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旬の野菜15選!季節ごとのおすすめの種類まとめ

育てて食べて、家族みんなで楽しめる家庭菜園が人気ですね。大きな畑がなくても、プランターがあればベランダの片隅でも野菜は作れます。限られた面積だからこそ、量産ではむずかしい無農薬栽培にチャレンジする方も多いんですよ。今回は、そんな家庭菜園で作りやすい季節ごとのおすすめの野菜を育て方のポイントとともに15種ご紹介します。

■ 春

1. アスパラガス

アスパラガス 新芽

アスパラガスは、茹でたり炒めたりしながらいろいろなレシピに加えられる野菜です。植え付けから収穫まで3年以上の年月がかかりますが、その後7~8年は収穫を楽しむことができます。芽の長さが15~20cmになったら収穫のタイミング。時期が遅れてしまうと、スジばってしまうので注意してください。栽培から収穫まで、長く家庭菜園を楽しみたい方におすすめです。

植付時期 種まき:3~5月
苗植え:3~5月
収穫時期 植え付けてから3年目の3~5月

2. ソラマメ(蚕豆/空豆)

ソラマメ

ソラマメは、肉厚なサヤに収まった大きな豆が特徴の野菜でです。茹でて潮と一緒に食べると、お酒がすすみますよね。管理が簡単で育てやすいことから、家庭菜園ビギナーでも安心して栽培に取り組めます。

そんなソラマメの種まきは、2~3月か10中旬〜11月上旬頃が適期です。マメ科の植物を4〜5年栽培していない場所で育てていきましょう。3〜4月頃に茎を6〜7本残して間引き、サヤがつきはじめたら摘芯して脇芽を伸ばしながら育てるのがポイントです。

植付時期 種まき:2~3月(関東より西は10~11月)
苗植え:2~3月
収穫時期 5~6月

3. クレソン

オランダガラシ 鉢 クレソン

水生植物のクレソンは、水耕栽培ができる野菜です。「オランダガラシ」という別名の通り、独特の辛味があり、サラダや肉料理の付け合せによく利用されます。

水栽培をはじめるなら、春または秋にプラスチックのザルに砂などの培地を入れ、苗を植え付けて水を張った容器に浸します。清潔な状態を保つために、水はなるべく毎日取り替え、常に新鮮なものを与えましょう。苗はあまり出回りませんが、野菜として購入したクレソンの茎を3節以上つけて切り取り、水を入れた浅めの容器に浮かべておくだけでも根を生やすほどの強い生命力を持ちます。

植付時期 種まき:4~5月/9月
苗植え:4~5月/9月
収穫時期 4~6月/9~10月

4. わけぎ(分葱)

わけぎ

わけぎはタマネギとネギの雑種で、「ネギぬた」でお馴染みの食材です。アサツキによく似た性質を持ち、葉ネギと違って球根で増えます。根本を残して収穫することで、長期間にわたって何度も収穫が楽しめますよ。

夏~秋の間に、土作りをすませた土に株同士の間隔を10~20cmほど空けて植え付けていきましょう。その後、1ヶ月に2回の土寄せと定期的に肥料を施していくだけで、どんどん大きく生長してくれますよ。誰でも簡単に育てられるおすすめの春の野菜です。

植付時期 苗植え:7~10月
収穫時期 1~4月

■ 夏

5. キュウリ(胡瓜)

キュウリ 収穫

キュウリは、そのみずみずしさとカリコリとした歯ごたえが魅力の夏野菜です。ウリ科で、植え付けてから2ヶ月ほどの短期間で収穫を迎えることができます。

そんな栽培過程の中で、何よりも大切なのが水やり。全体の95%が水分なのでたくさんの水を必要としています。鉢植えやプランターは、土の表面が乾いたら水を与えるようにし、地植えも乾燥がひどいときは水やりをするとよいですよ。

植付時期 種まき:4~5月
苗植え:4~5月
収穫時期 6~9月

6. オクラ

オクラ

オクラはネバネバとした食感が特徴の夏野菜です。クセになる食感と、サラダやスープなど様々なレシピに活用される人気ぶりから、栽培が盛んなので1年中スーパーで見かけます。

高温性の野菜で、発芽適温も25〜30度と高め。種まきは気温が十分に上がった5月頃、一昼夜水に浸けた種を土に30〜50cm間隔で5〜6粒直まきにしていきます。発芽し、十分な大きさの株に育ったら、乾燥気味に管理するのが元気に育てるコツです。実が7~10cmになったら収穫を楽しんでいきます。

植付時期 種まき:4~6月
苗植え:4~6月
収穫時期 6~9月

7. 唐辛子(とうがらし)

唐辛子 実 アップ 赤 緑 地植え トウガラシ

しびれるような辛さから、料理のスパイスに加えられる唐辛子。種類が豊富で、世界中に100種以上の品種が分布しています。

唐辛子の栽培には、日当たりと水はけのよい肥沃な土が利用されます。種まきや苗植えを適期に行ったら、5月以降から収穫を楽しめますよ。発芽に光を必要としない嫌光性種子なので、種から育てるとは、最初は1cmほど種に土を被せて、上から軽く押し固めておくとよいですよ。

植付時期 種まき:2~6月
苗植え:5~8月
収穫時期 7~10月

8. ピーマン

ピーマン 地植え

独特の苦味とにおいから、好き嫌いが分かれる野菜ですよね。ただ、ビタミンCやカロテンの含有量が多く、豊富な栄養素を含む緑黄色野菜としても知られています。肉詰めや炒めものなどいろいろな料理にアレンジして、苦味をうまく消しながら食べられたらすてきですね。

そんなピーマンは、連作障害に注意が必要です。過去3~4年以上ナス科の植物を育てたことのない土を使ってください。また、肥料切れを起こすと収穫量が減ってしまうので、植え付ける土へ肥料を混ぜ込むだけでなく、実がつきはじめたら2週間に1回定期的に肥料を追加で施していきます。

植付時期 種まき:3~5月
苗植え:4~6月
収穫時期 6~11月

9. トマト

トマト 畑

夏野菜の代表的な存在で、みずみずしく酸味のある実がおいしいトマト。ソースや煮込み料理、サラダなど様々な形でレシピに加えられることから世界中で人気があり、品種改良が進んで今では8,000を超える品種があるとされています。それぞれの品種によって色や形、大きさ、味わいも様々で、いろいろな種類を育てたくなってしまうのもトマトの魅力かもしれません。

栽培のコツは、こまめに芽かきをして果実の数を制限することです。余分な実をつけさせないことで、1つ1つの実へと栄養が行き渡り、おいしいトマトを収穫できますよ。

植付時期 種まき:3~5月
苗植え:3~5月
収穫時期 植え付けてから3年目の3~5月

■ 秋

10. リーフレタス

レタル リーフレタス

レタスと言えば、葉っぱが丸まって玉のようになっているイメージがありますよね。リーフレタスは、反対に丸まらないレタスのことを言います。丈夫で育てやすく、発芽する確率も高いことから、家庭菜園の入門編におすすめの野菜となっています。また、種まきから1~2ヶ月と短時間で収穫が楽しめるのもポイントです。

春か秋に種や苗から育てはじめていきます。発芽に光が必要な好光性種子なので、種に被せる土はごく薄くにとどめましょう。日光を浴びすぎると葉っぱや芯が固くなってしまうので、夜は暗い場所を選んで育てることが大切です。

植付時期 種まき:3~4月/9~10月
苗植え:3~4月/9~10月
収穫時期 4~6月/10~12月

11. ルッコラ(ロケット)

ルッコラ 地植え 畑 ロケット 苗

ほろ苦いゴマの風味で、サラダのアクセントにピッタリのルッコラ。ピザのトッピングとして見かける機会が多いですが、おひたしや味噌汁の具材など、和食に加えて楽しむこともできる万能な野菜となっています。

真夏と真冬を除いていつでも栽培できますが、9〜10月頃の秋まきが育てやすくておすすめ。乾燥させすぎたり、直射日光に当てたりすると、葉茎が固くなって苦味が強くなるので注意してください。半日陰〜明るい日陰に植え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えていくとよいですよ。

植付時期 種まき:3~7月/9~11月
苗植え:3~7月/9~11月
収穫時期 4~8月/10~12月

12. みょうが(茗荷)

ミョウガ みょうが 

みょうがは、そうめんやひやむぎの薬味によく使われる野菜です。独特の香りや味わいがあり、血流を改善するなどの効果から、積極的に食事に取り入れている人も多くいます。

また、一度植えてしまえば3〜4年は植えっぱなしで収穫できる便利な野菜です。根株(地下茎)を土に埋めるか、ポット苗を購入して植え付けていきます。直射日光が苦手でやや湿り気のある場所を好むので、他の野菜が育たないような日陰のスペースで栽培が楽しめますよ。

植付時期 種まき:2~3月
苗植え:4~5月
収穫時期 7~8月/9~10月
※種類によって異なる

■ 冬

13. ホウレンソウ

ほうれん草 ホウレンソウ

ホウレンソウは、緑黄色野菜の中でも栄養価が高く、ビタミンや鉄分など豊富な栄養素を含む野菜として知られています。また、和洋問わず様々なレシピにアレンジして楽しめることから、家庭菜園で1度は育ててみたいという人が多くいます。春にも収穫はできますが、冬に収穫したものの方が甘みも増しておいしいとされていますよ。

ホウレンソウは、酸性の土を嫌います。栽培を前に、苦土石灰を土に混ぜ込んで土の酸性度合いを調節しておきましょう。

植付時期 種まき:9~10月
苗植え:9~10月
収穫時期 10~2月

14. ブロッコリー

ブロッコリー 地植え (2)

ブロッコリーは、もこもこの房と、歯ごたえのよい茎の2つの食感が楽しめるアブラナ科の野菜です。ブタミンCや食物繊維の含有量が高く、子供から大人まで食事に取り入れたい野菜の1つです。

小苗の間は高温にも耐えますが、蕾がつきはじめると途端に暑さに弱くなるのがブロッコリーの特徴です。生育〜収穫までが比較的涼しい時期に重なるよう、3月下旬または8月中旬〜下旬頃の適期を逃さず、本葉5〜6枚の苗を購入して植え付けましょう。花が咲くと、硬くなり味も落ちてしまうので、もこもこした花の蕾の集まりが10~15cmくらいの大きさに育ったら収穫していきます。

植付時期 種まき:2~3月/7~9月
苗植え:3~4月/8~9月
収穫時期 4~5月/11~12月

15. 長ネギ

ネギ

長ネギは、体を温める作用や疲労を回復する効果のある、鍋料理には欠かせない冬野菜です。mこれは、長ネギに含まれるアリシンという成分による効能です。主役にも脇役にもなれる野菜で、いろいろなレシピに加えやすいですよね。

長ネギの根本から中心部分まで色が白いのは、その部分を土に埋めて栽培しているからなんです。苗が生長する過程で何度か土を寄せ、草丈が40~50cmほどになったら収穫してください。

植付時期 種まき:3~4月/9~10月
苗植え:3~4月/7~8月
収穫時期 6~8月/12~2月

季節ごとに植え付ける野菜を選んで家庭菜園を充実させよう

子供 家庭菜園 植え付け 土作り

旬の季節に採れたての野菜を食べられるのも、家庭菜園ならではの贅沢ですよね。四季折々の収穫の喜びは、草花の栽培とはまた違った充実感をもたらしてくれます。季節の恵みたっぷりの旬野菜を育てて、食卓でじっくり味わってみてくださいね。

更新日: 2016年04月28日

初回公開日: 2016年04月28日

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