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みょうが(茗荷)には物忘れの効能がある?栄養や花言葉、旬の季節は?

みょうがといえば、そうめんやひやむぎの薬味、天ぷら、甘酢漬けなど、料理の主役にも脇役にもなる食材ですよね。その効果効能と、独特の味わいから、日本では古くから食材として扱われてきました。今回は、そんなみょうがの栄養や効能、花言葉、旬の季節、種類などについてご紹介します。

みょうが(茗荷)とは?

日本の本州から沖縄にかけて自生している、ショウガ属の宿根草です。3世紀頃の書物「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」にも記録が残っているほど、古くから日本人に親しまれてきました。

もともとはインドや中国から日本に渡ってきたとされていますが、現在も食用として栽培しているのは日本のほか、台湾と韓国の一部だけです。

みょうが(茗荷)はどんな花を咲かせる?

ミョウガ 茎 葉

草丈は30~100cmほどに生長し、開花前の蕾や軟化した茎が食べられる部分です。収穫せずにいると、蕾から白い花を咲かせます。

名前の由来

香りがよいことから、古くは「芽香(めが)」と呼ばれていました。また、中国から生姜と一緒に日本に持ち込まれたときに、香りの強い生姜を兄香(せのか)、香りの弱いみょうがを妹香(めのか)と呼んだことから、後になまって、兄香(せのか)が生姜、妹香(せのか)がみょうがになったという説もあります。

 

みょうが(茗荷)の学名・原産国・英語名は?

学名
Zingiber mioga
科・属名
ショウガ科・ショウガ属
英名
Mioga
原産地
東アジア
開花期
8~10月
花の色
別名
ミョウガ(茗荷)

 

みょうが(茗荷)の花言葉とは?

『忍耐』

大きく育つ葉に比べて、花はとても小さくて地味。また、湿り気のある薄暗い場所で美しい白い花を咲かせる姿から、「忍耐」という花言葉が付けられました。

みょうが(茗荷)には物忘れの効能がある?

「みょうがを食べると物忘れする、忘れっぽくなる」という言い伝えがあります。広く知られるこの説に、科学的な根拠はありません。

この俗説の由来には諸説ありますが、お釈迦様の話が一般的には知られています。お釈迦様の弟子である周梨槃特(しゅりはんどく)は、物忘れの名人だったそうです。その周梨槃特がなくなった後、お墓から茗荷が生えてきたことから、みょうがを食べると物忘れをするという俗説が生まれました。

みょうが(茗荷)の栄養や効果・効能は?旬の季節は?

ミョウガ

血流を改善して高血圧予防

みょうがには余分な塩分を体外に排出する働きのあるカリウムが豊富に含まれています。そのため、高血圧の予防に効果があるとされています。

また、独特の香りは、「αピネン(アルファピネン)」という精油成分によるものです。αピネンは、大脳皮質を刺激して眠気を覚ます、胃の働きを活発にする、発汗作用によって血行をよくするといった働きがあります。ほかにも、ホルモンバランスを整える作用から、女性の冷え性などにも効果があるとされています。

旬の季節

6~10月に収穫は最盛期を迎え、夏にとれたものは「夏みょうが」、秋にとれたものは「秋みょうが」と呼ばれます。特に秋茗荷は、ふっくらとして大きく、歯ごたえがあります。一方茎のみょうがたけは、新芽を収穫することから、旬は3~5月になります。

みょうが(茗荷)の種類や品種は?

早稲田みょうが

江戸時代に、現在の新宿区早稲田鶴巻町近辺で栽培されていた、大ぶりで香りが強い秋みょうがです。明治時代に宅地化が進んだことで栽培されなくなりましたが、2011年に復刻されました。現在は、江戸の伝統野菜として再び栽培されるようになっています。

栄養豊富なみょうが(茗荷)をいろいろな食べ方で味わおう

ミョウガ 花穂

日本で盛んに食べられるみょうがは、女性にはうれしい効能を持つ夏野菜です。夏バテで食欲がないとき、ちょっと料理に加えると、胃腸が回復するかもしれませんよ。また、甘酢漬けや天ぷらなど、いろいろな楽しみ方があるのも魅力です。家庭菜園をはじめるなら栽培して、いろいろなレシピを試してみるのも楽しいですね。

更新日: 2018年11月06日

初回公開日: 2015年11月27日

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