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そら豆の栽培|収穫時期と見分け方、育て方のコツは?

初夏に旬を迎えるそら豆(ソラマメ)は、茹でたり、かき揚げにしたりと様々な料理に活用されるマメ科の野菜です。実の入っているサヤが、空に向かって伸びることから名付けられました。種からでも簡単に発芽し、育てる手間もそれほどかからないことから、野菜栽培ビギナーでも安心して育てられますよ。今回は、そんなソラマメの栽培について育て方のポイントや収穫の時期などをご紹介します。

そら豆の種まきの時期と方法は?

そら豆 空豆

種まき

関東より西の地域では10~11月、関東より北は2~3月が種まきの適期です。鉢やプランターで栽培するなら、苗を育苗ポットで育てた方が成功しますよ。

畑に直接種をまくときは、株同士の間隔が15~30cm空くようにします。以下に育苗ポットで苗を育てる手順をまとめました。

  1. 3号の育苗ポットに川砂を入れる
  2. ソラマメの種を1~2粒、黒いスジを斜め下にして土に差し込む
  3. 種が土に1/2~2/3ほど埋まるようにする
  4. 水をたっぷりと与え、土が乾かないよう日向で管理する
  5. 7~10日ほどで発芽したら、本葉が2枚ほどになったら生育のよいものだけ残して間引く
  6. 本葉が4枚以上になり、根が回ったら植え替える

苗植え

ソラマメは、大きく生長することから、株同士の間隔を15~30cmほど空けて育てていきます。10号鉢なら1~2株、45cmプランターなら2~3株が植え付けの目安です。

鉢やプランターは、苗がすっぽりおさまる大きさの植え穴をシャベルで堀り、根についた土を崩さないよう土に押し込んでいきます。

地植えは、高さ10cm、幅60~100cmの畝を作り、鉢やプランター同様に植え穴を掘って植え付けていきます。

寒さに当たると生育が鈍るので、土の表面をビニールシートで覆うなどマルチングをしておくと安心です。

そら豆の栽培!土作りのやり方は?

ソラマメ そら豆

水はけと水もちのバランスがよく、中性~弱アルカリ性の土を好みます。鉢やプランターで栽培するときは、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜた土か、市販の野菜用培養土を使います。

地植えは、植え付ける2週間前から土作りをはじめます。まず、庭の土をよく耕したら、苦土石灰を1平方メートル当たり一握り(100g程度)加えて混ぜ込んで1週間寝かせます。

そして腐葉土や堆肥を1平方メートル当たり2L(小さい袋1つ)混ぜあわせて再び1週間寝かせたら、畝を作っていきましょう。

そら豆の栽培!水やり、肥料の与え方は?

水やり

乾燥した環境を好むので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える程度で十分です。多少水やりを忘れてもよほど乾燥しないかぎりはよく育ちます。

肥料の与え方

ソラマメは、マメ科の中でもたくさんの肥料を必要とします。植え付けるときに、野菜用の粒状肥料を土に混ぜ込んだら、12月と3月にも同じ肥料を株元にばらまきましょう。

そら豆の手入れ!支柱立てや整枝、摘心の方法は?

支柱立て

ソラマメ そら豆

ソラマメの草丈は最終的に1m近くまで生長します。風が吹くと倒れやすくなってしまうので、支柱を立てて支えます。

草丈が30~40cmになったときに1.5mの支柱を株のそばに立てて紐でゆるく結びつけるか、株の四方に支柱を立てて紐で囲うとよいですよ。

整枝・摘心

ソラマメ そら豆

春になると、ソラマメはどんどん茎を伸ばして上に伸びていきます。ただ、たくさんの枝を伸ばせば伸ばすほど、株は消耗してしまいます。

そのため、草丈が30~40cmになったら、枝が6~7本になるよう、細い枝や弱い枝を切り落としていきます。さらに、草丈が60~70cmになったら、頂点にある枝を摘みとって実に栄養が回るようにします。

そら豆の収穫時期と見分け方は?

ソラマメの収穫は、花が咲き終わってから35~40日後の5月中旬~6月中旬です。空に向かって上を向いていたサヤが、下に下がってきたら収穫の目安。特に、サヤ内の豆のヘソ(背筋)が黒変する直前が収穫のタイミングです。また、サヤが光沢を帯びてきます。

収穫が遅れてしまうと鮮度が落ち、豆が硬くなってしまうので注意してください。

そら豆の育て方のポイントは?

そら豆 空豆

過去5年間マメ科の植物を植えたことのない土を使い、草丈が伸びてきたら支柱で支えてあげることが、おいしいソラマメを収穫するコツです。

ソラマメは連作障害を起こしやすく、過去にマメ科の植物を育てた場所に植え付けると、生育不良や病気にかかりやすくなります。

新鮮なおいしいそら豆を収穫しよう

栽培の手間はかかりませんが、その分収穫までに時間のかかるソラマメ。水が足りないのではと心配になりますが、与え過ぎると枯れる原因となってしまいます。

放っとくくらい気軽にいる方が、ソラマメの栽培にはちょうどよいですよ。ただ、「おいしいのは3日だけ」といわれるほど、ソラマメの収穫期間は短いのが特徴。

サヤが垂れ下がったら、忘れずに収穫するようにして、おいしいソラマメを味わってくださいね。

更新日: 2023年05月05日

初回公開日: 2016年03月24日

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