばにネットを張ったり、支柱やフェンスを立てたりしてください。

ネットにはツルをひっかけるだけで、絡まって上へと生長していきます。きれいに整えたいときは、麻紐などでツルをゆるく結んでください。

ヘチマ(糸瓜)の剪定!摘心の時期と方法は?

特に摘心をしなくても、どんどんツルを伸ばしていきます。摘心をすることできれいにネットやツルに絡ませることができます。

ネットやフェンスのてっぺんまで親ヅルを伸ばしたら摘心をして、わき芽を生やします。そこから伸びる子ヅルを、3~4本ネットやフェンスに絡ませながら左右バランスよく結びつけていきましょう。

ヘチマの収穫の時期と方法は?

7月に入った頃から黄色い花が咲き、7月中旬~9月にかけてヘチマは実を結びます。ただ、雄花と雌花があり、授粉がうまくいかないと実をつけません。

花が新鮮な午前中に雄花を摘み、雌花に押し付けるのが人工授粉の方法です。花の付け根が膨らんでいるのが雌花となっています。

花が咲いて10~12日後、長さが20~30cmになった実を付け根から切り落として収穫します。若い実は、塩や味噌に漬けて食べることもできるほか、ヘチマタワシを作って楽しむこともできますよ。

ヘチマの増やし方は?

実を熟して茶色く変化したものから種を採取し、翌年まいて再びヘチマの栽培を楽しめます。種はきちんと乾燥させ、茶封筒など通気性のよい袋に入れておきましょう。

ヘチマの育て方で注意する病気や害虫は?

ツルや葉っぱが混み合ってくると、うどんこ病・べと病といった病気に感染する恐れがあります。適宜誘引したり、混み合っているところを剪定したりして、株の風通しをよくしておきましょう。

病気にかかってしまったところは治療できないので、清潔なハサミやナイフで切り落とし、殺菌剤を散布します。

ヘチマの育て方を楽しもう

ヘチマは、日当たりと水はけのよい場所で、肥料と水をきちんと与えれば元気に育ってくれます。育て方が簡単なことから、ガーデニングに慣れていない人でも気軽に楽しめますよ。

夏の日差しを避けるには、ピッタリのグリーンカーテンにもおすすめ。大きくネットを張ったりフェンスを立てたりして、ツルを伸びやすくしてあげてくださいね。

更新日: 2023年05月03日

初回公開日: 2016年07月20日

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