ボタニカルブームもあって、おもしろい形をした塊根植物に注目が集まっていますよね。そんな塊根植物の中で、特に人気なのが亀甲竜(キッコウリュウ)です。その名の通り、亀の甲羅のような形が特徴で、何年もかけて大きく育つことから、長い年月を連れ添う楽しみがあります。今回は、そんな亀甲竜とはどんな植物なのか、育て方のポイントや種まきの方法などをご紹介します。
亀甲竜(キッコウリュウ)の学名・原産国・英語
- 学名
- Dioscorea elephantipes
- 科・属名
- ヤマノイモ科・ヤマノイモ属
- 英名
- Elephant’s foot
Hottentot bread
- 原産地
- 南アフリカ
- 開花期
- 春~秋
- 花の色
- 黄
- 別名
- 蔓亀草(ツルカメソウ)
象の足(ゾウノアシ)
亀甲竜(キッコウリュウ)とは?どんな花を咲かせる?
亀甲竜とは、ヤマノイモ科・ヤマノイモ属に分類される多肉植物です。原産地の南アフリカのホッテントット族にとっては食料とされることから、「Hottentot’s Bread」(ホッテントットのパン)という別名が付けられました。
亀甲竜の特徴は、塊根と呼ばれる根っこの塊。表面に角ばった突起がたくさんあり、亀の甲羅のような見た目をしています。若い株の根はつるんとしたドーム球状で、4~5年ほどかけてひび割れていきます。さらに年月を重ねると、日々割れが突起のように浮き上がり、ゴツゴツとした形へと変化していきます。
株が大きくなると、秋~春にかけててっぺんから蔓のような茎を伸ばします。そこにハート型の葉っぱが付いた後、クリーム色の花を10~15個房状に咲かせます。
亀甲竜(キッコウリュウ)の育て方のポイントは?
生長期には日光にたっぷりと当て、水やりを控えめにして育てることが大切です。亀甲竜は、秋~春にかけて生長期を迎える、冬型の多肉植物です。休眠する夏に水を与え過ぎると、塊根が腐ってしまうので注意してください。
亀甲竜の植え付け、植え替えの時期と方法、土の配合は?
株よりも1周り大きな鉢に、9月頃に植え付けや植え替えをします。
水はけのよい土を好むので、多肉植物用の培養土や、赤玉土(小粒)3:鹿沼土(小粒)3:腐葉土4の割合で混ぜたものがおすすめです。このとき、株を掘り起こし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。
亀甲竜(キッコウリュウ)の水やり、肥料の与え方は?
水やり
土の表面が乾いたら水やりをしていきます。ただし、植え替え後、1週間ほどは弱っている状態なので、水は与えないようにします。また、休眠期の夏は、土が乾いて7~10日ほどたってから水やりをしましょう。
肥料の与え方
9~10月や、3~5月は、薄めた液体肥料を水やりがわりに与えると生育がよくなります。冬には、2ヶ月に1回市販の化成肥料を少し与えてもよいですよ。
亀甲竜(キッコウリュウ)は支柱を立てる?
秋から春の生長期は、蔓がどんどん伸びるので、支柱を立てて誘引していきます。支柱がないと、周囲のものに巻き付いて、見た目が悪くなってしまいます。
亀甲竜(キッコウリュウ)の増やし方!種まきの時期と方法は?
亀甲竜は、種から数を増やしていきます。9月頃に、赤玉土(小粒)と鹿沼土(小粒)、バーミキュライトを等量混ぜた土にまいていきます。鉢の底に水を溜めて、土に吸水させながら管理していくと、2~3週間ほどで発芽します。
亀甲竜(キッコウリュウ)はコツコツ育てていく多肉植物
小さな塊根が、何年もかけてゴツゴツと亀の甲羅のように成長していく亀甲竜。長い間栽培していくうちに、愛着がわいてくる人がたくさんいます。また、秋から春にかけて葉っぱが茂り、花を咲かせる姿も楽しいですよ。ユニークなヴィジュアルが目を引くので、お部屋のアクセントに加えてみてください。
更新日: 2023年06月07日
初回公開日: 2016年06月29日