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紫蘭(シラン)の花言葉|花の種類や時期、別名は?

ラン科の植物は人気もあることから、たくさんの種類があります。ただ、胡蝶蘭をはじめとして、育てることがむずかしいことでも知られています。そんな中、紫蘭は丈夫で育てやすく、ラン科の植物の入門編にはぴったりですよ。今回は、そんな紫蘭の花言葉、種類や品種などをご紹介します。

紫蘭(シラン)の花言葉とは?

シラン 紫蘭

『美しい姿』『あなたを忘れない』『変わらぬ愛』

うつむいたように咲く花姿から、「美しい姿」という花言葉が付けられました。「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」とは、英名が「Hyacinth orchid(ヒヤシンス・オーキッド)」と呼ばれることに関連して、ヒヤシンスの花言葉の由来ともなった悲しいギリシャ神話のエピソードにちなんでいます。

紫蘭(シラン)の花の色や開花時期、別名は?

学名
Bletilla striata
Limodorum striatum
科・属名
ラン科・シラン属
英名
Hyacinth orchid
原産地
日本、中国、台湾
開花期
5~6月
花の色
紫、赤紫、白、薄ピンク
別名
紅蘭(ベニラン)
白及(ビャクキュウ)

紫蘭(シラン)とは?どんな花を咲かせる?

シラン 紫蘭

紫蘭とは、日本の関東から沖縄、台湾、中国に自生するラン科の植物で、やや湿った岩の上や林に自生しています。育てやすいランであることから、園芸で見かける機会は多くありますが、野生種は準絶滅危惧種に指定されています。

紫蘭は、地表すれすれから地下に、丸く平らな「バルブ(偽球茎)」と呼ばれる水や栄養分を貯蔵するタンクをいくつも連ねています。そのバルブから、春に新芽と葉を伸ばし、30~100cmの草丈に生長して花を咲かせます。

スッと伸びた葉とランらしい派手な花の対比が美しく、結実した実の中には、たくさんの種が入っています。種は、あちこちに飛び散った後、地上部は枯れ、そのまま休眠します。

紫蘭(シラン)の花の種類や品種は?

シラン 紫蘭 地植え

白花紫蘭(シロバナシラン)

白い花を咲かせる紫蘭の品種で、別名「白蘭(ハクラン)」とも呼ばれます。花の中心がうっすらピンク色になっているものもあり、涼しげな花姿が魅力となっています。

覆輪紫蘭(フクリンシラン)

葉っぱに白い斑が入った品種です。開花期になると、真っ白や、中心が紫色になっている花を咲かせます。

口紅紫蘭(クチベニシラン)

白い花の中心が、淡いピンク色に染まっている姿が口紅を塗ったように見えることから名付けられた品種です。

黄花紫蘭(キバナシラン)

中国南西部に多く見られる、黄色や薄いオレンジ色の花を咲かせる品種です。通常の紫蘭よりも小型で、紫蘭と黄花紫蘭を交配させて作り出された品種は、「小白及」と呼ばれます。

アマナ蘭(アマナラン)

淡いピンクの花色で、中心が黄色く染まる小型な品種です。台湾と中国で多く見られ、漢方薬の材料としても利用されています。紫蘭と交配させて「アマナ紫蘭」という品種が作られました。

紫蘭(シラン)の花言葉は「変わらぬ愛」

シラン 紫蘭

ランというと、ハードルが高く感じるかもしれません。しかし、紫蘭は日本が原産ということもあり、地植えにして放っておいても毎年花を咲かせてくれます。ランというよりは、普通の草花のように育てて楽しむことができるのがポイントです。

「変わらぬ愛」など素敵な花言葉を持つ紫蘭を、ぜひ、庭のガーデニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。

更新日: 2021年05月19日

初回公開日: 2015年12月04日

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