小麦、稲と合わせて世界三大穀物として知られるトウモロコシ。スーパーで皮付きのものを見かけるようになると、夏がやってきた感じがしますよね。粒々の甘い味わいと食感は、子供から大人まで世代を問わず人気です。茹でたり焼いたりして、さまざまな料理や加工食品の材料に使われていますよ。今回は、そんなトウモロコシについて、花言葉や種類・品種、旬の時期などをご紹介します。
トウモロコシ(玉蜀黍)の花言葉とは?
『財宝』『豊富』『同意』『洗練』
トウモロコシは細かい粒が実にぎっしりと詰まっている様子が印象的ですよね。この見た目から、「財宝」「豊富」という花ことばが付けられました。また、折れた茎には「けんか」「仲たがい」といった花言葉も付いているんです。
トウモロコシ(玉蜀黍)の学名・原産国・英語
- 学名
- Zea mays
- 科・属名
- イネ科・トウモロコシ属
- 英名
- Corn
Maize
- 原産地
- 中央~南アメリカ
- 開花期
- 5~8月
- 収穫期
- 6~8月
- 別名
- トウキビ
モロコシ
コーン
トウモロコシ(玉蜀黍)とは?どんな花を咲かせる?
トウモロコシは、イネ科・トウモロコシ属に分類される一年草です。明確な原産地や起源は定かではありませんが、紀元前5000年頃までには世界中で大規模な栽培が行われていました。日本へは16世紀頃ポルトガル人によって伝えられました。
草丈は1~4mほどに生長し、葉っぱは大きく幅の広で、線形をしています。雌雄同株で、夏になると茎頂部分に雄穂を付け、茎の中ほどの葉っぱのわきに雌穂を付けます。通常は雄穂が先に咲き、数日遅れで絹糸のふさが付いた雌花穂が咲きます。花の後に実る果穂は、長さが約20cmに育ち、中に黄色い実がたくさん並びます。また、実から出ているたくさんのヒゲは、1粒1粒とつながっており、確実に受粉が行われないと歯抜けのトウモロコシができてしまいます。
名前の由来
中国から入ってきていた「モロコシ」に似ていることにちなみ、「舶来」の意味の「唐」を付けて「トウモロコシ」と名付けられたそうです。その後、明治時代の初期に、アメリカから北海道に種実が導入されて栽培がはじまり、全国的に広まっていきました。また、全世界で栽培、消費される穀物であることから、米や小麦とともに世界三大穀物の1つに数えられています。
トウモロコシ(玉蜀黍)の旬の時期は?
トウモロコシは、3月下旬~5月上旬に種をまいて育てはじめます。すると、6~9月頃に実を収穫できるようになります。実の中から生えているヒゲが白から茶色へと変化したら、収穫のタイミングです。余分な実は早めに摘み取って、収穫する実へ送られる栄養を十分にすることが、甘く美味しい実を収穫するポイントになってきます。
トウモロコシ(玉蜀黍)の栄養や効果・効能は?
1. 疲労回復
ビタミンB、ビタミンE、カリウムなどの成分が、余分な塩分を排出して疲労回復を促してくれます。また、疲労回復よいとされるアスパラギン酸や、免疫機能を向上させるアラニン、脳の機能を活性化させるグルタミン酸を含み、疲れによる免疫力低下を防ぐとされています。
2. むくみの予防と改善
トウモロコシは、キュウリやトマトを上回るほどのカリウムが含まれ、むくみや高血圧の予防に効果的。特に旬である夏は汗をかくことでカリウムが失われやすいので、日頃の食事に取り入れることで身体を冷やさずにむくみを解消することができます。
3. 便秘解消
食物繊維が100gあたり3gとさつまいもの約4倍含まれています。不溶性食物繊維なので、大腸で数倍~数十倍に膨らんで排泄を促すほか、マグネシウムも多く含まれていることで便をやわらかくしたり、腸内環境を整えてくれます。
4. 高血圧の改善
トウモロコシには、リノール酸やオレイン酸が含まれています。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあるので、動脈硬化の予防や改善、血圧を下げる効果が期待できます。
トウモロコシ(玉蜀黍)の種類や品種は?
スイートコーン種
一般的に、トウモロコシと呼ばれるのは本種を指します。甘味が強く、茹でたり、焼いたりするほか、近年では生で食べられる品種も作られています。大きく分けて「バイカラーコーン(バイカラー種)」「ゴールデンコーン(黄粒種)」「シルバーコーン(白粒種)」の3種類があります。
デントコーン種
馬歯種と呼ばれ、主に家畜の飼料やコンスターチなど食品加工用として利用される種類です。
フリントコーン種
硬粒種とも呼ばれ、トルティーヤなどに加工して食べられるほか、家畜用の飼料や工業用の原料に利用されます。
ポップコーン種
とても硬い皮が特徴の爆裂種です。熱を加えると膨れ上がってはじけ、映画館や遊園地でおなじみのポップコーンになります。
トウモロコシ(玉蜀黍)を茹でたり焼いたり色々な食べ方を楽しもう
トウモロコシといえば、茹でたり、焼いたりして食べることができますよね。また、いろいろな料理に加えてもおいしいですよ。マカロニサラダやポテトサラダなどのサラダ類、パスタ、炊き込みご飯、てんぷら、コロッケ、スープなど活用できるレシピは工夫次第で無限大。栄養価も豊富なので、トウモロコシ料理で夏バテを防げたらよいですね。
更新日: 2016年06月04日
初回公開日: 2016年06月04日