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イチジク(無花果)の栽培!育て方のポイントや剪定の方法は?

おしりの部分が裂け、中に粒々の果肉が詰まっているイチジク。そのまま食べても、ジャムにしてもおいしい果実です。

漢字で「無花果」と書くように、花は実の内側にあることから見ることができないところも面白い特徴となっています。

今回は、そんなイチジクの栽培について、育て方のポイントや剪定、挿し木の方法などをご紹介します。

イチジク(無花果)の苗植えの時期と方法は?

イチジクは雌株と雄株がありますが、雌株だけでも結実します。

ただ、日本に出回っているイチジクの実の中にある種は受粉していないことがほとんどなことから、種を植えても発芽はしません。そのため、苗木から育てるのが一般的です。11~3月が苗植えの適期です。

鉢植え

10号鉢で、深さのある鉢に1株植え付けていきます。水はけと水もちのよい土を好むので、果樹用培養土か、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土に植えてください。

  1. 鉢底石を鉢に敷く
  2. 鉢の底から1/2~2/3ほど土入れる
  3. 苗木を樹高30cmほどの高さに切り詰める
  4. 苗木の根に付いた土をほぐす
  5. 根を広げながら土の上に苗を置く
  6. 周りに土を入れる
  7. 横に支柱を立てて倒れないよう支える
  8. たっぷりと水を与える

地植え

植え付ける手順は基本的に鉢植えと同じです。日当たりのよい場所を選び、直径と深さが50cmほどの植え穴を掘ったら、掘りあげた土に腐葉土を2~3割混ぜあわせます。そして、植え穴の1/2~2/3ほどの土を埋め戻してから、苗を植えていきます。植え付けた後に、苗木を高さ50cmくらいで切り詰め、支柱を立ててください。

イチジク(無花果)の育て方!水やりや肥料の与え方は?

水やり

水を好みますが、常に土が湿っていると根腐れを起こしてしまいます。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

地植えは、基本的に水やりは必要ありませんが、夏の日照りが続くような日は水やりをしてもかまいません。

肥料の与え方

新梢を伸ばしながら実を付けるので、生長に肥料を多く必要とします。

鉢植え、地植え共に植え付け時にたっぷりと堆肥を混ぜ込むほか、果樹や野菜用の化成肥料を施すか、油かすなどの有機質肥料を与えます。そして、3~10月の間は、1~2ヶ月に1回同じ肥料を与えます。

イチジク(無花果)の剪定!鉢植えと地植えで仕立て方は違う?

イチジクは、植え付けてから2~3年で実を付けます。また、新しく伸びた枝に実がなる性質があるので、樹形の仕立て方はとても大切です。

ただ、品種によって剪定の方法を変える必要があります。また、鉢植えと地植えでスペースに違いがあるため、仕立て方を変えます。いかにそれぞれの剪定の時期と方法をご紹介します。

イチジク(無花果)の剪定!鉢植えの時の時期と方法は?

■ 植え付けてから1年目の冬(12~2月)

それぞれの枝が20~30cmのところで切り詰める。木の外側に付いている芽の上で水平にカットするとよいですよ。

■ 植え付けてから2年目の春(4~5月)

病気や虫の被害を防ぐため、枝が混みあっているところを間引いていく

■ 植え付けてから2年目の冬(12~3月)

  • 秋に実を付ける品種は、左右に伸びた長い枝は長さを保ちながら1~2芽を残して剪定し、それ以外の枝は間引いていく
  • 夏に実を付ける品種は、混みあった枝は全て間引き、長く伸びた枝も切り詰めてコンパクトに仕立てる

イチジク(無花果)の剪定!地植えの時の時期と方法は?

■ 植え付けてから1年目の冬(12~2月)

左右に3~4本ほど生育のよい枝を残して、木の先端と不要な枝をつけ根から切る

■ 植え付けてから2年目の冬(12~3月)

左右に生やした枝から生えている小枝を全て剪定する

■ 植え付けてから3年目の冬(12~3月)

樹高が1.5~2mほどになるよう先端を切り詰めるほか、混みあった枝を間引きながら育てる

イチジク(無花果)の栽培!収穫の時期と方法は?

イチジクは、春から初夏に実を付ける品種と、秋に実を付ける品種があります。果実の先端が割れてきたときが熟したタイミング。

株の下から上に向かって熟していくので、順番につけ根から切り取って収穫してください。このとき、切り口から出る白い樹液に触れると、かぶれてしまうことがあるので注意してください。

また、収穫した実は足が早いので、ビニール袋などに入れて冷蔵庫で保管するとよいですよ。

イチジク(無花果)の増やし方!挿し木の時期と方法は?

イチジクは、挿し木で簡単に数を増やすことができます。また、枝の先端だけでなく、前年もしくは2年前に伸びた枝であれば、どこを挿し木にしてもよく育ちます。剪定で切り落とした枝を活用すると効率的ですよ。

挿し木用の枝を15~20cmほどの長さに切り取り、切り口を斜めにカットして水に1~2時間浸けておきます。そして、7~10号ほどの大きな鉢に、赤玉土(小粒)など清潔な土を入れて、斜めにカットした切り口を挿していきます。

新芽が出るまでは土が乾かないよう管理し、その後は土が乾いてから水やりをしていきます。

イチジク(無花果)の栽培で注意する病気や害虫は?

イチジクは、比較的病害虫に強い果樹ですが、カミキリムシには対策が必要です。カミキリムシは、幼虫が枝や幹の中に入って中を食べ、枝や木全体を枯れさせてしまいます。

4月以降、株元におがくずのようなものがあれば、それはカミキリムシの幼虫の糞です。近くの枝や幹に穴が空いているので、中へ殺虫剤を吹きかけていきます。

一度で駆除できないことがあるので、3~4日ごとに、2~3回散布していきます。被害が大きければ、枝ごと取り除くのも1つの方法です。

イチジク(無花果)の育て方のポイントは?

カミキリムシの対策を施しながら、日当たりのよい場所で育てることがポイントです。日当たりのよくない場所で育ててしまうと、木が生長せず、実もおいしくなりません。

亜熱帯が原産の植物なので、寒さに弱い傾向があるので、栽培をはじめてから5~6年の間、冬は室内に入れた方が安心です。

イチジク(無花果)は栽培の簡単な果樹

イチジクは病害虫にも比較的強いことから、育てやすい果樹として根強い人気があります。

果樹というと、手間がかかるイメージですが、上手に剪定をすれば1mほどの鉢植えで楽しむこともできますよ。

しかも、植え付けてから2~3年目と早くから実を収穫できるのもうれしいポイント。果樹の栽培にチャレンジしてみたい方は、まずイチジクからはじめてみませんか?

初回公開日: 2016年06月07日