葉っぱをこするとバラのような香りを放つローズゼラニウム。人にとってはとてもよい香りですが、実は虫除け効果が期待できる植物なんですよ。丈夫で育てやすいことからガーデニング初心者でも育てられます。
今回はそんなローズゼラニウムの育て方について、挿し木の方法などをご紹介します。
ローズゼラニウムとはどんな花?
ローズゼラニウムは別名「ニオイゼラニウム」とも呼ばれるゼラニウムの種類です。芳香を放つことからこの名がつけられました。アイビーゼラニウムやパンジーゼラニウムなどと並んでゼラニウムの代表的な種類の1つと言えます。
また、もともと虫が苦手とする香りを放つことから病害虫の被害にあいにくい植物なのも特徴の1つです。
ローズゼラニウムの育て方!苗植えの時期と方法は?
ローズゼラニウムの種は市販されていないので、苗から育てるのが一般的です。気候が穏やかな4~5月か、9~10月に鉢へ植えて楽しみましょう。
5~6号鉢に1株が植え付けの目安です。鉢の底に鉢底石をしいて草花用の培養土を浅くつめ、苗を真ん中に置きつつ培養土をすき間につめてください。最後に水やりをして苗が固定できたら完了です。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方!水やりの仕方や肥料の与え方は?
水やりの仕方
乾燥している環境の方が生育がよいので、鉢植えは土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。地植えは、特に水やりに必要はありません。
水が多すぎると根腐れを起こしたり、生育が悪くなったりします。
肥料の与え方
植え付ける前にゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。そして4~11月上旬は、液体肥料を1~2週間に1回か、緩効性化成肥料を2~3ヶ月に1回施します。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の剪定の時期と方法は?
ローズゼラニウムの花が咲いてしばらくすると段々と枯れてきます。枯れた花は早めに切りとったり摘み取ってあげることで長生きするさせられるのです。以下のその方法をご紹介します。
花がら摘み
枯れた花をそのままにしておくと、病気や害虫を引き寄せてしまいます。しおれた花は、花茎の付け根から切り落としましょう。
切り戻し
梅雨の時期になると、開花が一旦落ち着きます。この時期に株が混み合っていると蒸れると枯れてしまうので、7~8月に切り戻しをして風通しをよくします。
草丈が1/2~2/3ほどの高さになるよう切り戻してください。その後新しい葉っぱが生えてきたら、9~10月に形を整えてあげるときれいな姿に仕上がりますよ。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方!植え替えの時期と方法は?
根詰まりを防ぐために、1年に1回1回り大きな鉢に植え替えます。根がびっしりとはっているなら、土を軽くほぐしてから植え替えると根張りがよくなりますよ。植え替えの手順や時期は、植え付け時と同じです。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の増やし方!挿し木の時期と方法は?
4~6月か9~11月がローズゼラニウムを増やす「挿し木」におすすめの時期です。
充実している枝を10~15cmほどの切り落とし、日陰で1日乾燥させてから川砂や赤玉土(小粒)など挿し木用の土に挿します。その後は、土が乾かないよう水やりをして管理すると、2~4週間ほどで根が出てきます。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方のポイントは?
ローズゼラニウムは夏に枯れた花を切ること、冬は霜に当たらないようにすることが長く育てるポイントです。暑さや寒さに強いといっても極端な環境だと枯れてしまいます。夏の西日に当たると葉っぱが焼けるだけでなく、株が蒸れて根腐れを起こす恐れがあります。
また、冬は軒先などに移動させると安心ですよ。
ローズゼラニウム(センテッドゼラニウム)の花を挿し木で増やして収穫しよう!
春~秋にかけてかわいらしい花を咲かせるローズゼラニウム。よい香りの葉っぱは、収穫してハーブとして活用することができますよ。料理の香りづけや、乾燥させてポプリや入浴剤にするなど、色々な方法で楽しめます。いつでも収穫できるので、ぜひ試してみてください。
更新日: 2022年07月06日
初回公開日: 2016年01月11日