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【レモンマートルとは?】効果・効能や花の特徴は?

レモンマートルは、「レモンよりレモン」と呼ばれるほど、乾燥した葉っぱが強い柑橘系の香りを放つことで知られる植物です。オーストラリアが原産で、先住民のアボリジニは古くから薬草として利用してきました。近年はその強い抗菌作用やリラックス効果から、メディカルハーブとしてや、アロマテラピーの分野で注目を集めています。

今回は、そんなレモンマートルとはどんな植物なのかや、効果・効能、花の特徴などについてご紹介します。

レモンマートルとは?

レモンマートルとは、オーストリアのクイーンズランド州からブリスベン市やケアンズ市あたりに広がる、亜熱帯の多雨林に自生する常緑性の樹木です。オーストラリアの先住民アボリジニからは、「森の治療薬」と呼ばれ、薬草として古くから活用されてきました。

現代では、観葉植物として栽培されているだけでなく、精油が香料やアロマテラピーに利用されています。

レモンマートルの学名・原産国・英語名は?

学名
Backhousia citriodora
科・属名
フトモモ科・バクホウシア属
英名
lemon myrtle
原産地
オーストラリア
開花期
5~7月
花の色
クリーム
別名
レモンハニーマートル
レモンアイアンウッド

レモンマートルの花の特徴は?

観葉植物として栽培されているものは1~3mほどですが、本来は樹高25~30mほどに生長します。ただ、きちんと剪定をすれば樹高も抑えられ、乾燥によく耐えることから、気楽に育てることができますよ。

枝を株元から数本伸ばし、枝に革質で光沢のある細長い葉っぱを茂らせます。そして、春~夏にかけて、5~7mmほどのクリーム色をした花を、枝先にたくさん付けます。花の中心には、長く伸びた雄しべが何本も生えており、満開期になるとふわふわとした雰囲気を作り出します。

レモンマートルの花言葉は?

『愛』『幸運』

「愛」や「幸運」は、ヨーロッパで古くから愛を象徴する木であり、幸運をもたらすとされる同属のマートルの花言葉に由来します。

レモンマートルの効果・効能は?

レモンマートルの香り成分シトラールとは?

「レモンよりもレモン」といわれるほど、強い柑橘系の香りを放つレモンマートル。香りの成分である「シトラール」がレモンの20倍ほど含まれており、世界一の含有率とされています。ちなみに、シトラールの含有率は、レモングラスが80%、レモンが10%となっていますよ。

シトラールの効果・効能とは?

シトラールには、抗菌、鎮痛、鎮静作用があります。この作用によって、免疫力の低下が原因で引き起こされるヘルペスなどの病気や風邪を予防する効果があるとされています。また、その香りをかぐことで、高ぶった感情を落ち着かせる作用もあります。さらに、皮膚を刺激し、血行をよくする働きから、美肌作用も期待できます。

レモンマートルの精油の使い方は?

ただし、シトラールは皮膚に対して刺激が強いことから、精油の原液をそのまま塗ると肌荒れを起こす恐れがあります。体に使うときは1%、顔なら0.5%の濃度に精油を薄めて使うとよいとされています。

レモンマートルを育てながら効果・効能を実感しよう

レモンマートルは、観葉植物としてだけでなく、ハーブとして楽しめる常緑性の樹木です。日本で出回るようになったのはここ最近ですが、乾燥にもよく耐え、気楽に育てて楽しめます。夏になると咲く黄色の花がかわいらしく、乾燥させた葉っぱからは強いレモンの香りが漂い、栽培している人の気持ちを癒やしてくれますよ。

更新日: 2018年09月18日

初回公開日: 2016年02月06日

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