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ポポーの木の育て方|苗木や種まきなど栽培のコツは?実はなるの?

ポポーとは、濃厚な香りとクリーミーな味わいがくせになる果物です。病気や害虫に強く、ほとんど手をかけずに育てることができるので、はじめて果樹を育てたい方にはおすすめしたいところ。今回は、そんなポポーの育て方について、まきや苗植えなど栽培のポイントなどをご紹介します。

ポポー(ポーポー)の木とは?

ポポー

ポポーは、北アメリカを原産とする落葉性の果樹です。

日本へは明治時代に渡来し、一時はブームとなりましたが、実が熟してから7日ほどしか日持ちしないことと、当時は様々な植物が輸入されてきた時代であったことから、1940年代頃からしだいに姿を消していきました。

今では栽培している農家が少なく、「幻の果実」と呼ばれています。

ポポーの木の栽培で気をつけることは?なかなか実がならない?

ポポー

育てるのに十分なスペースを確保し、2本以上の株を育てることが果実を収穫するコツです。ポポーは雌雄同株ですが、1株では受粉しにくく、実がつきづらくなっています。

実がなるまでの年数は苗木にもよりますが、早くて数年で、5〜6年かかることもあると考えて気長に育ててみてくださいね。

ポポーの木の育て方!種まき、苗木の植え方や時期は?

ポポー

種まき

発芽適温が25度以上なので、十分あたたかくなった5~7月が適期です。種は寒さに当てないと発芽しないことから、しばらく冷蔵庫に入れて保管してからまきましょう。

1. 果実から種を取り出し、水洗いして果肉をきれいに落とす
2. 湿らせた水苔やピートモスで種を包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で1.5~3ヶ月ほど保管する
3. 赤玉土(小粒)など種まき用の土を育苗ポットに入れ、1粒ずつ種をまく
4. 25~30度ほどの気温の場所で、土が乾かないように水やりをして管理する
5. 2~8週間で発芽し、樹高が10~15cmほどになったら鉢や地面に植え替える

苗植え

落葉期の11~2月に、鉢や地面に苗を植え付けます。太い根が傷つくと枯れてしまうので、根の周りについた土は落とさないようにしてください。

鉢植えは、6~7号の鉢に1株が植え付けの目安です。地植えは、日当たりのよい場所を選び、株同士の間隔を2~5mほど離して植えます。

ポポーの木の育て方!土作り、水やり、肥料の与え方

土作り

水はけと水持ちのバランスがよい、やや粘土質な土を好みます。鉢植えは、赤玉土(小粒)3:真砂土3:腐葉土3:川砂1か、赤玉土(小粒)7~8:腐葉土2~3の割合で混ぜた土がおすすめです。

市販の園芸用培養土を使うときは、同量の赤玉土(小粒)と混ぜあわせましょう。地植えは、深さ30cmほど耕した土に、腐葉土を2~3割混ぜておきます。

水やり

鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えは、特に水やりの必要はありません。

肥料の与え方

鉢植えは、2~4月、5~6月、8~10月に1回ずつ、骨粉入り油かすなどの有機質肥料か、速効性の化成肥料を施します。地植えは、2~4月と8~10月に同様の肥料を与えます。

ポポーの木の剪定時期と方法は?

ポポー

葉っぱが落ちている12~1月に剪定を行います。前の年に伸びた枝の基部に花芽をつけるので、伸びすぎた枝を切り詰め、コンパクトに仕立てていきましょう。

また、混み合っている部分の枝を切り落とし、幹まで日の光が当たるようにします。

ポポーの木の人工授粉と摘果の時期と方法は?

人工授粉

ポポーの花は、中心に5~7本の雌しべがあり、それを取り囲むように雄しべが生えています。花が開いて3~5日ほどたち、花色が濃い紫色に変化したら、受粉のタイミング。

雄しべの花粉を綿棒や筆で採取し、もう一方の木の雌しべにつけていきます。

摘果

1箇所にたくさんの実をつけるので、摘果をしておいしい実に育てていきます。1箇所につき、2個ほど果実が残るように、若い実をもぎ取っていきましょう。

ポポーの木の収穫の時期と方法は?

熟した実が自然に落下するか、皮を触って果肉が柔らかくなっているようなら収穫の適期です。ナイフや剪定バサミで実を枝から切り離しましょう。

その後涼しい場所で2~3日追熟し、香りが強くなったら食べ頃です。

ポポーの木の植え替え時期と方法は?

ポポー 花

本来は2m以上に生長する樹木なので、鉢植えは2~3年に1回、1回り大きな鉢に植え替えをして根詰まりを防ぎます。時期や手順は植え付け時と同じです。

根が傷つきやすいので、株を鉢から取り出すときや植え付けるときは注意してください。

ポポーの増やし方!接ぎ木や根挿しの時期と方法は?

ポポーは、種まき、接ぎ木、根挿しで数を増やすことができます。種まきは、植え付け時にご紹介した手順と同じです。

ただ、親の性質を受け継ぎにくいことから、接ぎ木の台木とされることが多いです。接ぎ木は3~4月か8月、根挿しは3~4月が適期です。

接ぎ木

1. 台木を、地上高さ10~15cmのところで水平に切る
2. 5~10cmほどの増やしたい木の枝を準備する
3. 台木に斜めに刃を入れ、逆三角形の切り口を作る
4. 枝の切り口を台木の切り口と合うように切る
5. 台木と枝を合わせ、接ぎ木テープで固定する
6. 切り口が乾燥しないようビニールなどで覆う

根挿し

植え替えで株を鉢から取り出したとき、鉛筆ほどの太さのある根があれば、根挿しを行うことができます。

植え付けたものと同じ土を、育苗ポットや鉢に準備し、先端が5cmほど見えるように根を挿していきます。その後は、土が乾燥しないように管理し、新芽が生えてくれば成功です。

ポポーの木の栽培で注意する病害虫は?

ポポーは、比較的病害虫にも強く比較的家庭でも育てやすい果樹です。

ポポーの木の育て方は簡単

トロピカルフルーツというと、気温の管理が大変なイメージですが、ポポーは寒さに強い果樹です。-30度まで耐えられる品種もあるので、日本全国で育てて楽しむことができますよ。

病気や害虫にもかかりにくいことも初心者にうれしいポイントです。ぜひ一度、ポポーの木を育ててみてください。

更新日: 2022年09月14日

初回公開日: 2016年01月08日

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