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リュウゼツラン(アガベ)の花言葉と育て方|テキーラの原料になる?

リュウゼツランは、数十年に1度だけ花を咲かせることから「世紀の植物(センチュリープランツ)」とも呼ばれます。開花時期が近づくと、放射状に広がる葉っぱの間から太い茎を伸ばしますよ。また採取されるシロップはテキーラの原料としても知られています。今回は、そんなリュウゼツランの花言葉や育て方についてご紹介します。

リュウゼツラン(アガベ)の花言葉とは?

『繊細』『気高い貴婦人』

生涯1度しか花を咲かせないことにちなんで、「繊細」という花言葉がつけられました。また、貴婦人という花言葉は、ゆっくりと生長する姿が高貴なプライドを感じさせることに由来するとされます。

リュウゼツラン(アガベ)とは?学名・原産国・英語は?

アガベ リュウゼツラン
学名
Agave
科・属名
リュウゼツラン科・リュウゼツラン属
英名
Agave
Century plants
原産地
中~南アメリカ
開花期
7~8月
花の色
白、黄色
別名
竜舌蘭(リュウゼツラン)
センチュリープランツ
マゲイ

リュウゼツランとは、リュウゼツラン科・リュウゼツラン属に分類される植物の総称です。先の尖った多肉質の葉っぱを放射状に広げる姿が、竜の舌を思わせることから名付けられました。

また、生育がゆっくりで、花を咲かせるまでに数十年かかることから、「センチュリープランツ(世紀の植物)」という別名を持っています。

リュウゼツラン(アガベ)はどんな花を咲かせる植物?

リュウゼツラン 花 黄色

リュウゼツランは、メキシコを中心に中~南アメリカに自生しています。茎は短いため、地面から直接葉っぱが生えているように見えることが特徴です。

葉っぱの間から木の幹ほどの太さがある茎を伸ばし先端にたくさんの筒状の花をつけます。花は先端の数個だけ結実し、その後、株は枯れてしまいます。

リュウゼツラン(アガベ)の葉っぱはテキーラの原料なの?

アガベ リュウゼツラン

リュウゼツランの中でも、ブルー・アガベ(アガベ・アスール・テキラーナ)など一部の種類は、葉の汁が甘くシロップにして食べられています。

また、その汁を絞って蒸留したものは、「テキーラ」と呼ばれるお酒「スピリッツ」の原料となっているんですよ。

アガベの甘い汁は、メキシコのテキーラ村付近の山火事によって偶然発見されたものです。

現在でもテキーラ村を中心とする特定地域で作られたリュウゼツランを使用したテキーラは、世界中の人々に親しまれています。

リュウゼツラン(アガベ)の種類や品種は?

アガベ リュウゼツラン

本来、リュウゼツランは1品種を指していましたが、日本ではリュウゼツラン属に分類される植物の総称とすることの方が多いです。

リュウゼツラン属は、約300種が確認されており、観葉植物として利用されています。今回は、その中でもメジャーな種類や品種をいくつかご紹介します。

アガベ・アメリカーナ

単に「リュウゼツラン」というと、本種の斑入りものを指し、緑葉のものを「アオノリュウゼツラン」といいます。丈夫な性質で、アガベの中でもっとも寒さに強いとされています。

アガベ・アスール・テキラーナ

別名「ブルーアガベ」とも呼ばれ、茎からとれる汁がシロップやテキーラの原料になります。

シロップは抗酸化作用が強く、血糖値の上昇が穏やかなことから、欧米を中心に健康食品として人気を集めています。

アガベ・シサラナ

メキシコのユカタン半島原産の繊維用に栽培される品種です。長さ1~2mにもなる大きな緑葉から繊維をとってサイザル麻を作られ、船舶用のロープや穀物を運ぶためのかご、ハードダーツの的などに利用されています。

アガベ・ポタトルム(雷神)

赤いとげで縁取られたブルーグレーの葉は、先端にひときわ鋭いとげを持っています。

20~30年に一度、「神様の花」と呼ばれる黄緑色の花を咲かせ、その花を見たものは神の力を手に入れるという言い伝えがあります。

アガベ・ビクトリア・レジーナ(笹の雪)

葉に入った白い模様を「ペンキ」と呼び、美しい葉色と端正な草姿でたいへん人気のある品種です。姫乱れ雪、王妃笹の雪といった近縁種も豊富に揃います。

アガベ・アテナータ

メキシコ東部が原産のとげを持たない品種で、「ハツミドリ(初緑)」とも呼ばれます。茎自体の長さは1~1.5mほどですが、花は約4mと長く生長し、アーチを描くように垂れ下がります。

リュウゼツラン(アガベ)の育て方のポイントは?

アガベ 花芽 リュウゼツラン

午前中だけ日光の当たる場所で育てることがリュウゼツランの栽培ポイントです。日光に当たらないと細く弱い葉っぱになってしまいます。

もともと熱帯地域原産の植物なので、水やりと肥料を控え、乾燥気味に育てると、葉っぱの発色がよくなり、いきいきとした姿になりますよ。

リュウゼツラン(アガベ)の苗植えの時期と方法は?

アガベ リュウゼツラン

リュウゼツランは4~5月に鉢植えか地植えにして育てていきます。多肉植物の中では耐寒性が強く、霜の心配ない地域であれば、屋外でも冬を越せますよ。

リュウゼツランが好むのは水はけのよい土です。赤玉土(小粒)5:軽石(小粒)4または、パーライト8:腐葉土2の割合で混ぜた土がおすすめです。大きく育てたいときは、赤玉土の量を多めにしましょう。

鉢が大きすぎると根腐れを起こしやすくなるので、鉢植えは地上部が少しはみ出すくらいの小さめなものに植え付けていきます。

リュウゼツラン(アガベ)のお手入れ!水やりの仕方や肥料の与え方は?

水やりの仕方

地植えは、特に水やりの必要はありません。ただ、鉢植えは、季節によって水の量を調節します。3~4月と、10~11月は、鉢の土の表面が乾いてから3~4日後にたっぷり水を与えます。

生育期の5~9月は、鉢の土が乾いたら水やりをします。一方冬は生育が衰えて水を必要しなくなることと、凍害を予防するために、月1~2回程度に水やりの回数を減らしてください。

肥料の与え方

リュウゼツランに肥料はあまり必要ありません。

5~9月の生育期にゆっくりと効く緩効性化成肥料や油かすなどの有機質肥料を2ヶ月に1回少量施すか、薄めた液体肥料を10~15日に1回程度与えれば十分です。

リュウゼツラン(アガベ)の剪定の時期と方法は?

アガベ リュウゼツラン

新葉が生長してくると、付け根の近くにある下葉が枯れてしまいます。枯れた下葉は、元から切り落としましょう。また、横に広がりすぎたときは、下葉を1/2ほどの長さにカットしてもかまいません。

リュウゼツラン(アガベ)の植え替えの時期と方法は?

リュウゼツラン アガベ

鉢植えは2年に1回、4~5月頃に植え替えます。根についた土を1/3ほど落とし、枯れた根や伸びすぎた根を取り除いて1回り大きい鉢に植え付けます。

植え替えてから1ヶ月は直射日光を避け、日陰~半日陰に置いて管理してください。

リュウゼツラン(アガベ)の増やし方!株分けの時期と方法は?

4~5月が適期です。親株の根元にできた子株を植え替え時に切り分けて増やしていきます。子株は、範囲値ほど日陰で切り口を乾燥させてから植え付けてください。

そして、植え付けてから1週間くらい後に水やりをはじめます。

リュウゼツラン(アガベ)の育て方で注意する病気や害虫は?

黒星病

雨や水やりのときに跳ね返った土が原因で、病原菌に感染します。病気にかかった部分は治療できないことから、すぐに切り取ってしまいます。

そして、殺菌剤をまいて拡大を防ぎましょう。株元にそそぐように水やりをすると予防できます。

さび病

4~10月頃、通気性が悪く湿度が高い環境で発生するウイルス性の病気です。過剰な肥料は株を弱らせ、寄生菌に感染しやすくなるので注意しましょう。

葉っぱにさび粉のような小さな斑点が出たら、その部分を切り取ります。

カイガラムシ

葉っぱや茎に寄生して栄養を吸い取り、株を弱らせる害虫です。成虫になると薬剤が効かなくなるので、幼虫のうちに薬剤で退治するのが効果的です。成虫は、歯ブラシなどで株からこすり落としてください。

アザミウマ

5月~夏の高温期の間、葉っぱが乾燥すると発生しやすい害虫です。霧吹きで葉っぱに水を吹きかけたり、湿らせた布で葉っぱの表裏を拭き取ったりして適度な湿り気を保つことで予防できます。

発生したときは、薬剤をまいて駆除していきます。

リュウゼツランは品種によっていろいろな育て方が楽しめる

アガベ

リュウゼツランの小形種は、他の多肉植物と同じようにミニ鉢をインテリア感覚で観賞できます。

また、アメリカーナやアテナータのように地植えにすると樹木のように巨大化するものもあり、いろいろな場所に植えて楽しめるのもポイント。

お気に入りの品種を見つけて、自分好みの飾り方を楽しんでみてください。

更新日: 2023年06月07日

初回公開日: 2015年12月05日

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