ホルティ 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届け
エケベリア

エケベリアの種類や育て方!葉挿しでの増やし方は?

エケベリアは、肉厚の葉が重なり合ってバラの花のように咲く多肉植物です。約200種の豊富な品種は、夏に花を咲かせたり、秋から春にかけて葉っぱが赤く紅葉したり、多肉植物の中でも季節ごとに生長の楽しみが多い植物です。今回はそんなエケベリアについて、種類や育て方、葉挿しでの増やし方などをご紹介します。

エケベリアの基本情報!学名・原産国・英語

エケベリア 多肉植物2
学名
Echeveria
科・属名
ベンケイソウ科・エケベリア属
英名
Echeveria
原産地
北アメリカ南部〜アルゼンチン北部
開花期
2~8月
※種類による
花の色
赤、ピンク、オレンジ、黄、茶、複色
別名
七福神

エケベリアとは?どんな多肉植物?

エケベリア 多肉植物5

「エケベリア」は、エケベリア属に分類される多肉植物の総称です。主に、北アメリカ南部からアルゼンチン北部に自生しています。

エケベリアは、楕円形やへら形の葉をバラのように生やす植物です。ロゼット状と呼ばれるこの形状が人気を呼び、日々品種改良によって新種が生まれています。

現在では200種ほどの種類があり、どれも茎がなく、草丈は低め。種類によって2~8月に小さな花を咲かせ、日に当てると秋から春にかけて鮮やかに紅葉します。

どんな花を咲かせる?

エケベリアは2〜8月に株の中心部分から茎を1本伸ばして、ピンクや黄色の花を咲かせます。種類の多くは、春秋生育タイプなので春から夏にかけて花を咲かせますが、種類によっては冬から春の段階で咲かせることもあります。花びらは1〜2cmほどで、スズランのような釣り鐘状の形をしています。

エケベリアの花言葉!意味や由来は?

エケベリア 花 多肉植物

『優美』『たくましい』

「優美」は、花が咲いたような草姿に由来しています。「たくましい」は、その強靭な性質にちなんでつけられました。

エケベリアの種類や品種は?

エケベリア 多肉 植物 鉢 

エケベリアは、180以上の原種がある多肉植物です。品種改良によって生み出された園芸種は、数え切れないほど存在しています。直径3~40cmの小型~大型種までのサイズが多様で、赤、赤紫、緑、青緑と色とりどりな葉色をしています。以下に、人気の高い種類をいくつかご紹介します。

■ 人気品種16選

1. エケベリア・エレガンス

エケベリア・エレガンス 多肉植物

エケベリア・エレガンスは、エケベリアを代表する品種の1つです。直径10cmほどに生長し、葉は白い粉をまぶしたような青緑色をしています。葉っぱがロゼット状で、夏になるとピンクの花を咲かせます。

2. エケベリア・ブルーバード

エケベリア・ブルーバードは、葉の全体が淡いミントグリーンで、葉先が少し赤色に染まっている品種です。肉厚な葉っぱがロゼット状に密集しています。

3. エケベリア・花うらら(エケベリア・プリドニス)

花うららは、エケベリアの中でも観賞価値が高いといわれる、美しい品種です。ライトグリーンの葉の先がピンク色に染まります。春には黄色で、釣鐘状の花を咲かせます。

4. エケベリア・ミラ

エケベリア・ミラは、年中濃い緑色の葉をつける品種です。他の品種に比べてたくさんの葉をつけ、ボリューム間があります。

5. エケベリア・セクンダ(七福神)

エケベリア・セクンダ(七福神) 多肉植物

エケベリア・セクンダは、別名「七福神」と呼ばれる品種です。丸く幅広の葉を広げ、初夏にピンク色をした壺状の花が咲きます。縁起のよい園芸名から、お祝いごとによく贈られます。

6. エケベリア・アルバ(ホワイトローズ)

エケベリア・アルバは、肉厚でふっくらとしたライムグリーンの葉が特徴の品種です。別名、ホワイトローズとも呼ばれる薄白い葉っぱが特徴で、女性に人気があります。

7. エケベリア・ブラックプリンス

エケベリア・ブラックプリンスは、黒色に近い濃い緑色の葉をもつ品種です。葉の先が尖っていて、黒色の葉が珍しいため「黒助」という別名で流通しています。

8. エケベリア・リラシナ

多肉植物 エケベリア リラシナ

エケベリア・リラシナ は、白色(に近い緑色)の葉をもつ品種です。幻想的な雰囲気を漂わせ、寒い時期になると紅葉してピンク色に染まっていきます。

9. エケベリア・ミニマ

エケベリア・ミニマは、青緑色の葉が小さくきれいにまとまっている、小型の原種です。大きく育たないことから、他の多肉植物と寄せ植えにして楽しまれることが多いです。

10. エケベリア・白鳳(はくほう)

白鳳は、日本で作られた園芸品種です。丸みのあるやや肉厚な葉っぱは、薄く白味がかった葉っぱをしています。春秋タイプので、寒さや暑すぎる環境には弱いので注意してくださいね。紅葉期には、葉っぱが赤やオレンジがかった色になります。

11. エケベリア・ペルシダ

エケベリア・ペルシダは、肉厚で長細い葉っぱをつける品種です。薄黄緑色の葉っぱは、紅葉するとふちが赤く染まります。

12. エケベリア・ホワイトゴースト

エケベリア・ホワイトゴーストは、株が大きくなると葉っぱが波打ったような形になる品種です。フリル状に波打つ葉っぱは、多肉植物の中でも珍しく育てる楽しみがありますね。

13. エケベリア・白牡丹

エケベリア・白牡丹は、春秋タイプの品種です。寒すぎたり、暑すぎる環境が苦手なので明るい日陰で管理するようにしましょう。肉厚な葉っぱが可愛らしく、秋になると赤く紅葉します。

14. エケベリア・ルノーディーン

エケベリア・ルノーディーンは、白色系で肉厚な葉っぱに緑色の斑が入った品種です。淡いクリーム色の葉っぱが印象的で、個性的な品種を探している方におすすめです。

15. エケベリア・エボニー

エケベリア・エボニーは、細長く、葉先が尖った肉厚な葉っぱをもつ品種です。本来は、緑色の葉っぱで、葉のふちが赤く染まるのですが、中にはレッド・エポニーという名前で真っ赤な葉っぱをもった品種も流通しているようです。

16. エケベリア・ヒアリアナ

エケベリア・ヒアリアナは、肉厚の葉っぱが密集して、よりバラに近い咲き方をする品種です。白味がかった緑色の葉っぱは、紅葉期になると赤く染まりますよ。

エケベリアの育て方のポイントは?土作りと日当たりが大切

エケベリア 多肉植物1

エケベリアの多くは、4~6月と9~10月が生育期です。多肉植物のタイプでいうと、春秋生育型になります。それ以外の時期は休眠し、生長が止まり、水を必要としなくなります。

日当たりがよく、20〜25度の気温がベスト

季節によって好む環境が違うため、場所を移動させやすい鉢植えで育てるのがおすすめです。生育期には日当たりのよい場所で、休眠期は、午後から日陰になる室内で育てるようにしましょう。また、高温多湿を嫌うため、風通しがよく、雨に当たらない場所に置いてください。

水はけのよい土を用意しよう

鹿沼土小粒2:赤玉土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭2などの配合土か、市販の多肉用培養土を使います。乾燥した地域の植物のため、多湿を嫌い、水はけのよい土を好みます。

エケベリアの育て方!種まき、苗を植える時期や方法は?

エケベリア 多肉植物12 エケベリア 多肉植物1

苗植え

4~6月か、9~10月の生育期に苗を植え付けていきます。

1. 植え付ける1週間前から水を与えない
2. 苗より一回り大きな鉢を準備する
3. 苗をポットから取り出し、根についた土を取り除く
4. 干からびている根や伸びた根は切り落とす
5. 鉢底ネットと鉢底ネットを敷き、土を入れて苗を植える
6. 割り箸で土をやさしく叩いて、土と根をなじませる

種から育てることを実生(みしょう)、種から育てた苗を実生苗と呼ぶ

エケベリアに限らず、植物を種から育てる方法を実生(みしょう)と呼びます。つまり、種まきのことですね。花が咲いた後、ピンセットで雄花をつまんで雌花につける受粉作業をしましょう。採取したら、すぐに育苗ポットに湿らせた種まき用培養土を入れ、種が重ならないようにばらまきます。

種が流れないよう、霧吹きで水をかけながら、日向で管理すると、1~10日ほどで発芽します。その後、6ヶ月ほどたって葉が5枚ほどついたら、新しい鉢に植え替えます。

エケベリアの水やりや追加で与える肥料は?

オリジナル グリーンネックレス セダム エケベリア 多肉植物 寄せ植え (13)

水やり

生育期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。休眠期は、葉がしわしわになるまで断水し、1回で鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりをしてください。乾燥気味に育てることで、根腐れを防ぎます。

肥料の与え方

4~6月と9~10月に1度ずつ、ゆっくり効く緩効性の化成肥料を少量施します。ただし、秋に肥料を多く与えてしまうと紅葉の色がくすんでしまうので、控えめに与えるのがポイントです。

エケベリアの植え替えの時期と方法は?

エケベリア 多肉植物 葉挿し 挿し木2

2~3年に一度、4~6月か9~10月に植え替えをします。植え付け時と同じ方法で、一回り大きなサイズの鉢に植え替えてください。生育が旺盛ですし、同じ土で育て続けると、土が痩せて根腐れや病害虫の被害にあいやすくなりますよ。

エケベリアの増やし方!葉挿しや挿し木、株分けの時期と方法は?

エケベリア 多肉植物 葉挿し 葉っぱ 増やし方

エケベリアは葉挿し、株分け、挿し木で数が増やせます。いずれも植え付け、植え替えと同様に4~6月か、9~10月に行います。

葉挿し、挿し木(挿し芽)

葉挿しや挿し木は、多肉植物でよく行われる繁殖方法です。葉挿しは、切り取った葉を土に置いて根を生やし、その後土に植えます。まず、葉の付け根部分から手で外し、湿らせたバーミキュライトや赤玉土(小粒)の上に横向きに並べます。

切り口は土に挿しません。水を与えず、柔らかい日光が入る室内で管理します。しばらくして根が出たら、根の部分を土に埋めて育てます。

挿し木(挿し芽)は、切り取った茎を直接土に挿して増やします。切り取った茎は、切り口を1週間ほど明るい日陰で乾燥させ、2週間ほどたって発根したら、バーミキュライトや赤玉土(小粒)に植えます。

株分け

株分けは、大きくなった株の根っこを分割して植え直す方法です。まず、掘り起こした株の根についた土を丁寧に手で落とします。根を横に引っ張って株を咲いたら、それぞれを赤玉土(小粒)の入った鉢に植えてください。あとは通常の苗と同じように育てます。

エケベリアの栽培で気をつける病気や害虫は?

薬剤 スプレー缶 殺虫 防虫

カイガラムシ、アブラムシ、ハダニなどの害虫が発生することがあります。特にカイガラムシは注意が必要で、成虫になると駆除が難しいため、見つけたら早めに手や薬剤で駆除していきましょう。成虫になったカイガラムシはブラシでこすり落としてください。

ハダニやアブラムシは、こまめに霧吹きをして予防し、発見したらすぐに薬剤を散布するか、直接つまんで駆除します。

種類の多いエケベリアを育てて多肉植物ライフを楽しもう

エケベリア 多肉 植物 鉢 

多肉植物は、水をそれほど必要とせず、管理が楽なことが魅力ですよね。エケベリアは、種類によって葉の色や形状が異なり、いくつか揃えて寄せ植えにすると魅力が倍増しますよ。ブリキ缶やマグカップなど好みの器へ寄せ植えにして、様々なエケベリアを楽しんでみてください。