スノーフレークは、鈴蘭やスノードロップとともに、春の花壇を彩る球根植物です。縁に緑の斑点をつけた、小さな白い花を咲かせます。見た目の可憐さとは裏腹に、丈夫な性質で、数年は植えっぱなしにしても毎年開花を楽しめますよ。今回は、そんなスノーフレークの育て方についてご紹介します。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の育て方のポイントは?
水はけのよい土に植え付け、咲き終わった花をきちんと摘み取ることがポイントです。耐寒性があって病害虫に強く、これといって手はかかりません。
ただ、枯れた花をそのままにしておくと、種がついて球根の栄養が奪われてしまい、翌年の花つきが悪くなってしまうので注意してください。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の球根の植え方や時期は?
春に花を咲かせる通常の品種は10月上旬~11月頃、秋咲き品種は7月頃が植え付けの適期です。株が大きくなりすぎると、だらしない草姿になってしまうので、数球をまとめて植え付けるとよいですよ。
鉢植え
5号鉢に3~5球が植え付けの目安です。土は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石(小粒)1の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土を使いましょう。
鉢底ネットと鉢底石を敷き、球根の先が隠れるくらい(深さ5cm)のやや浅植えにします。寒さに強いので冬に防寒対策は必要ありませんが、夏は木陰や軒下の涼しい場所に移動させると株が蒸れず安心です。
蜜に植えすぎると、花が咲かないこともあるので、気をつけてくださいね。
地植え
植え場所は、夏に直射日光が当たらず、冬は日当たりのよい落葉樹の下が理想的です。球根の約2倍の穴(深さ7cm)を掘り、10~15cmの間隔を空けて、やや詰め気味に植え付けます。
土は、植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜて酸性度合いを調節し、1週間前に腐葉土を混ぜて水はけを良くしておきます。鉢植えと同じく、地表すぐのところに球根の先がくるように植えるようにしてください。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の水やり、肥料の与え方
水やり
鉢植え、地植えにかかわらず、葉っぱのついている生育期間中は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。花が枯れたあとは、徐々に回数を減らし、地上部が枯れて休眠期に入ったら一切水を与えません。
肥料
肥料はあまり必要なく、地植えならまったく与えなくても育ちます。鉢植えも、植え付けるときに土へゆっくりと効く緩効性化成肥料を混ぜ込んだら、あとは花後に薄めた液体肥料を少量施す程度にします。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の手入れ!剪定や植え替えの時期と方法は?
剪定
種をとるとき以外は、花がしぼんだら茎を生え際から切り落とし、球根の栄養を温存します。このとき、葉っぱは光合成をして球根へ栄養を届けるので、切り落とさないよう注意しましょう。
植え替え
3~4年に1回、分球を兼ねて植え替えをします。5~6月上旬に、葉っぱが2/3ほど枯れたら掘り上げるタイミングです。雨のかからない日陰で球根を乾燥させておき、秋になったら植え付け時と同じ手順で再び植えていきます。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の増やし方!分球の時期と方法は?
スノーフレークは、土の中で自然と球根が増えていきます。球根を掘り上げたとき、親株のまわりに子球根がついていたら、風通しのよい日陰で乾燥させたあと、植え直すときに分けて、それぞれ植えていきましょう。植え方は、植え付け時の手順と同様です。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)の育て方で注意する病害虫は?
モザイク病
病気や害虫の被害には合いづらい植物ですが、モザイク病にかかることがあります。モザイク病は、ウイルスが原因の病気で、葉っぱや花にモザイク情の模様が現れます。かかってしまった株は回復しないので、土から掘り起こして処分していきましょう。その後は、薬剤を散布して他の株に感染しないようにします。
スノーフレーク(鈴蘭水仙)は花を咲かせやすい球根植物
スノーフレークはかわいい花も魅力ですが、何といっても植えっぱなしで育てられるところがうれしいポイントですよね。一年草は美しい花が多い反面、時期がくると枯れてしまう寂しさがあります。
球根植物なら、毎年ほぼ同じ時期に同じところで咲くので、春の再会が楽しみになりますよ。球根を育てたことがない方は、ぜひスノーフレークの栽培からはじめてみてください。
更新日: 2022年05月25日
初回公開日: 2016年02月06日