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ゼラニウム

ゼラニウムの育て方と増やし方!挿し木や剪定の方法や時期は?

家庭や街中など見かける機会の多いゼラニウムは、初心者でも育てやすく、花だけでなく香りも楽しめる人気の植物です。また、1年中楽しめるところも魅力です。今回は、きれいなゼラニウムを咲かせるための種まきや植え替え、剪定や土・水・肥料の方法、気をつける病気など育て方をまとめました。

ゼラニウムの育て方!種まきと苗植えの方法と時期

ゼラニウム 白

種まき

発芽温度が20~25度くらいなので、種まきは5月か9月頃が適期です。セルトレイやポットなどにピートモスを中心とした水持ちのよい用土を用意し、指で穴を掘って種が重ならないように1粒ずつまきます。土が乾かないよう日陰など涼しい場所で管理し、本葉が2~3枚育ってきたら2~3号のポットか鉢に植え替えてください。植え替え後は、日光がよく当たる場所で管理しましょう。

苗植え

ゼラニウムの苗は春と秋を中心に1年中市場に出回っていますが、真夏と冬を避けた3~5月と9月が苗の植え付けを行うには適した時期です。苗は、葉が変色しておらず、元気よくまとまったものを選ぶのがポイントです。

鉢植えの場合は、赤玉土(中粒)7:腐葉土3くらい割合で混ぜた用土の底に鉢底石や軽石を敷き、苗を植え付けます。過湿を嫌うので、水はけのよい鉢を選ぶと元気に育ってくれますよ。

庭植えの場合は、事前に苦土石灰や腐葉土を混ぜてねかせておいた土に植え付けます。ポットから苗を取り出して、軽く手で1/3ほどをくずして植え付けてくださいね。

また、植え付け場所は乾燥気味で日当たりと風通しがよい場所を選びましょう。

ゼラニウムを寄せ植えで楽しむときの方法は?

ゼラニウム 色々

ゼラニウムを寄せ植えで楽しむ場合は、あえて間延びしたゼラニウムと背の低い草花を組み合わせるか、春に咲く花同士を合わせるのがおすすめです。ベゴニアやアゲラータムなど色の種類が多い花との相性がよく、色の違いを生かした寄せ植えを楽しむことができますよ。ただし、繁殖力の強い花が弱い花を退けて生長してしまうことがよくあるので、注意してください。

ゼラニウムの土作り・水やり・肥料を施す方法と注意点

ゼラニウム 鉢

土作り

ゼラニウムは、水はけがよく、水持ちのよい土を好みます。その一方で、過湿をとても嫌います。市販の培養土や赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で作った用土を準備しましょう。

また、中性に近い弱酸性の土を好むので、酸性が強い土には苦土石灰を多く混ぜてアルカリ性に傾けてください。

水やり

やや乾燥気味の土壌を好むため、土の表面が十分乾いていてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をあげてください。

夏は乾燥を心配して水やりの頻度が多くなり、冬は土が乾燥しにくにも水やりをすることで、根腐れを起こしやすくなってしまいます。庭植えの場合は、ほとんど水やりは必要ありませんが、真夏は乾いたらたっぷり水をあげてくださいね。

肥料の施し方

植え付けや植え替えのときは、緩効性肥料を元肥として混ぜておきます。その後は、開花期間が長いので春から秋の期間は毎月肥料を施します。

リン酸の多い液肥であれば、7~10日に1回の頻度で与えてください。窒素分の多い肥料は、花つきが悪くなるので与えないようにしましょう。

ゼラニウムの剪定!花がら摘み・切り戻しの方法と時期

ゼラニウム 切り戻し前 剪定

ゼラニウムの剪定は、花がら摘みと切り戻しを行います。4~7月と9~11月の間は生育期間なので、花がらを摘んだり、切り戻しを行ったりしてもすぐに生長し、素早く樹形を整えることができますよ。

花がら摘み

小花が咲き終わるごとに手で摘み取り、黄色くなった葉や枯れた葉は随時取り除いていきます。全体が咲き終わると、全てを花が咲いた茎を茎元から切り取りましょう。

切り戻し

切り戻しは、花が咲く位置を低くして、コンパクトに咲かせるための作業でもあるので、背丈の低いゼラニウムの場合は無理に行う必要はありません。

ただ、全体的に大きくなってきた、バランスが悪くなってきたと感じたときに行いましょう。花を咲かせてほしい高さより少し低い位置で、わき芽の少し上を切り取ります。新芽が出やすい時期であれば、約1ヶ月後には花を咲かせてくれますよ。

ゼラニウムの植え替えの方法と時期

アイビーゼラニウム 寄せ植え

鉢で育てているゼラニウムは、1~2年に1回ほどのペースで3~4月、9月頃に植え替えを行います。一回り大きな鉢に鉢底石や軽石を敷き、赤玉土(小粒)7:腐葉土3か培養土を入れておきます。取り出した株の古い土を落とし、根の1/3ほどを取り除き、新しい鉢に植え替えます。

根が鉢いっぱいまで生長すると根詰まり状態になり、水はけや水持ちが悪くなります。根詰まりや根腐れを起こす前に植え替えることで、長くゼラニウムを楽しむことができますよ。

ゼラニウムの増やし方!挿し木の方法と時期

ゼラニウム 濃いピンク

ゼラニウムは、種と挿し木で増やすことができます。種まきは、植え付け時と同じ方法で行いますが、適期まで時間がある場合は、湿らせた種を密閉できるビニール袋などに入れ、冷蔵庫で保管しておきましょう。

挿し木は、基本的に1年中行えますが、根が生えてから鉢上げするまでは暑すぎず寒すぎないのがちょうどいい環境のため、春や秋に行うのがおすすめです。

挿し木

ゼラニウム 切り戻し後 剪定

8~15cmほどの太く新しい茎を切り取り、挿し穂にします。花をつけている場合は茎元から花を切り取りましょう。葉っぱは2~3枚ほど残して、茎元に近い方から取り除いていき、半日~2日ほど挿し穂を乾燥させます。

鉢には赤玉土(小粒)を入れて鉢底まで水やりをして湿らせておき、割り箸や指で穴を掘ってから乾燥させた挿し穂を入れて、しっかり土で押さえましょう。発根するまではやや乾かし気味に管理するのがポイントです。

挿し木から2~3週間ほどで根が出てきますが、鉢上げは約1~1.5ヶ月後の鉢底から根が出てきてから行いましょう。2ヶ月ほどで花を咲かせてくれるので、風通しのよい場所で管理してくださいね。

ゼラニウムの栽培で注意する病気や害虫は?

虫除け 水やり 防虫 葉水 霧吹き スプレー

ゼラニウムは育てやすい草花ですが、高温多湿や寒さが苦手なため、鉢植えの場合は季節ごとに少しずつ管理方法を変えましょう。

春から秋にかけては、窓辺や戸外の半日陰で管理します。ただし、夏で気温が25度以上の日が何日も続くようであれば、葉色が悪くなってしまうので涼しい日陰に移動してあげます。冬はあまりにも寒いと葉が傷むので、軒下や防寒できる屋内で育ててあげてください。

庭植えの場合は、関東以南の暖かい気候の地域であれば越冬は可能ですが、霜や凍結への対策を施してあげましょう。寒い地域は屋内で管理するのがおすすめです。

灰カビ病

灰色カビ病

低温多湿の環境で発生しやすく、花やつぼみ、茎、葉っぱが溶けたように腐り、カビが生えてくる病気です。

梅雨や雨が続いたときは特に注意が必要で、水を与えすぎないこと、風通しのよい場所に移動することで予防することができます。また、灰カビ病を発見した場合は、その部分をすぐに取り除き、管理している場所を変えましょう。

モザイク病

ウイルスが原因で、葉や花びらにモザイク状のまだら模様ができる病気です。アブラムシなどの虫が媒体となって感染し、株や葉が縮小して弱くなります。

治療することができない病気なので、見つけ次第葉っぱや花びらを取り除きます。また、レンテミン液剤を使って刃物や手、植物の根を洗浄したり、薬剤を散布したりすることで予防することができます

ヨトウムシ

ヨトウムシ 被害

ゼラニウムの香りには虫除け効果があることから、害虫があまりつきませんが、ヨトウムシは構わず幼虫を産みつけ、葉を食害します。

ヨトウムシは大きくなると殺虫剤による防除効果が低下するので、幼虫のうちに効く薬剤を散布し、予防することができます。被害にあってしまった場合は、幼虫を取り除き、殺虫剤を散布して退治しましょう。

ハーブ・ゼラニウムやローズ・ゼラニウムと育て方は違うの?

ゼラニウム 地植え センテッドゼラニウム ローズゼラニウム

よくハーブ・ゼラニウムやローズ・ゼラニウムとゼラニウムを区別する方がいますが、いずれもゼラニウムの仲間なので、育て方に違いはありません。

香りの強い種類のゼラニウムを「ハーブゼラニウム」「センテッドゼラニウム」と呼び、お菓子や香水、アロマの香料として利用されることが多かったことから、その名前が他の種類や品種に比べて有名になりました。

ローズ・ゼラニウムは、センテッドゼラニウムと呼ばれるものの1つで、バラと同じ香気成分を多く含むことからアロマオイルによく利用されています。この他にも、チョコレートゼラニウムやレモンローズ・ゼラニウム、アップルゼラニウムなどがアロマオイルによく利用されています。

ゼラニウムの香りには虫除けの効能がある!

ゼラニウム 赤

ゼラニウムの精油は香水やアロマに利用されるほど、豊かな香りや効能を持っています。また、ハーブ・ゼラニウムなど香りの強い種類は、虫にとって嫌な成分を含んだ香りのため、虫除け効果があると人気がありますよ。

また、ゼラニウムによって他の植物を虫から守ってあげることもできます。病害虫に悩まされたくないという方は、ゼラニウムの鉢植えを庭に1つ加えてみるのもいいかもしれませんね。

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初回公開日: 2015年06月12日