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スイスチャード(フダンソウ/不断草)の栽培。育て方のポイントは?

黄色やピンクなど鮮やかな茎が特徴のスイスチャード。不断草(フダンソウ)という和名を持ち、他の葉物野菜と違い、季節に関係なく栽培を楽しめるのが魅力です。野菜売り場で見かける機会は少ないですが、ビタミンやミネラルが豊富で、ほうれん草のように様々な調理法が楽しめますよ。今回は、育て方のポイントなど、スイスチャードの栽培について詳しくご紹介します。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の育て方のポイント

はじめての人は秋~冬にかけて栽培し、中性~弱アルカリ性の土に植え付けることが育てるポイントです。ほぼ周年栽培が可能ですが、生育適温が15~20度で乾燥に弱い性質から、気温が下がっていく方が管理しやすくなります。また、弱酸性の土が苦手なので、植え付ける前に土作りはきちんとすませておきましょう。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の種まきの時期と方法は?

ホウレンソウ 種まき 発芽

発芽適温は25~28度と高温で、生育適温は15~20度なことから、4~10月上旬の間であればいつでも種まきができます。ただ、高温多湿の環境は苦手なので、確実に収穫したい人は9~10月の種まきがおすすめです。

鉢・プランター

10号以上の植木鉢か、60cm以上のプランターに植え付けていきます。4~10月の間であればいつでも種まきができますよ。鉢なら土の表面に種をばらまきにし、プランターなら土の表面に深さ1cmほどのスジを2~3本作り、スジまきにしていきます。種は隠れるくらい土を被せたら、土が乾かないよう水やりをしていきます。その後は発芽したタイミングで葉っぱが触れ合わないくらいに間引き、本葉が4~5枚になったら株同士の間隔が15~20cmになるよう間引いていきます。鉢植えに1~2株、プランターに2~3株が育てる数の目安です。

地植え

土作りをすませた土に20~30cmの間隔を取って、深さ20~30cmのスジをつけて種をスジまきにしていきます。種に土を被せたら、土が乾かないように管理していきます。発芽したタイミングで葉が触れ合わないくらいに間引き、本葉が2~3枚になった頃、株同士の間隔が15~20cmになるよう間引いていきます。株の間隔を30cmほど空けると大株に育ちますよ。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の苗植えの時期と方法は?

4~10月の間であれば購入した苗はすぐに植え付けて育てていきます。種まきのとき同様、株同士の間隔は15~20cm空くようにして植えていきます。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の土作り、水やり、肥料の与え方

スイスチャード

土作り

中性~弱アルカリ性の水はけがよい土を好みます。鉢やプランターで育てるときは、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜた土に苦土石灰を大さじ1杯(10~20g)加えたものを使います。自分で配合するのが大変なときは、市販の野菜用培養土を利用すると簡単です。

地植えは、植え付ける2週間前に土作りをはじめます。まず、土をよく耕したら1㎡あたりコブシ2個分(150~200g)の苦土石灰を加えて混ぜあわせ、1週間寝かせます。その後、堆肥や野菜用の化成肥料を土に混ぜ込んで、さらに1週間寝かせてから植え付けていきます。土の水はけが気になるなら、幅60~90cm、高さ10~15cm畝を作るとよいですよ。

水やり

種まきから発芽までは土が乾かないように水やりをしていきます。発芽したら、乾燥にも過湿にも気をつけながら、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

肥料の与え方

植え付けるタイミングで、土に肥料をきちんと施していれば、追加で肥料をたくさん施す必要はありません。外葉を摘み取っていくなら、水やりを兼ねて液肥を7〜10日に1回与えることで、収穫を長く楽しむことができますよ。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の収穫の時期と方法は?

スイスチャード 

ベビーリーフとして収穫するなら、草丈が15cmになったタイミングで収穫していきます。小株を収穫するなら、草丈が20~25cmのタイミングで株元からナイフで切り取って収穫するとおいしく食べられます。種まきから30~45日、苗からなら20~30日で収穫を迎えます。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)の栽培で注意する病気や害虫は?

丈夫な野菜なので、病害虫は発生しにくく、育てやすいです。ただ、日当たりが悪かったり、窒素分の多い肥料を施したりすると、ベト病などの病気やヨトウムシなどの害虫がつきやすくなります。病気は見つけたら寄生された部分を切り取り、殺菌剤をまいて拡大を防いでいきます。害虫は、見つけたらすぐに薬剤を散布するか捕殺して駆除していきましょう。

スイスチャード(フダンソウ/不断草)を収穫しておいしく食べよう

スイスチャード

スイスチャードは、若い葉っぱの方がやわらかく、料理にも使いやすくなっています。あまり長く畑で育てていると固くなってしまうので、収穫の時期はきちんと見極めたいですね。摘み取った葉っぱはサラダの彩りに加えられるほか、炒めものやおひたしなど様々なレシピに加えて楽しむことができます。カラフルな茎は、普段の料理のちょっとしたアクセントになってくれるかもしれませんね。

更新日: 2016年05月01日

初回公開日: 2016年05月01日

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