トマトの中でも、実の重さが40g未満のものが「ミニトマト」「プチトマト」と呼ばれます。小ぶりなサイズで育てやすく、ペットボトルで気軽に水栽培もできることから、家庭菜園の初心者でも手をつけやすいと人気です。様々な種類があって、大きさや甘み、育てやすさも様々です。今回は、甘くて美味しいミニトマトの種類や品種を10種ご紹介します。
甘くて美味しいミニトマト(プチトマト)の品種とは?
甘くて美味しいミニトマトかどうかの目安になるのが、「糖度」です。糖度とは、実に含まれる糖分の量を糖用屈折計で測定し、%で示されます。
一般的に、糖度6~9%のものが甘いとされ、9%以上のものは「高糖度ミニトマト」と呼ばれます。ただ、酸味が強いと甘さが隠れてしまうことから、糖度が高いからといって必ず甘いということはないので注意してください。
1. アイコ
アイコは、果肉が厚く、ゼリーの部分が少ないたまご型をした品種です。味、実のサイズ、育てやすさのバランスがよいことから人気があります。日当たりがよければ、ベランダでも気軽に栽培が楽しめますよ。実が黄色をした「イエローアイコ」と合わせて育てるのがおすすめです。
2. ぺぺ
育てやすく、たくさんの実をつけることが特徴のぺぺ。1粒15gほどと小ぶりで、フルーツのような感覚で味わうことができます。また、生長も早く、植え付けから約2ヶ月で収穫が楽しめますよ。病気に強いことも、初心者にはうれしいポイントですね。
3. ココ
ココは、1粒20~25gで、桃太郎を元に生み出された品種です。糖度も高く、果肉が分厚いことから、食べごたえがあります。真っ赤な実は丸型で、実のサイズが揃いやすく、普通のミニトマトでは物足りないという方におすすめです。
4. 千果(ちか)
千果は、ココとぺぺをかけあわせて作られた品種です。下の方についた実は、甘い・裂けにくい、病気に強いといった特徴があります。生育もおとなしいことから、脇芽かきなどの作業も慌てずに行えますよ。また、抗ガン作用があるとされるリコピンが、大玉トマトの3~4倍も含んでいるほど栄養価が高いです。
5. ピッコラルージュ
ピッコラルージュは、地中海中玉トマトの名品、「シシリアンルージュ」のミニタイプで、軽く塩をふってさっと炒めるのがおすすめ。香りにはアロマの効果もあり、料理をするたびに日々のストレスを癒してくれるかもしれませんね。
6. イエローミミ
イエローミミは、レモンイエローの実が目に鮮やかな、黄色いトマトの代表品種です。「スイートミニイエロー」という商品名で流通していることもあります。
フルーツのような甘さと、カロチンを豊富に含んでいることが特徴です。ただ、根が他の品種に比べて少なく、管理が難しいことから、ミニトマトの栽培に慣れてきた方におすすめです。
7. オレンジキャロル
オレンジ色をした実が特徴のオレンジキャロル。甘みが強く、実の形の美しさから「黄色い真珠」とも呼ばれます。ひとくち食べると、これまでのトマトのイメージが覆されるかもしれませんよ。サラダの彩りに添えてもすてきです。
8. みどりちゃん
みどりちゃんは、品種改良の過程で偶然生まれた、熟しても緑色をしている品種です。実はしまって歯ごたえがよく、酸味と甘さのバランスが食べた人を驚かせます。実が少し黄色くなってきたら、収穫のタイミングで、サラダやピクルスにして楽しまれます。
9. トスカーナバイオレッド
トスカーナバイオレッドは、見た目と柔らかい果肉がブドウを思わせる、赤紫色のミニトマトです。通常のトマトには含まれないアントシアニンを豊富に含んでおり、ブルーベリーのような抗酸化作用があるとされています。
10. ブラックチェリー
重さ15~20gと大粒で、赤黒い実をつける品種です。個性的な見た目に反して、まろやかでコクのある味わいをしています。海外での人気が高く、サラダやピクルスにして楽しまれています。実の大きさは不揃いですが、病気にかかりづらく、育てやすいですよ。
家庭菜園でミニトマト(プチトマト)の栽培を楽しもう
ミニトマトは、中~大玉トマトに比べて草丈が小さく、スペースが限られている場所でも手軽に家庭菜園を楽しむことができます。はじめての方は、病気や害虫に強い「アイコ」や「千果」がおすすめですよ。慣れてきたら、色々な品種を育てて、食べ比べをするのもよいかもしれませんね。
更新日: 2021年06月02日
初回公開日: 2015年10月09日